紹介するレジ機能 その19:目の前の改善に意識しすぎると全体が見えなくなる時あるよね。
新しい機能を搭載してお店に伺う柳瀬。
しかし当たり前な機能を見落として自分にもびっくりする羽目に…。
「それではリンリンさん、このソースコードをスイレジに入れてください」
「これで1つの会計に対して複数会計ができるようになります」
リンリンがスイレジに向かって手をかざした。
いつものように光を放ちながら新しい機能を入れ始めた。
[TransactionHead setSplitAccounting]
新しくスイレジに機能が搭載された。
これにより全て商品をスイレジに打ち込んだ後、新しくポップ画面が表示される。
そのポップ画面より全ての商品が表示されるので会計したい商品を再度選択するが仕様だ。
選択された商品を会計することができるが、さらに商品を選択しない商品はの残り続ける仕組みだ。
この機能は同じ商品を2回も選択する必要がある。
しかし紙伝票に書かれた商品を手作業で処理をおこなうと、どの商品が支払い済みかレジ担当者が把握する形になる。
支払い済みの商品を横線で引いたらいいのか?
それとも独自のチェックマークをつけて管理したらいいのか?
もしチェックを別の商品にしてしまったら?などなど…
これがヒューマンエラーならぬ魔人エラーの元だ。
どの商品が支払い済みで、どの商品が未払いなのかはスイレジに管理させたらいい。
その方法として、初めに紙伝票に書かれた商品を全てスイレジに打ち込む。
そのまま会計に進むと、全ての商品の合計価格で処理を進めてしまうので、新しい機能を使う。
全ての商品を入力した画面より会計を分割する複数会計ができるポップ画面を表示させる。
そのポップ画面より商品を選択すると、その商品だけ会計をおこなうことができる。
指定された商品の会計処理が完了すると、するとポップ画面から商品が消えていく。
処理が終わった商品はポップ画面から消えていき、未処理の商品はポップ画面から残り続ける。
ポップ画面から全ての商品を処理して消していく作業となる。
全ての商品が消えれば、そのグループの支払いが全て完了となる。
1つのグループで支払いを分けるランチにはもってこいのシステムが完成した。
レジ担当が管理するのではなく、全てスイレジで管理するオペレーションの完成だ。
さらにカフェなどの支払いを分けることが多い業態にも対応できるスイレジになった。
これでスイレジの準備ができたので柳瀬はレクチャーを開始した。
「このお店で改善できる機能を新しく搭載したので、これでミスが軽減されます」
「商品登録はバイトリーダーにお伝えします」
「それ以外の魔人にはレジ操作をお伝えします」
柳瀬はバイトリーダーと一緒に商品登録を完了させた。
そして伝票の書き方を再度確認し、オペレーションの確認もおこなった。
「よし!バイトリーダーのレクチャーが終わったので、スイレジの使い方と伝票のオペレーションを他の魔人含めてレクチャーをやりましょう」
柳瀬はこの世界に来て3回目のレクチャーになるので慣れ始めていた。。
初めて教えるシステムに対して反抗する魔人の雰囲気や素直に受け入れてくれる魔人の流れをマスターしていたのでリンリンも安心して見守り始めた。
こうして魔人たちにレクチャーが終わり、ちゃんと使えるか柳瀬とリンリンは2・3日様子を見ることにした。
2日後…。
問題なくスイレジを使いこなしている魔人たち。
お客さんからもクレームがなく、払い間違いが改善された。
更に伝票の書く新しいルールのおかげで料理の提供スピードも早くなった。
この結果に柳瀬とリンリンは満足していた。
これでこのお店の任務も終わったのでお城に戻ることにした。
「リンリンさん、それではお城に帰りましょう」
「もうこのお店は問題ないはずです」
そう言って柳瀬とリンリンはお店を出てお城に向かい始めた。
その向かっている間に遠くからバイトリーダーが柳瀬を呼ぶ声が聞こえる。
「あの〜柳瀬さん」
「いろいろ改善してくれて助かっているんですけど1ついいですか〜?」
バイトリーダーが慌てて柳瀬の方に走ってきた。
バイトリーダーは息を整えながら柳瀬に伝えた。
「間違えてお客さんから多めに商品を請求してしまい魔金を返したいんですけど、どう処理したらいいですか?」
柳瀬はびっくりした!!
「あ〜しまった!!」
「レジの基本機能である返金機能つけてなかった〜〜」
返金機能とは商品を購入したがその商品を返品する処理である。
更にお店の不手際で商品を多くレジで打ち込んで会計処理までおこなってしまい金を返す処理である。
小売なら返品や赤伝と言うが飲食の場合ボイドと言う処理であるが、柳瀬はスイレジに返品機能を搭載していなかったので慌ててお店に戻った。




