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03.冒険者ギルドへ行ってみました

空いている部屋(半分物置のような感じだが・・・)に案内してもらい、今日の寝床を確保したところで今後の予定を考えてみる。


まずは衣、食、住の確保かな?

衣については今着ている服。これはキャラクター作成したときに着ていた物のような気がする。食に関しては収入を得るか自分で確保してくる必要が出てくる。住については・・・宿屋と言ってもお金ないよね???家を借りたり、買ったりは論外だし。まずは収入を得る事かな。幸いどういう物かわからないがこの村には冒険者ギルドがあるようなのでここで聞いてみる事にする。今日は日が暮れてきたので明日行くことにする。


しばらくすると畑仕事から帰ってきたエリーの父親からお礼を言われ4人で夕食を取ることになった。この世界では芋が主食なのかな?焼いた芋と野菜の少し入ったスープをいただいた。総菜弁当に慣れた生活だったため、このような食事も新鮮だった。


食事の時にエリーの両親にこの村と周辺の状況について聞いてみた。ここの国は周りから見るとすごく小さな国でアリーナ村と少し離れた所にある王様の住む城と城下町とで構成される。周辺には農業などを営む家などが点在するらしい。規模としては他の国で言う領地と呼ばれる程度しかなく本気で他国に攻められるとひとたまりも無いとの事だ。・・・ここって結構あぶないところ?


元々はもう少し大きな国だったようだが、20年前にあった隣国との戦争で大きく領地を減らし今に至るらしい。


そういえばゲームでは隣国との戦争みたいなのは無かった気がする(本人は知らないが多人数で行う戦争はイベントとして行っていた)。平和が一番なんだけどな。



翌朝


朝食をいただきエリー一家にお礼を言って家を出る。もし今夜も泊る所が無ければうちに来てねとエリーの母親から温かい言葉をいただいた。できれば自立したいがいよいよとなったら頼らせてもらうことにする。


まずは仕事探しのために冒険者ギルドへ行ってみる事にする。


「いらっしゃーい、ドワーフさんとは珍しいね。」


冒険者ギルド・・・イメージしていたのと違いコンビニぐらいの広さで真ん中にカウンターがあり奥は事務用のスペース、入り口側には数人が座れる程度の椅子と壁には良く変わらない字の書かれた紙(の様なもの)が貼りつけてある。この紙はおそらく依頼かな?ギルドの中には受付嬢のおばちゃん(?)が一人いて他には誰もいない。


「仕事の依頼かい?それとも依頼を受けに来たのかい?」


とおばちゃんが言った。


「実は仕事がないか探しに来たんです」


と誠は答えた。


「と言う事はギルドには登録してあるのかい?ギルドカードを見せておくれ」


とおばちゃんが言った。ギルドカード・・・あれ手に何か持ってる・・・。


「それがギルドカードだね。見せておくれ。どれどれ・・・」


「ドワコさんだね。ランクは銅だね。」


「今受けられるのは茶色の紙で書かれている依頼だね」


とおばちゃんは言った。


「すみません。字が読めないんです。」


と申し訳なさそうに誠は答えた。


「そうかい、それじゃ何個か選んでみるからその中から決めるといいよ。」



おばちゃんから提示された依頼はこの3つだ


*オオネズミのしっぽを5つ


*山菜収集(依頼主の要望する種類を指定するかご一杯)


*薬草取集(依頼主の要望する種類を指定するかご一杯)


・・・山菜や薬草って全くわからないし遭遇したことあるオオネズミしか選択しないじゃん(汗)

と言う訳でオオネズミのしっぽ5つを集めてくることにした。


「いってらっしゃい。頑張ってね。」


とおばちゃんに送り出され昨日行った森を目指した。


森に入ってから気が付いたが狩りをする装備をしていなかった。たまたま前回は木の棒で倒せたがしっぽを集めるとなればホームランを放つ訳にはいかない。どうしようかと考えていたら、ふとギルドでのやり取りを思い出した。


ギルドカードってどこから出てきたんだろう???


そう言えばいつの間にか手元から消えている。・・・どこへ行ったんだろうと考えていると頭の中に所持品リストが出てきた。


*****所持品*****(16/上限20)


マンガ肉

マンガ肉

マンガ肉

マンガ肉

マンガ肉

水筒(残量2L)

皮の靴

皮の鎧

皮の盾

鉄のハンマー

ナイフ

テント

クリエイトブック

魔法書(+255)

ギルドカード

工房権利書


所持金 1567020

*************


おお?これってゲームで持っていた物と同じだ。所持金もそこそこある。自由に出し入れできるなら当面の生活は大丈夫そう。とりあえず皮の靴、革の鎧、皮の盾、鉄のハンマーを取り出し装備することにした。それにしてもマンガ肉と言うのが気になる。試しに一個取り出してみた。


まさにマンガ肉。一本の太い骨に何かよくわからない肉が巻き付いている。試しに一口食べてみるとすごく美味しい。昔見たこれと似た肉を美味しそうに食べる石器時代が舞台になったアニメを思い出した。


そう言えばミンミンさんに貰った品物って何だろう・・・結局名前確認してなかったんだよね。おそらく魔法書(+255)と言う物だろうけど。試しに取り出してみる。


するとどこからともなく声がする。


「取り出せません。両手を開けた状態で再度お試しください。」


両手を開けた状態ね・・・改めて両手を見てみる。右手には鉄のハンマー、左手には皮の盾。ふさがってますね(汗)。


鉄のハンマーと皮の盾を収納し、再度魔法書を呼び出すと手元に出てきた。本のような形状をしているのでとりあえず適当なページを開いてみる。すると魔法の名称と思われる物の下に難しい言い回しとよくわからない魔法陣のようなものが記載されている。書かれている文字は日本語ぽいですが、さっぱり意味が分かりません。表紙から改めて見直してみると『下級魔法』と書かれている。この項目には難しい言い回しや魔法陣のような記載はなく魔法の名称のみ記載されている。


「ファイアー」


と書かれていた物を言ってみると目の前に火が出た。

ひょっとしてこの魔法書と言う物を使うと魔法が使えたりする???


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