6 持つべきものは仲間
さて、ヴィクターさんをどうやって見つけるか――。
「人探しの肝は情報収集。私はそういうの得意」
「うお、びっくりした!?」
いつからいたんだミラベル……。
毎度のことながら神出鬼没な女の子だ。
わざと俺をびっくりさせてるんじゃないだろうな……。
「『今回は「戦い」じゃない……』とか、ちょっとチュウニっぽくカッコつけてたとこから」
「最初からじゃないか」
っていうか、なんだチュウニって。
「私の故郷にそんな格言があった。故郷の英雄チュウニが十四歳くらいのときに、やたらカッコつけたり、意味深っぽい言葉を連発するようになったとか」
「チュウニ……ねぇ」
「レイン、すごくチュウニっぽかった」
「……誉め言葉で言ってるわけじゃないんだよな?」
「大丈夫。ネタにしてるだけ」
ミラベルが淡々と告げる。
なにがどう大丈夫なんだか分からない。
――と、そのときだった。
「水臭いぜ、レイン」
「そういうことなら、俺もお供しますよ、レインさん」
現れたのは中年の魔法使いと少年剣士。
バーナードさんとラスだ。
「二人とも……」
さらにもう一人、新たな冒険者がやって来た。
「しょーがないから、私も手伝うね~」
「君は、えっと」
「会ったことなかったっけ~? まあ、最近ギルドに入ったからね、あたし」
彼女が笑う。
年齢は俺より二つ三つ上だろうか。
長く伸ばした緑色の髪に、魔女を思わせる黒い帽子がよく似合っている。
朗らかなおねーさん、といった印象の美女だ。
恰好からすると魔法使いだろう。
「名前はローザ。よろしくね~」
名乗る彼女。
「私も一緒に行くよ」
「えっ、でも……」
俺は三人に対して戸惑っていた。
「これは冒険者のクエストじゃない。俺の個人的な用事なんだ」
「だから、水臭いこと言ってんなよ」
「俺たちのギルドはレインさんの活躍で躍進してるんですよ」
「だから、私たちもレインに還元しないと。にゃはっ」
三人が朗らかに笑った。
「みんな……」
俺は胸がジンとなった。
「ありがとう――」
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