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11 目覚める竜王《光竜王SIDE》

少し短いですが7章ラストです! 第8章は明日スタート!

 それ(・・)はゆっくりと目を覚ました。


 随分と長い眠りについていた気がする。

 まるで永遠と思える時間、夢を見ていた気がした。


(そうだ、我は――)


 記憶が少しずつ鮮明になる。

 かつて勇者エルヴァインに不覚を取り、その後に封印されたのだ。


(あれから何年……いや何十年……いや何百年経ったのか……)


 だが、その封印が緩んでいる気がした。


「動く……!」


 それが歓喜の雄たけびを上げる。

 まだ、わずかだが――体が動く。


「我の――この光竜王の体が、動くぞ……!」


 巨体を震わせる。


「お目覚めを、心よりお待ちしておりました。王よ」


 そばで声が聞こえた。

 全部で七つ。


「おお、お前たちか」


 光竜王の七体の腹心。

 上級ドラゴンですら一撃で滅ぼすほどの、最強の竜族たち。


「我ら七竜騎、王が自由を取り戻すために全身全霊を懸けましょう」

「調べたところ、忌々しい封印は三つの装置から成り立っています」

「そのうちの一つはすでに機能を停止」

「残り二つの場所も目星がついております」

「それらを破壊し、必ずや王に完全なる自由を取り戻してごらんにいれます」

「王よ、今しばらくお待ちください」

「必ずや、我らが――」


 七体がうやうやしく告げる。

 頼もしい腹心たちだった。


「ならば、我は心安んじて待つことにしよう。今はまだ記憶すら淀んでおる。少しずつ――確実に力を取り戻し」


 にいっ、と竜の口が笑みの形を作る。


「すべてが戻った暁には、今度こそ世界を滅ぼす」




 そして――太古の最強竜王と、神や魔王すら凌駕する究極の付与魔術師との戦いが幕を開ける。

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― 新着の感想 ―
[一言] 3つの剣が一振りのけんに合わさって覚醒して光竜王の額にぶっ刺すのを身勝手に想像してます(笑)
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