ジェロとリナン〜小説を書く意味〜
「やあ、リナン」
「やあ、ジェロ」
「元気ですか?」
「はい、私は元気です。ありがとうございます。あなたは元気ですか?」
「はい、私は元気です。ありがとうございます」
「ジェロ、あなたの趣味は何ですか?」
「私の趣味は貯金をすることです」
「すごい! それは、本当ですか?」
「はい、本当です」
「それは、なぜですか?」
「なぜならば、私は貧乏だからです」
「なるほど。あなたは貯金をいくら持っていますか?」
「あなたは、それを知る必要がありません」
「ごめんなさい」
「リナン、あなたの趣味は何ですか?」
「私の趣味は小説を書くことです」
「すごい! それは、なぜですか?」
「なぜならば、私は貧乏だからです」
「私もです。それは、本当ですか?」
「はい、もちろん、本当です。私は紙とペンを持っています」
「なるほど。私も紙とペンを持っています」
「なぜ、あなたは小説を書いているのですか?」
「なぜならば、私は小説を書くことが好きだからです」
「なるほど。世界中で本は読まれています。きっと、あなたは偉大な小説家になるでしょう」
「私は、それに興味がありません」
「それは本当ですか!? 世界中のみんなが、有名になりたいと思っています」
「もし、そうであるならば、私は子どもが欲しいです」
「それは、なぜですか?」
「なぜならば、私の子どもの子どもの子どもの子どもの子どもの子どもの子どもの子どもの子どもの子どもの子どもの子どもの子どもの子どもの子どもの子どもの子どもの子どもが、ノーベル賞を取るかもしれないからです」
「なるほど」
「リナン、あなたは英語を話すことができますか?」
「はい、私は少し、英語を話すことができます」
「わかりました。今、私たちは英語を話しています」
「もう一度、言ってください」
「いいですよ。今、私たちは英語を話しています」