FBI
どうも降木です!今作は今まで書いていた物とは少し変わった話ですので少し楽しみながら書かせていただいてます。
まだまだ初心者ですので分からない所も多々あると思いますが暖かい目で見てくれたら幸いです。
「荘司…!」
―俺はこんな状況でもしっかりと冷静に判断が出来るらしい。
この中で一番驚異なのは祐二ただ一人のみだ。
だから俺はまっさきに祐二を潰しにかかった。
「祐二君!」
すると突然、佐藤先生が祐二の前に立った。
―はっ、自分より生徒を守るか…。
だがそんな奴は必ずこれからの世界で生き残る事はできない。
だからこんな奴は躊躇わずに殺せる。
俺は懐からナイフを取り出しそのまま佐藤先生の腹めがけて突き刺した。
「だめ!逃げてゼロ!」
この声はつぼみか?
突然つぼみが大きく叫んだので俺は驚き、動きが少し止まった。
一体どういうつもりだ?とつぼみに紀行と思っ
ていると、
「案外やるわねつぼみちゃん」
佐藤先生がにこりと笑った。
そして佐藤先生の腕を見るといつでも殴れるよう体制を整えていた。
俺はそれを見て、とっさに床を蹴り下がった。
「―どういう事です佐藤先生?」
俺が動いたのは突然の事だ。
だから祐二も対応が遅れ、確実に刺し殺していた。
だが目の前にいる佐藤先生は、とっさのことにも関わらず、すぐに祐二を守り、俺を迎え撃つ準備をしていた。
こんな事はただの教師、ただの一般人に出来るはずがない…。
「―それはこちらのせりふよ荘司君。その様子を見るにつぼみちゃんも敵だったのね」
佐藤先生はつぼみを一瞥した。
つぼみはその視線を恐れ、俺の背後に隠れるようにした。
それにしても佐藤先生はただ者ではない…。
じゃあ一体何者なのだ…?
―まさか…
「お前が例のFBIか?」
「ご名答。まさかもう情報が回っているなんてね」
―やはり…。それならいままでの事が全て納得できる。
俺達と出会う前、佐藤先生は確実に組織の奴と合っていた。
だが、この技量だ。恐らく今回配置した奴らに勝てる奴はいなかっただろう。
全く…まさかここでさらにやっかいな事になるとは…。
「荘司…。本当にお前が…これを…?」
祐二がおそるおそる聞いた。
「あぁ、もちろんだよ。それにしても俊作はどうしてわかったのかな?これでも精一杯隠していたつもりなんだけどな?」
祐二は未だに動揺しているが、俊作は違った。
俺達が敵とわかった以上、常に物事を見極め考えている。
それでもここまでばれずにやってきたと思っていたが、まさか俊作にばれるとは…。
ここは是非、どうやったたどり着いたのか聞かせて欲しいものだ。
「それは簡単な事です…。俺達が荘司を助けに教室を出た後、たまたま校長室を通りかかったんです。そこで荘司の声が聞こえてきたのでしばらく様子を伺ったんです。そしたら、さっき壇上に上っていた体格のいい男と話しているのをみて俺は確信しただけだ」
―まさかあの時の会話が聞かれていたとはな…。
あそこは完全に油断していた。
これからはしっかり気をつけないとな…。
―さてそんな事よりこれからどうしようか…。
佐藤先生をみる限り、恐らく俺が真っ向から戦ったら勝ち目はないだろう…。
「どうして…、どうして二人ともこんな組織の仲間なんかに…!」
この中で唯一祐二だけが、感情に飲まれている。
やはりこいつはダメだな。
体はいいので、クレスみたいな奴に育てられるかと思ったが、やはり思考がまだ全然足りない…。
まぁ、ここは律儀に教える必要がないが、どうせ嘘を着いてもばれるだろう…。
だがしかし俺が理想を話す事で俊作の考えが変わってくるかもしれない…。
だから俺は自分が思う事をはっきりのべる。
「―そんなの決まってんだろ?この世界が心底気にくわないからだよ」
「なるほど…、つまりこの組織の目的は世界征服というわけだな…」
「まぁそんなもんだな」
俊作はその答えを聞くやいなや、また考え始めた。
その点に関してはおそらくつぼくと同レベルかそれ以上だろうか?
だが違う点を述べるなら、俊作はこの世界を憎んでいなく、つほみがこの世界を憎んでいる狂人。
だから今の俊作は決して仲間にできない。
「―さてそろそろいいですか?はやくあなたたち二人を逮捕しないといけないので…」
そう言って、佐藤先生は大きなロープを取り出した。
「さてそれではいきますよ」
―恐らくこれがプロの能力なんだうろか。片手でロープを持ちながら片手にはナイフを持っている。
と関しているしている間にもどんどん斉藤先生が近づいてくる。
「さて、どうしましょうか…」
そう呟いた瞬間、
目の前に迫っていたロープとナイフがはじかれている。
「―大人が一匹、子供が二匹か…。あんまり楽しくなさそうだな…」
俺の前に突然現れたのは…、クレスだった。
「遅いぞクレス」
俺がそう言って笑うと、
「悪かなったな」
と言ってクレスも笑い返した。
「さぁて、いきのいい小ネズミが一匹で、あとは雑魚が二匹か。楽勝だな…」
そう言っているクレスの横に移動した。
「あの先生の事も気をつけろよ?」
「あぁ、わかっているよ」
「やっと楽しいショーの始まりだな」
クレスはひどく今から遊びに出かける子供のような無邪気な笑みを浮かべた。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
もしよろしけば感想やレビュー等よろしくお願いします。
次回、先生とくレス、さらには…。お楽しみに!!




