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黄昏の墓守  作者: 黒鉄 徹
1/1

ただ一つのためだけに

初作品です、拙い文章はご承知の程お願いします。

プロローグ


何もない平野で一人佇む


いや、何もないというのは語弊がある。


そこには墓が一つポツリとあった


男はこの墓の守り手


幾十、幾百という人間には悠久とも思える時を男は過ごしていた。


しかして男は一つの約束を守り続けその墓を守っている。


普通の人間であれば投げ出していたであろう、もしくは寿命を迎えていたであろう、だが呪いがそれを許さなかった。


いや、男にとってはその呪いのお陰で約束を守り続ける事が出来たと思っている。


男にかけられたのは「不死の呪い」かつて魔神と呼ばれた者との戦いで命を落としかけたのだが不死神との取引により加護と呪いをかけられたのだ。


___________デュール暦634年____________



勇者「おい、ケイ!しっかりしろ」


見る者の目を奪うような端正な顔立ちをした男がその顔に皺を寄せ男を両腕で揺さぶる


ケイ「放っておけ....もう長くはない....速く奴にトドメを...」


ケイと呼ばれた男が指差す方向には魔神が横たわっていた、だがその傷口からは蒸気の様なものが上がりながら傷口を塞いでいく、再び起き上がり猛威を奮ってくるのは時間の問題だろう。ケイ自身も胴を裂かれ皮一枚で繋がっていた


勇者「だが君は....ッ!!」


友と魔神を天秤にかけたのならば間違いなく魔神に軍配が上がるだろう、だが彼は優しすぎた目の前の死に行く友を捨て切れず未だ悩んでいた。


ケイ「いいから速くトドメをさせッ!俺に構うな!ゴホッ.......お前がやらなきゃ誰が出来る...いい加減与えられた使命に責任を持て...お前はいつまで他人判断を委ねてんだ.....」


男は肩で息をしながら血反吐を撒き散らす


勇者「...ッ!分かった...そこで見ててくれケイ...今僕達の使命を終わらせるよ」


勇者はケイをそっと柱に寝かせ剣を取る


勇者「これで最後だ」


剣を振り上げる



“母なる神よ今こそ裁定の刻“


”目の前の悪しき者に鉄槌を”


『神の嘆き【グラディウス・ダムナートーリウス】』





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