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雌伏
前回、劉備、関羽、張飛の三兄弟が誕生したが、やはり全員役職を持たぬ浪人。三人では軍に入れないと考え、三人は義勇軍を結成。新たに同郷の簡雍・田豫が軍に加わる。兵も町の血気盛んな若者達が集まった。義勇軍は、まず漢室を救うには漢に仕えなけれければと考え、一路絶大な権力の持ち主、大将軍・何進の本拠地、洛陽を目指した。
旅立つ時、豪商・張世平は将来劉備が英傑になると考え、450頭の馬を差し上げた。
それと同時に近くの鍛冶屋に寄り、先祖代々に伝わる剣に似させた双剣を作らせ、「雌雄一対の剣」と名付けた。また関羽は青龍を刻ませた1斤(18kg)もする偃月刀を青龍偃月刀と名付け、張飛も穂先がくねくねして蛇の様な矛、蛇矛を作らせた。
しかし夏以降、劉備達がまだ何もせぬ内に弟の張梁が討死。張角の病没も重なり、弟の張宝や暴徒と化した黄巾軍達は皇甫嵩や朱儁らの手によって、次々討死した。
黄巾も一応平定され。劉備達は目標を無くし、義勇軍は率いながらも、
雌伏を余儀なくされた...