第一章 一話バイト
眩しい光に自分が別の場所へ移動していることに気付いた。先程までと違いまわりには光があふれ、生きている人間と…
「人じゃない何かが歩いている。」
蜥蜴のような顔をしたもの、犬の耳のついたもの、それらは二本の足で立って歩いていた。しばらくその光景に見とれていた彼女 ー鈴見ミレー
はふと我に帰った。
「は、いけないいけない見とれてた。てか今思ったらここ異世界だよね?これが異世界召喚なのかな?」
急の出来事で頭がなかなか回らない。こんなときは何をすれば・・・
「そうだアニメやゲームではこんなときは情報を集めよう。」
回りにはたくさんの店が並んでるミレはすぐ近くの果物屋に行った。
そこにはたくさんの果物がありどれもこれも見たことある物だった。
「いらっしゃい。」
言葉は通じる。けど・・・・
「文字読めないいわ。」
謎の文字列とにらめっこしていると、この店の主人らしき若い男が話しかけてきた。
「お嬢ちゃん、言って悪いが面白い服装してるね。」
「女の子に失礼じゃない?まあ別にいいけど。」
私は自分の服装など気にしてなかっただからいっつも同じような服を着てる。家でも外でも着れる服それこそジャージ。
「お嬢ちゃん買い物かい?買い物ならこの果物がおすすめだよ。」
「あのーごめんだけどお金無いし、でも面白い色の果実ですね。名前は何て言うの?」
形は林檎見たいなのに色が空色でとてもきれいだった。
「これは・・・えっとだね・・・なんだろうね?」
は?
「何で?何でわからないの?自分の店でしょ、自分の店に何があるかぐらい覚えようよ!」
普通に考えて自分の店なのにそこに置いてる物がわからないのはとてもおかしなことだった。
「それには深いわけがあるんだよ。」
深いわけがあるそうなので聞いてみる。
「深いわけ?」
「少しいいずらいが、この店は俺の親父の店なんだよ。けど急にどっか行ったんだよ。三日前に何も言わずに。母さんも心配してるのにあの男は全くどこうろついているか・・・」
「けどあなたってここに暮らしているんだよね?」
「うんそうだが。」
あれ、おかしいなパッと見二十歳ぐらいの人が・・・・ま、まさかね。
「一応聞くけどお兄さんこの店をやる前に仕事していたの?」
「も、もちろん仕事していたよ。」
怪しいと私の勘が叫んでる。
「本当に?」
「あーもういいや嘘はやめるよお嬢ちゃん。あーそうさ俺は前まで何も仕事をしてないよ親父が消えるまでずっと遊んでたよ。」
やっぱり私の勘は当たるわー昔から勘は当たる方だし。けどこのままこの人をこのままにするのも・・・
「どうしよう・・・」
「あ、そうだここで働かないか?」
「え、いいの私がここで働いて?」
「おうよ。てか逆に働いてくれ頼むよお母さんはいるけど体が弱いから。」
やった私は今お金が無いしこの人も助けれてしかもしかもここで情報収集できる。
「わかった私ここで働きます。」
こうしてミレの初めての仕事が始まりました。




