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国際テロ組織マキャヴェリズム  作者: チョビ
第二章:初めてのテロ活動
17/22

校長室

どうも降木です!今作は今まで書いていた物とは少し変わった話ですので少し楽しみながら書かせていただいてます。

まだまだ初心者ですので分からない所も多々あると思いますが暖かい目で見てくれたら幸いです。

「―おいまだか?」


「もう少し…」


 ―俺達は今男達の指示によって教室の隅の方へ集められていた。

 男達は間違いなく油断しているのであとは時を待つだけだ。


「さて俺達のクラスは安全だな。他のクラスも大丈夫だろうか

な?」


「大丈夫だって、前回のあれが以上な奴だけだって、そもそも今回がそいつが裏で指示してんだろ?」


「あぁ、そうみたいだな。だから今回の方法は一斉だから楽だしな」


「まあな、まだまだ若いのに良くやっているよ」


 男達が俺達の前で雑談を話し始めたので話の内容を聞くことができた。しかしその中で気になるワードが…。


 ―前回は…、か。


 こいつらは今が始めたじゃなく前にもこんな事をやっている。だがしかしこんな組織は日本やメディアで報道された事はない。

 さらに前回でなんだかすごいやつが組織に入ったという。しかもその奴は若いとなると…。


 ―最近、または数年前の出来事…。


 ―いや、まてよ…。そういえば数ヶ月前に学校にいた先生や生徒全員が行方不明というニュースがあったような…。

 まさかそれはこいつらの仕業か!?


 ―落ち着け…。今はこの状況をどうにかし、荘司達を助ける事に集中しなければ…。


 荘司ならきっとうまい打開策を考えつくだろう。

 あいつは計算高い奴だし、それに行動力もある。きっと今回の状況を打破するにはあいつの力が必要だ…。


「うっ…!」


「俊作?おいっ!俊作!!」


「うぇっ…!」


「あんどうしたんだガキ共?」


「俊作が急に苦しみだして…!吐きそうです!」


「ちっ、こんな時に面倒な事が起きるな…。おい先生」


「は、はい!」


 先生は呼ばれ、俺の所に来た。


 そしてすぐにバケツを取りに行くといって走っていった。


「うっ!!」


 俺は男の足にしがみつきそのまま口の中の唾液を吐き出した。


「あっ!こいつ!」


 そう言って男は俺をふりほどいた。


「ちっ汚ねえな!」


 男はそのまま俺に近づき一発のけりを入れようとした時、


「やめろ!!」


 祐二が男にタックルした。


 その衝撃で男が床に倒れ、手に持っていた銃を下に落とした。


「―まぁ今のは仕方ないよな…。ありがとう祐二」


 俺は一緒になって倒れた祐二に手を伸ばす。


「あぁ、ありがとうな俊作」


 祐二は俺の手を手に取り、立ち上がる。


「さて、動くなよ」


 俺はもう一人の男に銃を向ける。


「おい!俊作!」


「大丈夫だって祐二」


 ―恐らく祐二は俺が本当に打つと思っているらしい。

 流石の僕もそこまでバカなやつではない。


 ただ銃を向けるだけで一気に形勢逆転を示す効果がある。


「よし!皆ちょっと手伝ってくれ!」


 祐二はクラスメイトを集めて倒れた男をガムテープなどで机に縛り付けた。


「―でこっちはどうしますか?」


「くっ…!まさかここでも同じような奴がいるとは…」


 男は諦めたようで、手に持っていた銃を捨てた。

 そしてその場に座りこんでしまった。


「おまえたちが…、数ヶ月前の学校全体行方不明事件の犯人グループなのか?」


「けっ、分かってるじゃねえかよ。俺もさっさと縛るといいさ」


「そうさせて貰うよ…」


 ―さてここはクラスメイトに任せるとしようか…。

 俺は祐二の方を見るとすでにドアの方にいた。


コクリ


 俺達はうなずき合った。


 ―俺も向かうか…。


「先生ちょっと荘司君のところに行ってきます」


「え、ちょっと!!」


 俺達は先生の声を無視して、急いで教室を出た。


「さて…ここからは気をつけろよ」


「分かってるって!」


 ―次はあんなうまい事いく確証がないのでしっかり用心しつつ、祐二を抑えないと…。




「―よっし、出て行ったか。まさかゼロさんが言っていたことが本当に役に立つとはな…」


 男は腕に仕込んでおいたナイスでガムテープを切った。

 ―今は先生がクラスメイト達に何か言っているようだ。


「今ならいけるな」


 祐二に倒された男がほほえんだ。


「なんだ気が付いたのか…」


「あぁ。せーので行くぞ」


「おう」


「せーの!」


 その合図で男二人が立ち上がった。


「ぎゃーーー!」


 その瞬間教室に悲鳴が響きわたった。




「―ここって校長室だよな?」


「うん、そうみたいだな…」


 俺達はまずは保健室を目指した。

 保育園は一階の昇降口から右側から少ししたところに部屋がある。


 初めは昇降口から出て助けをよぼうとしたが、恐らく一人ぐらい監視がいるだろうし、監視以前に祐二が許してくれないと思う。

 だから俺達は元々二階にいたので教室を出て左にまっすぐ進んで下に降りるルートにした。


 その一階の階段まではなんとか無事に行けることが出来た。

 そしてここからみるからには昇降口にも監視はいないようだったのでそのまま保健室に向かう途中に校長室の前を通ったわけだが…。


「すとっぷ」


 俺は祐二を止めて、校長室のドアの近くに寄った。


 すると、


「ではそろそろ行かなくてはいけないので…」


 荘司の声だ。


 祐二はそのまま部屋に入ろうとしたので必死になって止めた。

 すると荘司がちょうどドアを少し開けたところで止まった。


 ―やばい!


 見つかると思ったが、荘司は奥から聞こえてくる声に止められ、ドアを少し開けてそのまま振り向いた。


 俺はドアを少しのぞいてみたが、ドアの向こうに経っている人物はやはり荘司だった。


 ―まさか荘司が…。


 確かにあの事件からすぐに荘司達は転校してきた。


 俺はそのままばれないように近くの慣用植物の後ろに隠れた。

 ―しばらくすると荘司とつぼみ、さらには体格のいい男が出てきて、前を通っていった。


「…」


 まさか本当に荘司が…。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

もしよろしけば感想やレビュー等よろしくお願いします。

次回は生徒の選別…。お楽しみに!!

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