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三國志  作者: 宝粱長一
漢室腐敗し、反乱相次ぐ
4/12

再会

黄巾こうきん軍は、首相・張角ちょうかくの死と共に急激に衰え、黄巾の将達は次々と官軍に討たれてしまう。劉備りゅうび達は、黄巾討伐のために義勇軍を起こしたが、黄巾は一応の平定を見たため、目標を無くし、雌伏を余儀なくされた。

中平4年(187)、張角の死から早くも4年の歳月が経っていた。

中山太守・張純ちょうじゅんが、異民族・烏丸うがん丘力居きゅうりききょ、泰山郡太守、張挙ちょうきょと共に兵を挙げ、反旗を翻した。

俗に言う「張純の乱」である。

青州刺史せいしゅうししは張純の討伐のために校尉の鄒靖すうせいを派遣し、中山国を目指した。

平原へいげんを通過した頃、家臣の劉子平りょしへいに興味深いことを聞かされる。

この辺りの義勇軍で、天下無双の豪傑を率いている劉備という人物が居ると。

さっそく鄒靖は劉備を呼び寄せた。

鄒靖「貴殿が劉備殿か、役職は何か付いておるか?」

劉備「いいえ、今は草鞋を織り生活しておりました」

鄒靖は少し不満そうな顔を見せたが、事情を話し、

劉備が軍に加ってほしい、そう聞くと劉備は快く承諾した。

幽州に着くと、公孫瓚こうそんさん劉虞りゅうぐの軍と合流した。

その陣地で...

義勇軍はすでに陣地で休んでおり、劉備は青州刺史と共に公孫瓚の元へ向かっていた。そして

公孫瓚「長旅お疲れで御座ろう。あちらに陣地を用意しておいた。ごゆるりとなされるがとかろう」

鄒靖「かたじけない」

公孫瓚「む、そちらは?」

鄒靖「この者は平原で出会った義勇軍の首相、」

劉備「お初にお目にかかります。中山靖王・劉勝りゅうしょうの末裔で姓を劉、名を備、字を玄徳げんとくと申します」

公孫瓚「劉備...玄徳...むっ!!」

公孫瓚「お主、あの玄徳か!?」

劉備は驚きを隠なかった。無理もない、見知らぬ人物がこの様な事を言い出せば、誰でも驚くという物だ。

しかし公孫瓚は、劉備との直接な関係を持っていた。

公孫瓚「忘れたか!盧植ろしょく先生の元で共に学んだ公孫瓚だ!」

劉備「おお!兄上でしたか!」

劉備と公孫瓚は少年の頃、共に盧植の元で学問を学んでいた

鄒靖「知り合いでございましたか」

公孫瓚「敵は張純だが、油断はするなよ」

劉備「心得ました」

公孫瓚「今日は陣地で休むが良い」

劉備は進言どうり、陣地で一夜を迎えた。

劉備という龍が、もうすぐ昇ろうとしていたのだった...

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