紹介するレジ機能 その10:売る側がその商品に自信なかったら売っちゃダメだよね。
目が覚めて思いもよらぬことを言われて落ち込む柳瀬。
しかし自分の作ったレジには絶対の自信があったので負けじと新たな機能を備えて挑む!!
思っても無いことをリンリンから言われ戸惑う柳瀬。
計算が誰でもできるシステムを作り、導入サポートまでおこなったにも関わらず、まさかの回答が飛んできた。
「レジが使える魔人と使えない魔人って?」
「それはどういうことですか?」
「価格表と計算レジの組み合わせは完璧だと思っていたんですけど、一体何があったんですか?」
リンリンは下を向きながら柳瀬に言った。
「大変恥ずかしいことなんですが、作ってくれた価格表と商品の情報2つを同時に覚えることができないのです」
「それにより価格表に表示されている魔金がわからなくなると、魔人の見た目で魔金を変えており、レジを導入する前と全く変わって無いのです」
「ちなみに価格表と商品の2つ同時に覚えられたのはお店の主人とアルバイトリーダーだけでした」
それを聞いた柳瀬は愕然とした。
「せっかく価格表まで作ってあげたのに全くダメじゃん」
「ってか、アルバイトリーダーってこの魔界にもいるんかい!」
「けどアルバイトリーダーはさすがだな」
「アルバイトリーダーって、どの会社に行っても上手く仕事しそう…」
「ってそんな言っている場合じゃなくて、まずはお店に行きましょう」
起きて直ぐにリンリンと柳瀬はレジを導入したお店に走る。
「よし!着いた」
「今の状況を見させてもらいます」
柳瀬はお店に入るなり、レジ付近をウロウロし始めた。
その間にお客さんが複数の商品を手に取り、会計担当の魔人に近づいた。
「さてさて、本当に適当に商品価格をつけてしまうのかな?」
「複数商品を持っているが、スイレジをうまく使いこなせば1回の処理で完了するはず」
全てを見逃すまいと会計処理を睨みつける柳瀬。
その視線は魔人が戦闘をおこなう目つきと全く同じであった。
なぜなら柳瀬は早くこのミッションを終わらせて元の世界に帰りたいからだ。
その目つきに戸惑いながらレジ処理をおこなう魔人。
何度も商品の価格表を見つめるが他の魔人が邪魔で見えなかったり、価格表がこちらを向いてないので、その商品の近くに行かないと確認出来なかった。
そのため、表示価格の魔金とは違う金額を入力して処理をしていた。
しかし褒める点としては電卓機能は使えているのがわかった。
「お〜商品の価格は覚えてないし、見た目で魔金を決めて処理していた…」
「けど電卓機能は使いこなせているのは驚きだ」
「ってことは商品の名前と魔金を紐付けしたシステムを作ったら解決するのでは」
「自分が人間界から持ってきたレジも商品の名前を押したら金額と連携して表示されていたな〜」
「よし!解決方法がわかったぞ」
「そうと決まれば、急いでお城に戻ろう」
「リンリンさんいいアイディアを思いついたのでお城まで戻りましょう」
柳瀬とリンリンは、猛スピードでお城に向かった。
お城に着くなり、柳瀬は人間界から持ってきたレジを起動させ、商品名と価格が紐づけされるソースコードを確認した。
「なるほど、なるほど」
「商品名と価格の連携はこのソースコードで作ったっらいいのか」
「えっと…」
「商品を【productName】にして」
「価格を【price】にしよ」
「けどたくさんの商品を管理する時にIDで管理出来たらもっと良くなりそうだから商品IDを【productId』にしよ」
柳瀬が作成したソースコードが出来上がった。
いつものようにリンリンに依頼してソースコードの流し込みを依頼した。
「リンリンさん今回はこれでお願い致します」
【"makai_name":"Product",
"rows":[
{
"productId":"○○○", →商品を管理するID
"productName":"△△△",→商品の名前
"price":"□□□",→販売価格
}】
「これでスイレジに商品名と価格を紐付けして登録することができる」
「後は登録する情報を魔人たちにおこなってもらったら完璧だ」
「自分で言うのもなんだけど天才だな〜」
「問題解決のスピードが早すぎる〜」
浮かれている柳瀬を横目にリンリンが水晶にソースコードの流し込みが完了した。
「これで上手くいくのでしょうか」
「登録と言ってもすべての魔人ができると思えないのですが…」
「大丈夫です!!」
「商品登録は全員が覚える必要はありません」
「前回のレジを使いこなした2名に商品登録をレクチャーします」
「残りの魔人は商品名を押したら勝手に魔金が表示されるレジ操作を教えたら大丈夫です」
「随分と自信がおありなんですね」
「それを聞いて安心しました」
「では早速お店に行きましょう」
再び柳瀬とリンリンはお店に向かったが果たしてうまくいくのか…。




