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紹介するレジ機能 その16:乗りかかった船は最後までやり切るのが男だね。

新しくレジ機能を搭載したが、まずは負債をきれいに片付けないと先に進めない。

そのため在庫を一掃し、心機一転新しく臨みたい。

ここまできたら気合いと根性で乗り切る。

魔界に携帯が普及していると思ってもみなかった柳瀬。

これがあれば取置きしているお客さんに催促ができる。


「お店の裏に溜め込んでいる取置き商品を全てお客さんに連絡しましょう」

「全部売れてしまえばお店が広くなるし、無駄な在庫を抱える必要がなくなりますよ」


慌ててカッツーヒデはお客さんに連絡を取り始めた。

今までなぜ連絡しなかったのが不思議ではあったが、それを指摘しても何も始まらないので柳瀬はあえて何も言わなかった。


「ん?待てよ、リンリンさん!!」

「初めて魔界に来た時に携帯が魔王と繋がって話した記憶があります」

「魔王の連絡先も知らなければ魔王の存在も知らない」

「なぜ魔王と話すことができたんでしょうか?」


リンリンは考え込んだが、答えが見つかった。


「それは魔王様の念力のおかげです」

「もともと携帯は魔王様の魔力で会話することができるので、レジを扱う者と話したいって魔王様が強く念じたんでしょう」

「その携帯と魔王様の魔力が繋がって会話できたと思われます」


柳瀬は改めて魔王の凄さを理解した。


「魔王ってすごいな〜」

「経済を作ったり、携帯を普及させたり、しかも自分の力で電波塔の能力も持っているなんて…」

「もしかして魔王の力を使ったらスイレジのデータをクラウドのように飛ばして遠隔で操作したり、確認したり出来るんじゃないかな」


魔王の力を使って新しい可能性を見出した柳瀬だったが、カッツーヒデが戻ってきた。


「連絡を全て終わらせました」

「全てのお客さんは今週中に取りに来ていただけます」


今週中に裏に在庫している商品が全て売れればかなり忙しくなる。

さらに通常営業もこなしながら、取置きのお客さんを対応しなくてはならないので準備が必要だった。

そこで柳瀬は1つ1つの商品に【誰が】【どの商品で】【いくら魔金を頂くか】リストを作成した。

まだ柳瀬が来る前に取引された商品なので、手作業でリストを作成する必要があった。

本来スイレジを使えば、このリストを作成する必要がない。

この情報共有が簡単に出来るのが取置き機能である。


「よし!このリストをレジの魔人と商品を渡す魔人に共有したら完璧!!」

「まずは在庫を全部無くしてから、スイレジを使い始めましょう」

「リンリンさんも乗った船だと思って、1週間で全ての在庫を完売させましょう」

「受取日なのに取りに来なかったお客さんに架電お願いしますね」


まさリンリンも手伝いをさせられると思ってもいなかったのでビックリする。

王族の側近の魔人が一般の魔人に架電をすること自体ありえないことなのだ。

しかし柳瀬は王族や一般の魔人など区別ができず、会社仲間の同僚に依頼する感覚で言った。

その間にぞくぞくと取置きをしていた魔物たちが来店し始めた。

リストを見ながら魔金を預かり、商品を渡していった。


1週間後…


「終わった〜」

「全ての商品が売れた〜」


お店に関わった全ての魔人が喜んだ。

幸いその間に新しい取置きをおこなう魔人がいなかったので、ここから再スタートになる。

今まで口頭や記憶を頼りにおこなうと、このような人力作業が生まれる。

しかし、今後はシステムを活用しておこなうので情報共有が可能となり俗人化ならぬ魔人化がなくなるのだ。

こうして柳瀬は改めて取置き機能を搭載したスイレジを渡した。

そして商品登録からレジのオペレーションの流れを伝えた。


「これがスイレジの使い方になります」

「以前の様に口頭で処理したり記憶を頼るのやめてくださいね」

「必ずスイレジを通して処理をおこなってください」

「自分の説明は以上です」

「これでお城に戻りますのでお別れです」


カッツーヒデをはじめ、他の魔人たちは柳瀬に感謝した。

これでお店に在庫を大量に抱えることもなければ。言った言わないで揉めることがなくなったからだ。


「よし!リンリンさん帰りましょうか」

「そう言えば架電を依頼してからリンリンさんに会ってなかったな」

「リンリンさんどこですか?」


柳瀬の目の前に黒い毛むけじゃらが立っていたが全く気づいてなかった。

リンリンを探している柳瀬だが毛むけじゃらが柳瀬に近づく。


「あの〜わたしずっとここにいるんですけど…」


いきなり毛むけじゃらがしゃべったのでびっくりした。

それもそのはず、リンリンは1週間髭を剃って無かったので体全身を隠す髭が生えていた。

リンリンは毎日お城では1日朝とお昼と夜の3回、髭を剃っているリンリンが1週間も髭を剃れなかったのだ。

やっとリンリンだと気づいた柳瀬


「いやいや、これは見た目がおっさんの魔人じゃなくて髭の魔人じゃん…」

「お城戻る前に散髪屋さんいきましょうか?」

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