プロローグ ― アヴァロンの影
皆さんへ
お待たせしました。ついに更新を再開します。そして、ここから本格的に『Hero of End』第二巻が始まります。
長い間お待たせしてしまい、本当に申し訳ありませんでした。新しい章を始めるにあたり、物語全体の流れや設定、伏線の整理など、多くの準備が必要でした。さらに、ここ最近は私生活のほうも忙しくなってしまい、更新までに時間がかかってしまいました。
ですが、これからは週に二回、新しい章を公開していく予定です。毎週水曜日と土曜日の更新を目標に頑張ります。そうすることで、より丁寧に準備を行い、できる限り高いクオリティで皆さんに物語を届けられるようにしたいと考えています。
また、物語の中に誤字や違和感、表現の不自然さなどがあった場合は、どうかご理解ください。翻訳にはAIを使用しており、私は日本語の専門知識があるわけではありません。そのため、自分では気づけない細かなニュアンスの違いがあるかもしれません。それでも、原作に忠実で、できる限り正確な翻訳を届けられるよう、常に努力しています。
これから始まる第二巻も、どうか最後まで見届けていただけたら嬉しいです。
改めて、応援してくださる皆さんに心から感謝します。
戦火が消えてから二か月が過ぎた。しかし、フィリトスの襲撃が残した傷跡は、いまだエルドリウムの大地で疼いている。首都アヴァロンの城壁はなお重苦しい空気に包まれ、敵の存在を刻み込まれたままだ。今は姿を消したはずの悪魔の影が、湿り気を帯びた温かな季節の空気と絡み合うかのように漂っている。あの襲撃は城壁の安全を揺るがしただけではない。不確実という種を植え付け、新たな試練の前兆を静かに芽吹かせたのだ。
それでも、その戦いの果てには一筋の希望もあった。アヴァロンを取り囲む森の奥深くでは、鬱蒼とした木々が高くそびえ、音を吸い込み、重苦しい静寂を生み出している。エルドリウムが取り戻したはずの平穏は、かつてないほど脆い。過去の露骨な戦争よりも狡猾な脅威が、襲撃以来ずっと身を潜め、擬態しながら機をうかがっている。
その頃、アヴァロンの氷に閉ざされた地を、新たな第七師団が進軍していた。粘土を操る宝石泥棒を捕らえる任務を帯び、彼らの新たな冒険が幕を開ける。第七師団は猛然と追跡を開始した。凍てつく風が頬を切り、踏みしめる生の雪が靴の下で軋む。夜明けの静寂の中、その足音だけが広大な白銀の世界に響いていた。
エルドリウムの物語は続いていく。第七師団は、これまでにない困難へと直面するだろう。これから綴られる頁には、新たな試練、勇気、そして九年にも及ぶこの戦争を終わらせるための飽くなき追求が刻まれていく。




