表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
とある傭兵の勘違い伝承譚~前世でゲームを作り続けて過労死した記憶を引き継いだおっさん、ゲーム世界にて神話になる~  作者: 間野ハルヒコ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

37/38

37.石材作成

「ごばばばば!」


 ソルディア川に流されながらカルドは溺れていた。

 無理もない、急に石橋が崩壊したのだ。


 石橋を構成していた石材が落下、水底に跳ね返り石材同士がランダムに衝突!

 全方位から押し寄せる!


「ぐっ!【ライトニング・スラッシュ】!!」


 雷を纏った斬撃も水中では拡散して飛距離が出ない。

 いつもなら遠くまで飛ぶ斬撃は、振るった剣のすぐ手前で消滅してしまった。


 それでも高レベル【剣聖】の腕力は本物だ。


 水の抵抗に威力を減衰されながらも殺到する石材を切り飛ばしてみせる。

 アステリアによる強制レベルアップがなければここで終わっていただろう。


『え? オズワルド対策? そんだけレベル差があればまっすぐいって物理で殴るだけで勝てるだろ? レベル97のカルドがレベル23のオズワルドに負けるとか。アハハ! ナイナイ!』


 かつてのアステリアの声が想起された。


 まっすぐいって殴る?

 この状況で、どうやってまっすぐいって殴れと?


(兄さんはどこだ…!?)


 カルドがあたりを見回すと、川上から流れる石材の影からこちらを覗く影があった。


 オズワルドだ。

 石材から石材に飛び移りながら、カルドから一定の距離を取り続けている。


 妙だ。

 いくら石橋が崩壊したからといって、ここまで石材が流れてくるわけ…。


 

――――――――――


【チート・クラフト】:レベル23


【ワールドチェンジ】


・SLG『文明の箱庭』レベル19


検索…


【石材作成】◀ピッピッピッピッピッピッピッピッ


――――――――――


 オズワルドが手を掲げると、黄金のツルハシが落下し、大量の石材が出現。

 土石流となってカルドに襲いかかる!


(滅茶苦茶だ……!)


 カルドはどうにか石材を切り崩して直撃を避ける。

 

 雷属性の【ライトニング・スラッシュ】は大量の水に阻まれて届かず。

 オズワルドのところまで泳ごうにも、石材のラッシュに阻まれてしまう。


――――――――――


【チート・クラフト】:レベル23


【ワールドチェンジ】


・SLG『文明の箱庭』レベル19


検索…


【石材作成】◀ピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッピッ


――――――――――


 さらに大量の石材!

 圧倒的な質量がカルドに襲いかかる!


(つ、強すぎる…! 近づくどころか、戦闘にすらならない…! くっ、息がもたなくなってきた!)


 オズワルドはというと、苦戦しているカルドを放置して水面へ向かっていた。


 地上から石材を連打されたらおしまいだ。

 どんなに屈強な肉体も窒息には勝てない。


 圧倒的な経験の差を感じる。


 それでも。


(お、おおおおおおおおおおおおおおおおおおお!)


 肺に残された僅かな酸素を声にならない叫びに変えて!

 カルドは石を蹴り刃を突き立て、石材をかき分けるように進む!


 肉薄する弟の姿を見たオズワルドは楽しげに笑い、腕を大きく横に振った。


――――――――――


【チート・クラフト】:レベル23


【ワールドチェンジ】


・SLG『文明の箱庭』レベル19



【色彩設定】


【石材】


指定された範囲の【石材】のテクスチャを調整します


色相  ――――――▼――――――――

彩度  ――――――▼――――――――

明度  ――――――▼――――――――

透明度 ――――――――――――――▼ ぐぐ~~~~~


――――――――――



 オズワルドが【色彩設定】の【透明度】のスラスターを右に引くと、カルドに殺到していた石材がすべて透明になっていく!


(なんだ。石が…水に溶けて…!? がっ!)


 カルドは見えない何かに衝突した。


 石材は見えなくなっただけ。

 不可視の石の群れが満身創痍のカルドへ襲いかかる!


(よもや、こんなところで切り札を切ることになるとはな……アステリア!)


『あーはいはい。それじゃあ、ポチっとな!』


 気の抜けたアステリアの声が響き、カルドの目の前にウインドウが表示される。

 

――――――――――


【チート・クリエイト】:レベル309


【ワールドチェンジ】


・LIFE『■■■■■の世界』レベル309


管理者権限を行使


【強制経験値割り振り】


【カルド】がレベルアップしました!


レベル97→98


――――――――――


 途端、カルドがこれまで負った傷から魔力、窒息寸前の息切れに至るまで、すべてが回復する。


(力が漲ってくる……話には聞いていたがこれほどとは…)


 アステリアはカルドが獲得した経験値の一部を使わずにキープしていた。


 後に任意で強制レベルアップさせ、レベルアップ時に発生する体力の全回復を誘発させるために。


『わかってると思うが、有限だからな? コレ。あと2回だけな』


(恩に着る!)


 上を見れば、もうオズワルドはいなかった。

 川からあがったのだろう。


 カルドは先程よりも強力になった身体能力で不可視の石材を切り飛ばしながら、水面を目指す。


もしよろしければ、


・ブックマークに追加


・広告下にある「☆☆☆☆☆」から評価


をしたうえで、本作を読み進めていただけると励みになります!


どうぞよろしくお願いいたします!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ