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私を愛してくれなくてもいい! でも好きと言って!!!

作者: 七瀬




私の名前は 『中田 美奈代』46歳独身、美容関係では有名な女社長。

職場では、従業員に厳しく指導している。


だから、従業員の間では【鬼瓦】と陰で言われているらしい...。


私は必死で、、、今の会社を一代でここまで大きくして押し上げてきたと

言うのに、、、。


この会社の若い従業員の女の子達ときたら、、、?

私の陰口ばかり言っている、、、!


『今日は、あの鬼瓦! 化粧のノリが悪かったと思わない、、、!?』

『でも、もう歳じゃん! 仕方なくない!?』

『今まで、独身って? どんだけ、モテないんだよ~!』

『でもさ~だから、こんなに有名な女社長になれたんじゃないの、、、?』

『テレビに引っ張りだこだしねぇ~』

『カリスマ女社長って! 美容界でうちの社長の事知らない人っていないし!』

『わたしは、憧れるけどな~』

『・・・まあね!』

『凄いって言ったら? めちゃ凄いからね!』

『うんうん。』




従業員の女の子の中にも、私の事を“憧れ”と思っている子もいる!

だから、私は頑張らないといけないと思えるのだけど、、、?




やっぱり仕事が終わって家に帰ると、、、?

一人暮らしの家は寂しい......。


愛犬が私を唯一お出迎えしてくれる存在。




私だって! 何度も何度も想った事がある、、、!

最愛のパートナーが傍にいてくれたらと、、、!




実際に、3年前にはそういう人がいたのだけど、、、?

彼には、奥さんと子供がいる男性ひとだった、、、!



彼とは、あるパーティーで知り合う。


私は、月に一回ある! このパーティーにとても飽きていた...。

私が一人でシャンパンをグビグビと飲んでいると、、、?

彼が、後ろから私に声をかけてきた、、、!


『スミマセン! お一人ですか、、、?』

『・・・えぇ!』

『良かったら? 僕と一緒に飲みませんか、、、?』

『いいですよ~!』

『キレイなドレスですねぇ~凄くお似合いですよ~!』

『それ! よく言われますよ~!』

『随分とお酒が入ってるようですね、、、?』

『ウフフ、1人だとそんなモノでしょ~! つまらないパーティーでは

お酒しか楽しみがないモノですよねぇ~!』

『僕は案外、貴女のような女性は嫌いではありませんよ。』

『えぇ!?』

『今から二人で、このパーティーを抜け出しませんか?』

『いいわねぇ~!』

『じゃ~行こう!』

『うん。』



私はこの時、凄く彼にときめいたのをよく覚えている...。

私たちは、冬の寒い冬空を必死で二人で走った、、、!


『何処に行こうか?』

『寒いから、何処か入らない、、、?』

『あぁ! あそこはどう、、、?』

『・・・えぇ!? ラブホテル、、、?』

『行こう!』

『・・・あぁ、ううん。』





私と彼は、ここから泥沼にハマっていく...。

彼の名前は 『永井 登』44歳、愛妻家で奥さんと子供を愛している人。

仕事も出来て、某有名な化粧品関係の会社で働いている。



私とは、同業者だ!




お互い時間がある時は、私達は会って関係を深めて行く......。


・・・でも彼は、私に絶対に言わない!!!


【好きや愛していると言った言葉】



奥さんだけに捧げる言葉らしい...。

私には、可愛いよ! 綺麗だね! 似合ってるよ!


・・・そういう事は言ってくれるけど、、、?




私は、彼にこんな事を聞いた事がある、、、!


『私のドコが好きなの?』

『えぇ!?』

『どうして、、、? 私と付き合おうと想ったの、、、?』

『オトナの関係が出来そうだったからだよ!』

『私が若い子みたいに、泣き喚かないと思ってる、、、?』

『あぁ! 想ってるよ!』

『ふーん。』

『君は、大人の女性だから! 割り切った関係でいたい! それに僕は

心から嫁を愛しているし、子供が何よりも大事だからね!』

『・・・そうね! そうやってはじまった関係だしね!』

『あぁ、そうだよ! 僕は君で良かったと思ってる!』

『ううん。』



彼は私がオトナの女性だから、別れる時はスッパリと別れられると想って

私と付き合ったらしい。


私は、そんな彼にどんどんハマって行っているのに、、、。

もう、私からは彼をフル事が出来ないところまで来ている、、、!


いつの間にか、、、?

私は彼を本気で愛していた!

でも、彼は私を遊びの女としてしか見ていない、、、!




好きとも愛してるとも言わないなら、、、?

私は、彼と別れなくてはいけないのだろう、、、。



そんな時、私と彼の写真が雑誌にすっぱ抜かれてしまった、、、!?


記事の見出しはこうだ、、、!!!


【美容関係ではカリスマ女社長と某有名な化粧品関係の会社で働いている

男性N氏との不倫の関係は、、、!?】




この記事が出てからは、私と彼は会えなくなってしまった...。

あっさりと私は彼からこう言われたからだ、、、!


『ごめん、もう君とは会えない、、、! 済まない。』



私も分かっていた事だけど、、、?

こんなにも胸が苦しくなるとは思わなかった、、、!




私は、彼を愛していたから、、、!

あの時、、、!?


私は後悔していた、、、!

あの時、彼にこう言えばよかったと、、、。


『私を愛してくれなくてもいい! でも好きと言って!!!』



それだけ、彼の口から聞けたなら、、、?

私は、彼の事を忘れる事が出来たのかもしれない、、、!!!




私は、もう誰も愛せないと分かった。

彼以外の人はもう、、、誰も......。




最後までお読みいただきありがとうございます。

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