桃園の誓い
討伐軍の看板の前でため息をついた若者がいた。
劉備、字を玄徳と言う
劉備「はぁ...」
劉備の背後に、もう一人の若者が現れ、劉備に叫んだ
??「おい貴様!この乱れた世で立ち上がろうとせず、ため息とは何事か!?」
若者が一喝すると、劉備は唖然としながら口を開いた
劉備「あ、貴方は?」
張飛「俺は姓を張、名を飛、字を翼徳と言う!肉屋を開いている」
劉備「これは失礼、私は中山靖王・劉秀の末裔で姓を劉、名を備と言い、字を玄徳と申す。草鞋を編んでいます。」
張飛「ほう、漢室の末裔か、ならばなぜため息などついた」
劉備「漢を救いたいのですが、力も金もなく、憂いておるのです」
張飛は丁度いいと言わんばかりに酒屋に誘った
劉備は言われるがまま、最寄りの酒屋へと連れていかれた
二人は意気投合し、漢室を共に救うことを決意する。
するとそこの酒屋に赤面長髭の大男が入ってきた。
張飛「そこのお前、強そうじゃな、どうだ?わしらと共に義勇軍を立ち上げんか?」
赤面長髭の男は張飛に誘われ、共に杯を交わした
話を聞くと、姓を関名を羽、字を雲長と言うらしい
そして関羽自らも漢室救心の心があると知る、
劉備が事情を話し、仲間に誘うとこれを快諾した
関羽も加わり、再び漢室復興を決意する。
張飛は、自らの家に桃園があり、そこで義兄弟になることを提案する、
勿論二人とも異論はなく、後日、張飛の家の桃園に集まった。
杯を持ち、三人は叫んだ
劉備「我らここに誓わん!」
関羽「生まれた時は違えど」
張飛「死すときは同年同月同日と誓う」
長兄を劉備、次兄を関羽、末弟を張飛と決まり
ここに、何者にも絶ちきれない三兄弟が誕生したのだった...