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8 内と外からの攻撃2

 俺たちは作戦を実行した。

 けれど、


「再生する――」


 俺の『燐光竜帝剣』で斬りつけて亀裂が入った場所が、あっという間に塞がっていく。


「リサの【魔弾】と同時に攻撃しても、これか……」


 このチームで攻撃力が高いのは、俺とリサだ。

 その連続攻撃でも通じないとなると――厳しい。


「おいおい、僕の『天の遺産』が何か、忘れたんじゃないだろうな?」


 ジグが肩をすくめた。


「えっ」


 聞き返しかけて、俺はハッと気づいた。


「そうか、お前の【停止】を――」

「ああ、この空間の再生能力を『停止』させる」


 言って、ジグは鼻を鳴らした。


「君が新しい作戦を提案するなら、僕だって何かやらないとな。ふん」

「ありがとう、ジグ」

「礼なんて言うな。自分が脱出するためにやってるだけなんだからなっ」

「ツンデレ」

「ツンデレじゃない!」


 俺のツッコミに、ジグは顔を赤くした。


 うん、そういう反応――まさにツンデレだよな。

 俺はほっこりした。


「じゃあ、そろそろここから出るとしようか。全員の力で」

「確かに……僕たちの力を合わせれば、可能なミッションだろう……まあ、君も含めて」


 と、ジグ。


「あ、またデレてる」

「デレてない!」

「照れ屋さんで可愛いかも」

「か、可愛いって……いや、でも褒められてるから、これはこれで」

「いちゃつくのは後」


 フローラが二人にツッコんだ。


 なんだか、俺まで和んでしまった。

 ああ、やっぱり敵対したくない――。




 そして――俺たちは最後の作戦を決行する。


「解除!」


 俺とフローラが同時に叫び、【強化】と【防壁】のスキルを解除する。


「【魔弾】!」

「おおおおおおっ!」


 リサが魔弾を、俺が斬撃を、それぞれ放つ。


「【停止】!」


 さらにジグがスキルを発動して『強化防壁』の再生能力を停止させる。


 全員の力を連係させた攻撃だ。


 ほぼ同時に、タイミングを合わせて外からバーナードさんたちが攻撃したようだ。


 うおおおおおおおおおおおんっ。


 悲鳴のような音が響き渡った。


「これは――!?」


 前方が、まるで陽炎のように大きく揺らいでいる。


 空間そのものにダメージを与えているのか!?

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