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感性記  作者: 路傍の紳士
8/10

<ひよどり>


卑しい鳥と書く


まさに


ほかの鳥をどけて

スキを見ては

エサ台を陣取る

父の怒鳴り声

おかまいなしにまたやってくる


でもたぶん

孤独なのだろう

だあれも信じることができない

信頼されることを知らない

かわいそうに


したくてやってるんじゃないよ


でもだあれも信じない


誤解だよ誤解


でもだあれも信じない

だから卑しい鳥なんて

名前をつけられた

かわいそうに


だから気が強い

孤独を知るものは

強い

その強さがたまたま

認められないから

だれにも信頼されない


孤独でもいいんじゃないかな

そのこころは強い

はじめは

嫌われてもいい

強さが認められたら

だれかがついてくる


鵯は卑しいんじゃない

鵯は

密かに僕たちにメッセージを伝えてる


今日も窓から君をみる

また

父の怒鳴り声

でも自然と


笑顔になるね

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