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10 チートVSチート5

「うおおおおおおっ!」


 俺は渾身の力でナイフを振り下ろした。

 光竜王の額を今まで以上に深くえぐる。


「よし――出られるぞ!」


 ようやく額に埋まっていたヴィクターさんは、下半身を抜き出すことができたようだ。


「捕まってくれ、レイン!」


 ヴィクターさんが手を伸ばす。

 俺はその手を握った。


「とーう!」


 次の瞬間、ヴィクターさんが思いっきりジャンプする。


「えっ、真下に飛び降りるつもり――!?」


 呆然とする俺。


 が、ヴィクターさんは途中、光竜王の胴体部を何度か蹴りつけ、少しずつブレーキをかけながら、綺麗に着地してみせた。

 異常なまでの軽業だ。

 というか、人間業じゃない。


「す、すごい……」

「はは、『翠風の爪(ローゼリア)』を使って私自身の身体能力を高めたんだ」


 笑うヴィクターさん。


「助けられたよ、レイン。あなたが来てくれなかったら、私は光竜王に取りこまれたまま、用済みになったところで殺されていただろう」

「ご無事で何よりです」


 俺はヴィクターさんに笑みを投げかけた、


 それから地面に三本の剣を突き立てる。


 俺の『燐光竜帝剣(レファイド)』。

 リリィの『紅鳳の剣(ミラーファ)』。

 そしてマルチナの『蒼天牙(ファイザ)』。


 ヴィクターさんを救出する際に、剣もせしめていたのだ。

 と、




「フルメンバーがそろったか? なら、そろそろ総力戦といこうか。本当の、な」

「やっと、あたしたちの出番です」




 突然の、声――。


「えっ……!?」


 俺は驚いて振り返った。


 二人の女が光竜王の足下に立っている。


 黒いボンデージのような煽情的な衣装の美女。

 白いドレスを着た気品あふれる美少女。


 こいつら、いつからいたんだ……!?

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