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貴方の◯◯ください!  作者: 尾道小町
1/1

私の夢は貴方1話

美人でお金持ちなのに、ちょっと残念なお嬢様が

頭良いイケメンでも超ーーーーー 貧乏な年下の彼との初恋?


 久ぶりによく晴れて、やわらかな陽射しに包まれ春が近づいてきて沈んでいた心が暖められ今日こそ彼に話しかけよう私の勝手な言い分だが説明すれば理解して協力してくださるかもしれないのだ。

(でも、彼が断ったら・・・)


 大学卒業で結婚・妊娠・出産と予定を組んでいたが、お見合い何故か断われ続けけて100回目、こうなったら妊娠出産だけでもと思い、顔はやっぱりイケメンが良いし頭も良い方が・・・ネット検索したら、お祖父様が創った大学に彼が在学中ラッキーだわ。


大学の黒門前で紅葉は待ち伏せしていた。

 一歩間違えたらストーカーで追放されそう。拓海は何時の時間に黒門前で男達が一人の女性を囲って話してるのを見ていた。


 一緒に登校してきた松本が指さし

「桜門寺紅葉じゃん。」

 えっあの娘が、モデルみたいだな

「何かこっちに向かってるよな?」


 紅葉は一歩一歩近付いて来る拓海を見付けて腕を振りながら。

思いきり大きな声で叫んでみた。

『おはようございます。私は桜門寺紅葉です小笠原拓海さん、お願いがあります、貴方の◯◯ください!』


 拓海はその言葉に硬直した。声を出すのに数分掛かり脳をフル稼働していた。

「・・・・・・」

 サラサラロングの艶々黒髪、容姿端麗、琥珀色の瞳は優しそうだそんな彼女が・・・・・・。

 近くにいた学生たちは彼女の発言で固まった。

 名指しされた本人は

「あの、俺の◯◯くれと言ってますか?」


 拓海は歩いてるだけで人だかりができ女の子に逆ナンパされるのが普通だったが、そんな彼でも(貴方の◯◯ください!)と言われたのは初めてだった。


 今までなら告白されても、その場で全部断わっていた。

 <僕は、君の事は知らないし好きでもない子と付き合えない。>

 こんな感じで断わってた。

あああ、初めて美人でスタイルが良いのがタイプだと、その辺の男と同じだと気づいてしまった。


『はい、そうです、でも、ピーーーーーはしなくてokです。初対面の私なんかとは嫌だろうし。』


 回りにいた男達全員が君とならokアピールしていたが紅葉には届かず。

 拓海は真っ赤になりながら。ピーーーーー無しでどうやって・・・とか考えてたら紅葉が。

『うちの大学病院の産婦人科で紙コップ貰って出してくれたらokらしいです後で細かい事は二人で話し合いましょう。』


 学生達は何時もなら拓海の告られイベントが今回は同情のような、哀れみのような目で解散していった。


 美貌とその天使のような微笑みだが彼女は、ちゃんとした恋愛はしたことが無い。

 年の離れた兄が紅葉に近づく男どもを徹底的に排除していて、お見合も兄が破談にしていた。

桜門寺一夜25歳大学を主席で卒業桜門寺家は昔からの財閥で、銀行・船舶・ホテル・父親が社長で一夜は専務である。


「拓海大丈夫か?

お前の姉ちゃん聞いたら紅葉ちゃん殺されるんじゃない。」


「あああーーーー大丈夫うちの姉ちゃん、お金持ち大好きだから。」

「そうなのか?初めて知ったよ。」

「うちの大学彼女のお祖父さんが創ったから、それ知ったら小躍りしながら喜ぶかな」

 目に浮かぶ光景である。


紅葉はスマホを取り出し拓海とライン交換して今日の予定を確認して午後6時から大学近くの<カフェ"ブサイク”>でバイトって。


 店名は(ブサイク)だがこの店の店長は見た目で店員を選んでいるようだ。


 午後7時にバイト先に伺います♡♡

 ライン送信 プチッ


ピロン 拓海さんから返事だ。

”はい、お待ちしています。”

 ラインで普通のお話しなのに、ドキドキするなんて。


 夕方6時からのシフトで仕度してたらラインが紅葉さんからだ。見ると7時に伺いますって何か嬉しい、

直ぐ返事を返した。


バイトの先輩がグラスを拭きながら。

「あれ、拓海彼女できたのか?」

 珍しく拓海がラインを打つ姿を見て少し冷やかした。

 顔がみるみる赤くなり先輩に。

「彼女ではなくて友達です。」

「ふーんタイプかな普通ライン交換しないだろ拓海は?今が1番良い時期だな。」

「なっ何言ってるんですか交換してますよ先輩とバイト仲間です。」

「それ、違うと思う!」


 いらっしゃいませーーーー

 うわっ! スゲー美人 みてみて

「お客様がざわついてます、モデルが来客のようです。」

「拓海お冷や持っていって!」

トレーにお冷や用グラスに氷を2個入れ、お冷やをボックステーブルにグラスを置きお客様を見ると紅葉だ

なんとなく分かっていたが、片膝を床に置き挨拶をした。


「おまたせしました。ご注文いかがしましょう!?」

紅葉は大きな瞳をウルウルしながら。

『覚えていますか?桜門寺紅葉です。ブルーマウンテンお願いします。』


 キュン 

 拓海はこの気持ちが何か分からなかった・・・・・・


 綺麗な顔、綺麗な指、艶々の黒髪、何時もなら女性ばかりだが、半分以上が男性でブルーマウンテンの注文が多くなった。

 

店長が拓海に色々聞いてきた。

「彼女か?桜門寺紅葉ってモデルか?今日は半分が男だな紅葉ちゃんバイトしないか聞いてみてくれないか?」


 拓海は汚物を見るような目で店長を見ながら

「彼女ではありません友達です、バイトはしないと思います。」


 バイト仲間達も興味津々で色々聞いてくる。

「あんな美人と友達って、羨ましい紹介して。」

 拓海は生まれて初めて嫉妬という感情が芽生えた。


 小笠原拓海19歳・独身・容姿端麗・IQ160・身長189cm体重73kg細マッチョ見た目と頭が良いのでとにかくモテルが超ーーーーー貧乏で苦労人である。


 姉は小笠原美麗23歳・独身・容姿端麗・IQ150・身長163cm体重49kg姉も見た目と頭が良いので家庭教師の掛け持ちで家族の支えになっている。


ブルマ(ブルーマウンテン略)

「入れたよ拓海宜しくね!」

「はい」

トレーに、ブルーマウンテンを入れたカップに小さなチョコ3つを入れた小皿を紅葉のボックスに運んだ。


拓海はニッコリ笑い

「お待たせしました。ブルーマウンテンです。ごゆっくり。」


チョコを摘まみながら

「ありがとう後でラインしますね。」

 ニッコリ笑い拓海は伝票を置いて戻った。


 ブルーマウンテンの香りを仄かに香り一口含みチョコとミックスしてみたら、結構美味しい!

 

 バイトが終わり帰る仕度をしていたら、ラインの届く音が鳴り

ピロン・スマホをポケットから取り出し見たら。


 紅葉です、お疲れ様です。

 良かったら会って話しませんか?

表で持っております。

 

ピロン 返事かな?

 直ぐ向かいます。

 肌は真紅色に染まり胸はドキン・ドキンと高鳴っていた。

 これは何なの・・・・・・




 




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