表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

147/220

6 連係1

あけましておめでとうございます! 今年もよろしくお願いいたします!

 重要なのは連係と、攻撃の順番だ。

 俺は頭の中で作戦を整理する。


「――よし、いけるぞ」


 少なくとも脳内のシミュレーションでは十分な勝算を確認できた。


「みんな、俺の指示通りに動いてもらっていいか?」

「お前が『勝算あり』と踏んだなら信じる」


 バーナードさんが真っ先にうなずいてくれた。


「もちろんですよ、レインさん」

「了解よ」


 続いてラスとローザがうなずき、


「失敗したら罰金」


 ミラベルが最後に言った。


「お、おう……」


 なんとも彼女らしい答えである。


 ともあれ――作戦開始だ。


「まずラスとミラベルはフローラ担当だ。接近戦で彼女をひきつけてくれ。ただし深入りは避けること」

「了解です!」

「罰金……じゃなかった、りょーかい」


 ラスとミラベルがフローラに向かっていく。


「バーナードさんは魔法で援護を。ローザは後方待機で、誰かが危なくなったらフォローに入ってくれ」

「分かった」

「おーけー」


 で、俺は――。

 ジグに向き直った。


「なんだ? 君の『付与』じゃ僕には勝てない、とまだ学習してないのか」

「勝てるさ」

「理解力がないやつだな――『止まれ』」


 ジグが右手を突き出す。

 俺の動き自体を『停止』させようというのか?


「だったら――これで!」


 俺は強化したナイフを次々に投げつけた。

 一本は『停止』によって強化を剥がされるが、残りはジグに向かっていく。


「こんなもの!」


 ジグはさらに右手を動かし、次々と強化を剥がしていった。

 その間も、俺は彼の動きを注視している。


「やっぱり、思った通りか……!」


 よし、確認完了だ。


「気に入らないな。まだ僕に勝てると思ってるのか……」


 ジグが俺をにらむ。


「『星の心臓』にたどり着くのは、この僕だ」

「俺は『星の心臓』っていう場所に行きたいわけじゃない。ただお前たちが襲ってくるなら――降りかかる火の粉は払う。理不尽に打ちのめされるのを黙って受け入れるほど、腑抜けでもお人好しでもない」


 そう、かつてギルドから追放されたとき、俺は呆然と立ち尽くすだけだった。

 悲しみに暮れるだけだった。


 けど、今は違う。


「俺を救い出してくれたこの力で――今度は俺自身と仲間を救ってみせる」


 俺は懐から一本の剣を抜いた。


「ふん、やれるものなら――」

「やれるさ」


 剣に強化ポイントを付与し、斬りかかる俺。


「ふん、強化した剣を使っても無駄なことが分からないのか」


 ジグが嘲笑する。


「ああ、無駄だろうな」


 俺は剣に付与した強化ポイントを、奴が『停止』する寸前に回収した。


「えっ……?」


 驚いたようなジグを見つめ、俺は――。

書籍版、発売中です。

年末年始なのでバラツキがあるかもですが、そろそろ書店さんに並んでいると思います! 下の書影から公式ページに跳べます。

またコミカライズも連載中。こちらも下のバナーから漫画のページに跳べます。

どちらもよろしくお願いします~!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
↑の☆☆☆☆☆評価欄↑をポチっと押して
★★★★★にしていただけると作者への応援となります!


執筆の励みになりますので、ぜひよろしくお願いします!


▼書籍版2巻がKADOKAWAエンターブレイン様から6/30発売です! 全編書き下ろしとなっておりますので、ぜひ!(画像クリックで公式ページに飛べます)▼



ifc7gdbwfoad8i8e1wlug9akh561_vc1_1d1_1xq_1e3fq.jpg

▼なろう版『死亡ルート確定の悪役貴族』はこちら!▼



▼カクヨムでの新作です! ★やフォローで応援いただけると嬉しいです~!▼

敵国で最強の黒騎士皇子に転生した僕は、美しい姉皇女に溺愛され、五種の魔眼で戦場を無双する。






▼書籍版2巻、発売中です!▼



ifc7gdbwfoad8i8e1wlug9akh561_vc1_1d1_1xq_1e3fq.jpg

コミック最新16巻、8/7発売です!

4e8v76xz7t98dtiqiv43f6bt88d2_9ku_a7_ei_11hs.jpg
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ