表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

172/221

9 旅で得たもの

「や、やった……!」


 今までのスキルよりも格段に威力と速度が上がっていた。

 レインの【虹帝斬竜閃】のイメージがあったからこそ、同種のこの技を会得することができたのだろう。


 スキルとは、使い手の力や技だけではない。

 それを具現化するためのイメージと集中力がカギとなる――。


 そのカギを与えてくれたのは、間違いなくレインの存在だ。


(……ありがとうございます、レイン様)


「うおおーっ、さすが先輩だぜ!」

「やったね、リリィ!」


 マーガレットとマルチナが左右からリリィに抱き着いた。


「ええ、やりました」


 少し照れながら答えるリリィ。


 ……いやレインだけではない。

 マルチナとマーガレットのサポートも大きかった。


 今までの旅で得た連携が、勝負の決め手だった。


「二人とも、ありがとう」

「えっ!? や、やだなぁ、正面から礼を言われるとちょっと照れる……ふにゃあ」


 マーガレットが顔を赤くしていた。


「いいチームワークだったよね。うん、あたし分かっちゃった。これが勝利の鍵!」


 マルチナも嬉しそうだ。

 と、そのときだった。




 りいいいいい……ぃぃぃぃんっ……!




「これは――!?」


 リリィとマルチナの剣が共鳴している。

 いや、共鳴しているのは、この二本だけではなく――。


「もしかして、近くに『燐光竜帝剣(レファイド)』が……?」


 つまりは、レインが。


 この近くまで来ている――?


 思った以上に、近くまで。


     ※


 突然――。


 どくんっ……!


 俺の持つ『燐光竜帝剣』が力強く脈動した。


「なんだ……?」


 剣が、何かに反応している。

 いや、




 りいいいいいいいんっ。




 共鳴、している。


 これはもしかして――。


「他の伝説級の剣と呼応している……?」


 だとすれば、『紅鳳の剣』や『蒼天牙』がこの近くにあるということか。


 つまり――リリィやマルチナがこの場に来ている――!?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
↑の☆☆☆☆☆評価欄↑をポチっと押して
★★★★★にしていただけると作者への応援となります!


執筆の励みになりますので、ぜひよろしくお願いします!


▼書籍版2巻がKADOKAWAエンターブレイン様から6/30発売です! 全編書き下ろしとなっておりますので、ぜひ!(画像クリックで公式ページに飛べます)▼



ifc7gdbwfoad8i8e1wlug9akh561_vc1_1d1_1xq_1e3fq.jpg

▼なろう版『死亡ルート確定の悪役貴族』はこちら!▼



▼カクヨムでの新作です! ★やフォローで応援いただけると嬉しいです~!▼

敵国で最強の黒騎士皇子に転生した僕は、美しい姉皇女に溺愛され、五種の魔眼で戦場を無双する。






▼書籍版2巻、発売中です!▼



ifc7gdbwfoad8i8e1wlug9akh561_vc1_1d1_1xq_1e3fq.jpg

コミック最新17巻、10/9発売です!

4e8v76xz7t98dtiqiv43f6bt88d2_9ku_a7_ei_11hs.jpg
― 新着の感想 ―
[気になる点] 漫画見たから見にきたけど ヤクザと殺し屋ババアがどこで出てくるのかわからない
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ