雑草の使い道
雑草を毟って薔薇を生かす
引っこ抜いた雑草は水を入れたバケツに入れる
もう既に溢れんばかりに雑草が入っている
これをどうするかは特に考えていない
でも捨てはしないと思う
食べるほどは食べ物は困っていないが
何かに使いたいという欲がある
何に使おうか考える
考える
考えた
バケツを持って公園へ行く
昼間に誰かが作ったのだろう
砂山は砂城と化していた
忍びないがそれを崩して山に戻す
山の頂上に穴をあける
バケツの中身を半分ほど入れる
土をかける
残り半分をかける
緑の生い茂った山を眺める
薔薇を思い出す
マッチに火をつける
当然火は消える
しょうがない
落胆しながら薔薇のもとへ帰った