表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/225

7 共鳴

4章ラストです!

「大丈夫。私は殺人が好きなわけじゃない。依頼がなければやらない」

「もう暗殺者じゃない、って言うなら、依頼があってもやらないでくれ」


 俺はミラベルに念押しした。


「もし私が暗殺稼業を再開したら、レインは私を殺す?」

「えっ」

「それなら、やらない。自分の身が一番大事だもの人間だもの」

「お気に入りなのか、そのフレーズ……」


 まあ、彼女が暗殺稼業をやめてくれるなら、それでいいか。

 このギルドに現役の暗殺者が所属している、というのは、さすがにまずいからな。


「ああ、暗殺と言えば──」


 ブリジットさんが思い出したように言った。


「確か『王獣の牙』のギルドマスターが捕まったらしいね」

「っ……!?」


 俺は思わず息を呑んだ。

 それはつまり、ミラベルの証言によるものだろう。


「『王獣の牙』自体もかなり大変みたいだね。ギルド所属の冒険者が次々にやめてるとか」

「ああ、この間、副ギルドマスターたちに会って、話は聞いたよ。すでにギルドランク降格は確定的で、この先はもっと所属冒険者も減るだろう、って言っていた」


 まさに負の連鎖。

 今のままだと、遠からず『王獣の牙』は中堅──いや、弱小といえるレベルまで落ちていくかもしれない。


 正直、複雑な気持ちもある。


 あいつらは無報酬で俺に強化を散々やらせた上に、いざ十分と見れば、俺をあっさりとクビにした。

 利用するだけして、後はポイ──という感じだった。


 だから、俺は奴らの武器防具の強化を解除した。

 それが遠因でギルドの没落を招いたのだとしても、それは彼ら自身が負うべきものだ。


 後悔は、ない。

 ただ、ずっと過ごしてきた古巣だから、やっぱり愛着が完全に消えるわけじゃない。


「少し……寂しいな」


 俺はぽつりとつぶやいた。




 ヴ……ン!




 それは、唐突に起こった。


「な、なんだ……!?」


 俺の腰に下げた剣が──光っている。

 伝説級の剣、『燐光竜帝剣(レファイド)』。


 その刀身が、柄が、まばゆい輝きを放っている──。


     ※


 ヴ……ン!


 S級冒険者、『炎の聖騎士』リリィは、唐突な現象に戸惑っていた。

 彼女の持つ伝説級の剣『紅鳳の剣(ミラーファ)』が、突然まばゆい輝きを放ったのだ。


「これは、一体……?」

「リリィ先輩?」


 たずねたのは、彼女の後輩冒険者であるマーガレットだ。


「剣が、熱い──こんなの初めてよ……」


 何かに反応しているのか。

 あるいは何かに、


「共鳴、している……?」

次回から第5章になります。ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました!


ページ下部にある『ポイントを入れて作者を応援しましょう!』のところにある

☆☆☆☆☆

をポチっと押すことで

★★★★★

になり評価されます!


「面白かった!」

「続きが読みたい!」

と思っていただけましたら、ぜひポチポチっとしていただけましたら励みになります!


「面白くなかった!」ときは(ごめんなさい……)★1でも結構ですので、ポチっとしていただけると嬉しいです!


執筆の励みになりますので、ぜひよろしくお願いします~!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
↑の☆☆☆☆☆評価欄↑をポチっと押して
★★★★★にしていただけると作者への応援となります!


執筆の励みになりますので、ぜひよろしくお願いします!


▼書籍版2巻がKADOKAWAエンターブレイン様から6/30発売です! 全編書き下ろしとなっておりますので、ぜひ!(画像クリックで公式ページに飛べます)▼



ifc7gdbwfoad8i8e1wlug9akh561_vc1_1d1_1xq_1e3fq.jpg

▼なろう版『死亡ルート確定の悪役貴族』はこちら!▼



▼カクヨムでの新作です! ★やフォローで応援いただけると嬉しいです~!▼

敵国で最強の黒騎士皇子に転生した僕は、美しい姉皇女に溺愛され、五種の魔眼で戦場を無双する。






▼書籍版2巻、発売中です!▼



ifc7gdbwfoad8i8e1wlug9akh561_vc1_1d1_1xq_1e3fq.jpg

コミック最新18巻、11/7発売です!

4e8v76xz7t98dtiqiv43f6bt88d2_9ku_a7_ei_11hs.jpg
― 新着の感想 ―
[一言] 好きなことぶっ詰めてます感が見え見えでなぁ
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ