紹介するレジ機能 その2:自分に嫌なことが起きると現実逃避したくなる時あるよ。
目が覚めて周りを見渡すと全く知らない景色が広がる。
自分に危険が迫っている予感はするが、特に何かできるわけでもなく、そのままフライアウェイ!
周りを見渡すと木や植物しか目に入ってこず、当たり一面ジャングルの中だった。
全く見覚えのない風景に、何度も自分の目を擦りながら周りを見直すが景色はそのままだった。
「あれ、ここどこだ?」
「最近、疲れてるから夢でも見てるのかな?」
「昨日は遅くまでゲームして遊んでいたからな〜」
自分にいい聞かせながら必死に落ち着きを取り戻そうとするが、あたりから聞き慣れない鳴き声が聞こえてくる。
「ぎゃ〜〜ぎゃ〜〜」
「ガルルル」
周りから猛獣らしき鳴き声が聞こえてくる。
聞きなれない鳴き声に対して自分が置かれている状況を必死に把握しようと試みる。
「本当にわからない」
「ここどこ!確かに仕事サボって転職サイト見ながら、仕事辞める決心ついたけど、そんな悪いことしたかな?」
「今までの営業で売上数字が5年で100万しか稼いでないから禊ぎでもさせられてるのか?」
「それとも上司の引き出しを勝手に開けてお菓子や栄養ビタミン剤を勝手に食べてたのがバレたのかな?」
「周りの社員に対して話し方が強すぎて何度も注意されても無視し続けたからかな?」
「確かにそのせいで周りに気を使わせてしまったけど…」
「いや!さすがに会社もここまでしないだろ…」
「よし!!まずは森から出よう」
「まず荷物、荷物…」
「え?なんでこれがあるの?」
そこには思いもしなかったものがあった。。
「なんでレジがあるの?」
「せめてもっと役に立つものはないのかな?」
そう言いながらポケットに手を入れると一つの希望が見えた。
「お!携帯あるんだ!」
「しかも電源と電波が入っている!」
「よし!これで助けを呼べば助かるかもしれない」
「すぐに電話、電話っと」
携帯の電話表を開くが…
「え?電話帳のリストが1件って」
「もっと友達いたよな…」
「魔王って誰?」
「なんでこの1件だけ残っているのかわからないが、110番か119番に電話しよ」
携帯を操作しつつ110番に電話をかける。
ツー、ツー、ツー全く繋がらず。
次に1119番にも電話をかけてみるが、ツー、ツー、ツー全く繋がらず。
「どうなっているんだ」
「何度電話しても繋がる気配が全くない…」
「電波もちゃんと入っているのに繋がらないのはなんでだ?」
携帯と格闘している間に、周りの草木から物音がし始める。
そして次第に猛獣や鳥の鳴き声が大きくなってきた。
「やばい!やばい!これじゃ襲われる!」
「まずレジの回収と安全確保しないと」
レジを抱え、猛獣たちの鳴き声が聞こえる反対の方に進んだ。
「まずは一旦落ち着いて、考える時間が欲しい」
「洞窟か木の穴に隠れるところはないのかな?」
もう一度、周りを見渡すが遅かった。
すでに猛獣に囲まれ、上空からも大きな鳥たちに警戒されていた。
「あ!俺、これ詰んだな!」
「どう頑張っても逃げれる訳ないな」
営業の頃から諦めの癖が付いていたので、簡単に諦めてしまった。
「逃げてもどうせ捕まるし、ここを生き延びても辛いだけだし…」
「どうせなら、いつもの携帯ゲームでもして最後を迎えてもいいかな…」
営業がうまくいかない時ほど携帯を触る癖があったのが不幸中の幸いだった。
ぶ〜、ぶ〜、ぶ〜、携帯がなり始める。
「え〜〜〜!なに!なに!なに!携帯繋がった!」
「もしかして助かるのかな?」
「さっきの110番か119番の方から折り返ししてくれたのかな」
生きる希望が見えたのか、急に元気になり携帯を見直した。
そこに映る画面には先ほど身に覚えのなかった魔王からの着信だった。
「ん?魔王って誰?」
「いきなり電話してくるの怖いわ〜」




