表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/4

招集

「日本全国の皆さん、こんばんは。

私の事を知っている方も、知らない方も、私がどういう人間かは、あまり深く考えなくて大丈夫です。」


堂々と、カメラをまっすぐに見つめながら、ゆっくりと話す彼女の言葉が全く入って来ない。



ヒカルは、自分との事を暴露した上で何かを要求して来るんじゃないかと、焦っていた。

掌は汗で湿り、冷や汗をかきながら、喉はカラカラだった。


ユキ?何も言うな!良い子だから、今すぐ謝ってハケろ!!


そう念じながら、ユキの様子を見守っていた…



「この度、私は

ある一定の条件を満たす方々を、招集致します!」



は?

条件?招集?何だそれ?


ヒカルはもちろん、スタジオ内の全員が同じ感情だった。



「では、条件を発表致します。


一、18歳以上35歳以下であること。


二、男性の見た目であること。


三、出生後から今現在まで、同じ地域に居住していること。



この3つの条件を満たす物は、私のTwitterに顔写真を付けて送って来てください。」



は?何だそれ…


意味が分からない。何でいきなりユキがそんな募集をするのかも、それからTwitterに。って、ユキは事務所からTwitterの許可下りてないだろ…



そう、そんなことバカげてる…

何をやりだしてるんだ…



皆、そう感じてるはずなのに…

スタジオ内にいる出演者やスタッフ達は、何故か落ち着いた様子でユキの話を聞いている…



あぁ。皆、そうなのか。

俺と同じなのか。


反論したいんだ!ツッコミたいんだよ!

大声で「人の番組潰す気か?!」って怒鳴りたいんだよ!



なのに、出来ない。

出来ない。というか、する気になれないんだ。


頭の一部、いや全てを乗っ取られた様な感じがして、話を聞いて納得させれれているんだ…



ユキ…



お前は、一体…



何者なんだ…

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ