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「私」と「エリート」さん  作者: さくら
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「私」

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初めまして、コノハナです。

最初なので、ご挨拶がてら、コノハナのことと、このブログを始めようと思った理由について話そうと思います。


コノハナは発達障害者です。10歳のときに診断されました。発達障害ってなんだろう? 名前は聞いたことあるけれど……って方は多いはず。最近は大人のアスペルガーも知られてきていますものね。

コノハナの診断名は、一応、広汎性発達障害と言います。なぜ一応がつくのかと言うと、発達障害は大体何種類かに分類できまして。先のアスペルガーもそうですし、自閉症スペクトラムなどもそのうちのひとつです。

ですが皆が皆、それらに分類されるわけではないのです。発達障害ではある、けれどそのどれかと言うには判断が難しい、というような人もおり、コノハナもそうです。コノハナの場合、それぞれのカテゴリーからちょこっとずつもらっているようです。そんなわけで便宜上の診断名として書かれるのが広汎性発達障害である、とも言えます。

発達障害ではある、けれど発達障害と言うにはできることがありすぎる、でも健常者よりはできない、みたいな子がボーダーと呼ばれ、つまりどっちつかずの曖昧なラインにいます。宙ぶらりんなのです。

発達障害者への支援は徐々に増えてきましたが、実はこういう宙ぶらりんの人のための支援、というのはありません。できるかできないか、の二託で、宙ぶらりんにはキツすぎるか、易しすぎるかのどちらかだけだったりするのです。


時折、身障者は楽だなぁと思うことがあります。楽というのは語弊です。もちろん身障者の方にも計り知れない悩みや苦しみがあることは知っているつもりです。ですが身障者の方は目に見えるので、まだちょこっとだけ理解されやすいだろうな、と思うからです。

発達障害は、目に見えないところで困難があります。コノハナも、普通にしている分には健常者にしか見えない、と言われます。決してそんなことはないのですが。

たとえば、コノハナは物理的な距離感を取ることが苦手です。間合いを、とも言うのでしょうか。コノハナは階段を下りることが苦手です。上から下までの距離感がつかめなくて目眩を起こすからです。昔は(おそらく)それが原因で階段を転げ落ちることもままありました。なのでいまではエレベーターを使うのですが、時々、悪態をつかれることもあります。若いくせに、ということなのでしょうね。

こんなふうに、あなたの周りにも目に見えないだけで困難の壁がある人がいるかもしれないし、いるのですよということを、少しでも知ってもらえたらなと思います。けれどどこに訴えたらいいのだろうと考え、こうしてブログを始めることにしました。

コノハナも、こんなふうにブログで理解を求め、広められるほど自分の障害ことがわかっているわけでもありません。だから、完璧な理解など求めてはいません。発達障害も千差万別ですし、本当に人それぞれなので、完璧は無理なのです。

それでも、ちょっとは知っていてもらいたい、と思います。頭の片隅にでもいいから、覚えていてもらえたらと願わずには、いられません。



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