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Wしべ長者

作者: 唐突な閃き
掲載日:2022/05/27

ブックマーク等して頂けたらうれしいです。

 俺は笑夫、26歳の無職だ。俺は今、神社にお参りに来ている。

 パチンコで全財産をスッちまった。

 家賃も滞納し続けた結果、ボロアパートも追い出されちまった。

 そんな時にある昔話を思い出したんだ。そう、藁しべ長者だ。

 だから、家近くの神社にやって来た。

 あんな昔の人が藁しべ一本で大儲けできたんだ。なら、俺にもできるはずだ。

「え~なむなむ。神様、仏様、どっかの大富豪様。どうかこのあわれな男を救って下さいっと」

 うっし。これで良いはずだ。よし、帰るか。家ないけど。

 俺が鳥居をくぐろうとしたとき、強めの風が吹き、顔に一枚の紙が張り付いた。

「うわっ!?なんだこれ!!」

 そのかみを手に取り、見てみるとこう書かれていた。

『W』

「はぁ!?ふざけんじゃねえ!!何が笑じゃボケェ!!!」



 ん?わら????



「、、、これ、藁ってことか?  いやふざけんじゃねえよ!なんで神だか仏だか知らねえけどこんなギャグみたいなことしてんだよ!!」

 叫び、くしゃくしゃに丸めて捨てようとすると、取れたんだ、wが。

 何言ってんのかわかんねえと思うが俺もわかんねえ。なんで紙から文字が取れるんだよ。ワケわからんねえよ。

 混乱しつつも俺はwを持って行くことにした。せっかくもらったんだしな。多分、次は蜜柑になるはずだ。



 しばらく歩いていると何故か砂漠が見えてきた。おかしい、家の周りに砂漠なんてなかったんだが、、、

 昔話みたく、喋りかければなんかしらのイベントが起こるのだろう。

「すいません」

 とりあえず、近くにいた、植樹をしている女の人に話しかけてみた。

「はい。どうかされましたか、、、!?それは!!」

 女の人は、俺の持つwをみて、驚愕の表情を浮かべた。

「瞬く間に辺り一面に草を生やすという伝説のネットスラングではありませんか!!」

 、、、間違ってない間違ってないんだけど!

「すいません、よろしければ、そのwを譲って頂けませんか?」

 たぶん蜜柑になるはずだし、このwがなくなって俺が困ることはない。渡してみるか。

「こんな物で良ければ」

「ありがとうございます!!」

 女の人は、おもむろにwを砂漠に植え出した。

 するとなんということでしょう、辺り一面が大草原になったではありませんか!!、、、ってなるかボケェ!!!

 なんでwを植えたら草が生えだすんだよ!!

 wどころの話じゃねえよ!これぞまさしく大草原、、、ってやかましいわ!!

「ありがとうございます。あなたのおかげでこの砂漠は救われました」

 なんでこの人は目の前の異常現象をみて平然としているのだろうか?

「そうだ!お礼にこれを持って行って下さい」

 そう言って、?を手渡された。、、、なんで?

「こ、これは?」

「はい、終わりがないモノ、未完です」

 、、、待ってくれ。理解が追い付かない。

 昔話では、アブをくくりつけた藁しべと、蜜柑を交換するはずだ。そのはずなんだ。



 なんで俺はwと未完を交換しているんだ?

 その事を疑問に思いながらも俺は道を進んだ。

 すると一人の白衣の男が呆然と立っていた。

「どうしたんですか?」

 俺は、とりあえず声をかけてみた。半分ヤケだ。

「ん?ああ、先ほど、この世の真理を解明してしまってね。全てを知ってしまうと不思議と研究していたときのことを思い出すんだ。思えば、あの頃は楽しかったなと。ハハッ皮肉なものだね。真理を求め、研究していたというのに、結局私が真に求めていたのはその過程だっただなんてーーーーー」

 良くわからないが、要するに未知が欲しいのだろう。

「あの、じゃあこれ要ります?」

 とりあえず未完を渡してみた。

「っつ!?これは、、、フフフッそうか、研究に終わりはないということか。フフフッそうかそうか。私は大切なことを忘れていた様だ。お礼にこれをあげよう」

 なんか良くわからないモノが手渡された。

 なんだこれ?少なくとも布、反物はこんな形をしていない。

「あのぅ、これは?」

「ん?ああ、それは反物質だ」

 反物質。そうですか、反物質。なるほど、反物ではなく反物質と、、、これをどうしろと?

 一文字多いんだよ!!!



 突っ込み疲れながらも、俺は道を進んだ。

 むしろここまで来ると次は何なのか気になってくる。

 確か、昔話では反物と馬を交換していたはずだ。

 一体何とーーー

 俺は思考が停止した。目の前にUFOが墜落していたからだ。

そのUFOから、人間に良く似た姿をした水色の肌をしたナニカが降りてきた。

「CKIOVVNLBSVYRXOIIHHLーーンンッコノクニノコトバ、ムズカシイ」

 しゃ、しゃべったぁぁぁぁぁあ!!

「ソレ、フネ、ネンリョウ。ヨケレバ、ユズッテクレ」

 とりあえず渡してみた。

「オオ、アリガトウ。オレイニ、、、ン?ニーシャ、イイノカ?モウカエレナイカモシレナイゾ?、、、ソウカ」

 UFOのなかの誰かと喋っていた様だ。

「セイネンヨ、オレイニムスメヲヤロウ」

 UFOから、薄い水色の肌をした少女が降りてきた。

「ヨロシク、オネガイシマス」

 頬の部分がほの朱く染まっている。

 、、、馬ではなくUMAと?

 こうして俺とUMAの少女、ニーシャの生活が始まった。



1ヶ月後ー

 いろいろあった。あの後もいろいろと。

 そりゃそうだ、UMA連れてるんだぜ?

 でもさぁ、これはないだろ?なぁ?

「なんで屋敷が幽霊屋敷なんだよおおおお!!!!」




 その後、俺とニーシャは、幽霊の周囲の温度が周りより下がる事を利用した温度差発電で大金を得て、末永く二人で暮らしたとさ。


めでたしめでたし?


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