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人は見かけによら?

「お代は?」


カレーを食べ終えたからそろそろクエストを消化せねばな


「お気持ちでいいですよ、ウチのお店はお客様の満足度に応じての支払いとなっておりますゆえ」


なんだそりゃ気前良すぎだろ


「金貨40枚、40枚でどうだ。値段を付けれないほどの絶品だったからな」


「そうじゃのうワシからも10枚出そうかのぅ」


「そ、そんなに受け取れません!」


「いや、受け取ってください気持ちです!」


「ありがとう、ありがとうございます!」


ありゃ泣き崩れたよ……よっぽど嬉しかったんだろうな


バンッ!


「ヴェドラさ〜ん税金をおさ、」


「これはこれは大層な身なりで貴族様ですかな?」


鎧に身を纏った兵士、雑さが目立つ当たり下っ端の奴だな、しかし飯屋の扉を蹴破るたァ


「いかにも貴族だ。」


「こんなボロったい飯屋なんかに貴族様が何用で」


「ご主人様がお昼の休息にこちらが宜しいのでは?と提案されたので」


「こんな裏切り者の店なんかより王都に行けば良い飯屋沢山ありまっせ」


「そうか、だがあいにくここで済ませたのでな。ところで扉を蹴って開ける必要はあったのか?」


「そうですか、私らはちょいと税金を滞納しているヴェドラさんに腹を立ててあんな真似をしただけですよ」


「そうか、足りない分はいくら程だ?」


「貴族様はいいんですよ、ヴェドラさんの分ですから」


「そ、そうですお客様が払う必要など」


「いや、いいんだ。で、いくらだ?」


「ほ、ほんとに払うんですか、こんなボロ屋の為に!まぁ我々は金さえ貰えればいいが。とりあえず金貨10枚だな!」


ほら、渡すとすぐ去ってた。


「ありがとうございます……なんとお礼を言えばいいことか」


「さっきのカレー代はミラちゃんを幸せにする為に使うんだろ?だったらそれを払う必要なんて無いじゃんか!」


「お兄ちゃん達ありがと!」


「ところでじゃがのぅ裏切り者とはどういう事じゃ?」


「っ!それは……いえ、言いましょう。ですが私をどんな目で見てもいいですがこの子だけにはせめて……」


「そんなことしないさ、俺だって貴族だが悪い過去がある。それをみんなは受け入れてくれた、だからあんたの分も受け入れるぜ!」


「では、遡ること10年前。私がレムリア国の王宮騎士ヴェドラ騎士団長として働いていた時の事──」


要約すると、レムリア国の王様シャニー・レムリア25世は相当の暴君だったらしくその暴君を討つべく国内で有志を集い反乱を起こしたらしいのだが失敗し、運良くなのか左遷で済んだ為この最果てに住んでいるらしい。

元々はある程度栄えてたらしいが最近の事件の多発と、裏切り者の村として税を必要より多く取られたりし気付けば妻も亡くし娘と2人でたまにしか来ない客相手に飯屋をしているらしい。


「許せねぇな……イジメは嫌いなんだよな」


「すいませんね、こんなつまらない空気にしてしまって」


「いや、ヴェドラさんは悪くないよ!」


「そうだよ!」


「ミラちゃんのお父さんだもんね!」


「うん!お父さん元気だして!アパテーちゃん達は受け入れてくれるって!」


「それはそうと、そこの、バレバレだぞ」


「バレてしまったか。そもそもお前らの格好に家紋が無いことから貴族じゃないと察するべきだったな。」


さっきの鎧男だ、今回は4人できたのか


「なんだよ、まだ金が欲しいのか」


「金は必要だがそれよりだ、我々を騙した罪としてここで死んでもらうぞ偽貴族。外に出ろ」


強制イベか、勝手に外に風景が変わったぞ

こっちはストラスにアパテーにティルアもいる

負けると言うならその方法を教えて欲しいくらいいい火力が揃ってる


「4人程度で来るとはよっぽど舐められたな」


「バカめが、おいまえら!」

ズラァァァァァ


「茂みに伏兵?!」


「さぁあの偽貴族達を殺すのだ!」


「私はあいにく大勢向きじゃないからアパテーカバーよろ」


「いいよー。あとミラちゃん私の活躍見ててね!」


「怪我しない、でね」


よし、ここは俺が範囲攻撃で


【アイスジャベリングオール!!】







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