裁かれる
遂に来た
前世では立つことのなかった法廷
ここで裁かれ罪を償いそして俺は消える
「まずは罪人の罪を読もう!」
「はい……」
「20人殺害で犯行動機は………………はんごうどうぎぁズズず」
あれぇ〜おかしいな閻魔様泣いちゃったよ???
「ほほほ閻魔よ中々に裁き堪えあるじゃろ」
「ぞんだぁ……おだにはざばけねぇべぅう」
おいおい……そんな
「あのー閻魔様??落ち着いてくださいよ」
「うん……ぐすぐす」
10分経過
「おぬしの罪を纏めよう、いじめられてた幼馴染みを助ける為に殺人を犯し、最後はそれを楽しんでいた。最後は”私を救って?”と泣きながら懇願しゅ……ぐす懇願する幼馴染みも手にかけたと」
やっぱ泣いてるよ……
「はい、今思えば狂ってたのかも知れませんが自分のした事については悔いはないです」
「そうか……実はな地獄の捌き方のルールは罪によって点数みたいのがありそれの合計分"壊れゆく世界"の崩壊を止める為慈善活動をして貰う決まりなのだ」
?世界はいくつかあるって事かまぁ確かに地球だけってのもおかしいからな
「本来なら20人殺害の為点数2000つまり2000この世界を救う活動が待っておる。しかしおぬしの罪は善意があってだったから1つじゃ」
はぁ?どゆことだ
「その1つ……おぬしの犯してはならない罪、幼馴染みの殺害及び殺害に快感を得ていた事」
そーゆーことか
「してえっと"壊れゆく世界"の中でも最も危険な状態の所を救ってもらう」
「本来なら罪人は暴れたり結局行った先の世界を壊しかねないので強力な悪魔を付けて服従させ慈善活動をさせておる」
「その為動きが制限されたりして動きにくいのだ、だかおぬしは違う……おぬしならあの世界を」
「ちょっと待ってください、それなら元々悪魔を派遣して」
「そうも上手くはいかないのじゃよ?悪魔は召喚されたり依代となる人が居なければ存在出来ない、そこで罪人じゃ」
「そんなものなのか、で?俺が救わないと行けない世界はそんなにやばいのか!!?」
「あぁ、そもそも世界はどんどん想像されてく物でな、スグに消える物もあるが……文化が発達し知性を持つようになる頃の世界が滅びるとこの世にもあの世にも甚大な被害をもたらすのだ」
世界がどんどん想像されてく?
「世界が次から次に出るって何故だ?」
「それはのぅ、世界とは元々誰かが考えるから出来るのじゃ。知性を持ち過ぎた人間の娯楽と神々が嘆くレベルじゃよ」
え?それって誰かが小説書いたりゲーム作ったりこんな世界行きたいって顔貌が?……
「君らの世界では盛んに世界が出来ておる、しかしその多くは物語の第1章で終わる程度だか、君らの世界の発展に追いつく前に大抵想像主が諦め世界が滅び始める」
「ま、まさか!」
「その通り急にモチベが上がる作家が居る、急に新作をだすゲームがある、急にシリーズを完結へ持ってく物がある全ては罪人がその世界の崩壊を止める事により現実へと影響し崩壊が止まり進み出すのだ。完結と言う終わりもあるが完結という終わりはどの世界も迎える、ってかぶっちゃけそこにたどり着ければこんな制度なかったんだけどね」
やば、長すぎてよく聞いてなかったが
ようやくすると地球のみんなが中途半端に考えた世界を中途半端じゃなくして完結に導けばいいって事だな
「で、なぜおぬし行く世界が最も危険な状態かと言うとじゃステータスという物がありその世界の創設者がぶっ壊れ設定を投げ込んだ後”失望した””もうアプデしなくて結構糞ゲー”等の辛辣なコメントにより離れてゆき世界が……」
おい!!!
「しかもぶっ壊れ設定が投入される頃にはもう世界の5割が進行しておりその進行が止まってからはや200年が経っておる」
「あーまぁ長い話が嫌いだからぱっとまとめるとステータスがあってぶっ壊れな世界を救えってことですね」
「あぁ、最終目標としてはぶっ壊れ設定にある世界に散りし悪魔の回収だ」
「えぇ」
「頑張るのだぞ、おぬしにはストラスを付けて置くから安心せい」
「それが一番安心できな───」