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国際テロ組織マキャヴェリズム  作者: チョビ
第二章:初めてのテロ活動
13/22

部活

どうも降木です!今作は今まで書いていた物とは少し変わった話ですので少し楽しみながら書かせていただいてます。

まだまだ初心者ですので分からない所も多々あると思いますが暖かい目で見てくれたら幸いです。

「なぁ~なぁ~、荘司ってもう入る部活決めたのか?」


 ―ある日の昼休みに、俊作と祐二が話しかけてきた。


 最近よくこの二人は話しかけてくる。

 初日のあの事から話しかけてくる人は減ったが、以前よりはつぼみは人と話せるようになった。


 と言っても、質問などを答えるだけだが…。


 まぁ以前よりはましだ。


 そして話しを戻す。


 この学校では部活動に入るのは強制だ。

 と言っても幽霊部員の数も多く、部活に入っても、いかないという選択肢もあるわけだ。


「―まだ、決めてないかな…」


 と話しをすすめ、祐二からこの学校の部活の事を聞く。


「ならさ、新聞部に入らないか?」


「新聞部…?」


 そんな部活があったのか…。

 ―新聞部か…。確かにそれはいいかもしれない…。


「もしかして二人共新聞部?」


「そうそう。今年は新入生が少なくて困ってたんだよ。だからもしよかったら一緒に新聞部に入ろうぜ!」


「他にも部活が色々あるから見学してから決めた方がいいよ…」

 祐二の後に俊作が呟く。


 ―ここ数日でこの二人の事はだいたい把握できた。


 まず祐二は運動神経がよく、大抵のスポーツはなんでもこなす。


 そして俊作。俊作は運動はダメだが、頭の良さはとてもいい。前に一度勉強を教えて貰ったが、中々に授業の内容を理解していた。


 それなのに学年順位は中間ぐらいだ。


 何かと裏がありそうな感じだが、今のところはまぁいい奴ということでいいだろう。


「じゃあ今日の放課後一回新聞部に見学しに行くよ」


「よっし!やったな俊作!」


「まだ入ると決まったわけでは…」

 と祐二は喜び俊作の肩を叩き、俊作は表情一つ変えずにそれを受けていた。


「勿論つぼみも行くよな?」


「荘司君が行くなら私も行く」

「よっし決まりだな!」

 そう言うことで俺達は新聞部へ見学しに行くことにした。


 ―新聞部か…。他の部活への取材、クラスごとの取材などなど…。他のクラスの人と関われるのは嬉しい。ここで取材と言って仲良くし、ここで人材の見極めも出来る。


 さらには、新聞部の活動の一環として、学校の構造などを調べても何ら不思議がられない…。


 これは一石二鳥だ…。


 それに祐二と俊作。


 この二人はそこそこの仲を作り上げた。


 祐二を使って人脈を広げ、そしてあわよくば俊作を組織に連れ込み、その頭を十分に使って貰う。


 ふっふっふっ。


 もし他の学年でいい奴が居なかった保険として、確実にこの二人をこちらへ引きずり込む、準備をしておこうか…。


「ほ~ら荘司君達!もうすぐ授業が始まるわよ~」


 この声は…、英語の佐藤先生だ。


「あっやべ!準備してねえや」


「ほら早く行くよ…」


 俊作が祐二を連れて行き、いそいそと準備を始めた。


「あら?荘司君はもう終わったの?」


「はい。もう大丈夫です」


「流石荘司君!その調子でしっかりつぼみちゃんの面倒見てね!」


 とそのまま笑顔のまま他の生徒の所へ行き、なにやら雑談を話し始めた。


「はぁ…あの先生は明るくて苦手だ…」


「私も…」


 やっぱりつぼみもか…。


 あの先生は常に明るいから、何か裏がひどいんじゃないかと思って、つい話す時は身構えてしまう。


「まぁ、お前も早く学校に慣れろよ」


 そう言って俺は席に戻った。



「―よし!じゃあ今から活動内容を紹介する!」


 ―放課後俺とつぼみは約束通り、新聞部に見学しに行った。


 驚いた事に新聞部の部室には祐二と俊作の二人しかおらず、他の部員は皆幽霊部員だと言う。


 だからなのか祐二のテンションはいつもより高い。

 すると、俊作が近寄ってきて、


「ごめんな、わざわざ来てもらって…」


「いやいいさ、俺もちょっとは興味あったからな」

 と短く交わした。


 俊作相手にはこのくらいの短い会話で十分だ。


 俊作自身も長く話すことをそこまで好まずにいるそうだ。

「ほら!そこ!雑談してないでちゃんと俺の話聞けよ」


「ちゃんと聞いてるよ」


 そう笑いながら俺は祐二達の方を向いた。


 そしてつぼみは相変わらず、俺のすぐそばにただ黙って立っているだけだ。


 しかしいつもと違うのは後ろではなく俺の横に立っているからだ。


 恐らくこの短い間でこの二人は安全と判断したのだろうか?

 まぁ、個人的には少し変化がみれて嬉しい限りだ。


「じゃあさっそく取材の体験してみようか!」


 そう言って祐二は俺達の手を取り、取材をしに行った。


 そして俺の想像通り、取材では他の学年、クラスの人と関われる為、よりいっそう情報収集が楽であった。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

もしよろしけば感想やレビュー等よろしくお願いします。

次回は祐二達がゼロ達の家へ…。お楽しみに!!

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