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……さて、このエッセイの肝の部分が、こちらのページになるだろうと思います。前回のエッセイよりは大分すっきり進んでいますね。嬉しいことです。
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つまり、私が長々と何を申し伝えたかったかと言うと、向上したいと思う論理とは、向上したいとしか思えない論理だということです。
花たちの生存戦略と同じ。私たちも花たちと同じです。戦略を立てるとき、私たちの頭の中では一つの道筋が生まれます。まるで、匂いの発生源から真っすぐ対象とされるものに向かう道筋のように、それは、本当に真っすぐ曇りなく進みます。その道筋は、……決して戻ってきたりはしないのです。Uターンの道筋など考える筈などありません。考えることなど不可能であるからです。
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目の前のあなたは何故だと思われますか……?
……その理由を、私はこう思考致します。
……人は、失敗するだろう道筋を敢えて戦略として想像しないからです。
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失敗する道筋など戦略という観点からは完全に外れています。思考は破綻している。だからこそ、人は、向上したいと思う時、向上したくないなどとは『思考出来ない』『道筋を立てた時その道筋が破綻することを同時に思考することは出来ない』のです。
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ふふ。ね?目の前あなたも、私が思う面白さ、段々思えてこられましたか?とても面白く、不思議ではないでしょうか……?私は、この思考の法則性、とても不思議に思えてならないのです。
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