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感性記  作者: 路傍の紳士
4/10

<落ち葉>

落ち葉


誰の目にも触れることなく散っていく

そこには

親友もいただろうし恋人もいただろう

彼らが遠くなって

なかなか着かない間に

さよならを言う


背中は暖かいのか

それとも冷たいのかはわからない

風に吹かれ雨にうたれ

人に踏まれ枯れていく

まるで最低の人生

希望のない人生

毎日自堕落に過ごすような日々

なのにそのくせ

夢はあった


落ち葉になった人間たちを

世間は負け組と言う

彼らの夢を

世間は夢と認めもしない


風に乗って空を飛んでみたい

見えるあの木の家に住んでみたい

いつまでもこの木の葉でいたい

落ち葉のくせに

夢だけはあった


落ち葉の中に身を投げて

彼らに語りかけてみる

僕に似ている

枯渇している

でも

ひたすら悪あがきもしてる

厳しい環境 世間に押しつぶされそうでも

太陽の光だけは

確かに当たっている


落ち葉を一握り


つかんで微笑む

背中は冷たくても

僕は頑張れる

落ち葉も頑張ったように

今度は僕が夢に生きる番

あくまで

悪あがきしてみよう

いつどこで

枯れることになっても

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