日常
侠聖side
ピピッ! ピピッ!
目覚ましの音で目を覚ます。寝起きはいいほうだ。
『おはよう、起きてるか?鏡華。』
って、起きてるわけねぇか。
『起 き ろ!!』
『うぅ~おはようございます。そしておやすみな・・ くぅ~』
「寝るんじゃねぇ!起きろ!」
『わかったよ~つか、声にでてるよ』
げ、やば!
「 」
ふぅ~あぶね
『気を付けてよ。私のことばれたら消されるかもしれないんだから』
『わかってるよ。気をつける。って、お前がすぐに起きれば問題ないんだよ!何で寝起き悪いんだよ。俺なのに』
『何でだろうね~不思議~まぁ、違いがあるってことはいい事じゃん』
俺達は、意識を共有ている。それが当たり前で嫌悪を抱いたことはない。
鏡華とはもう一人の自分だ。名前でわかるように女だ。まぁ、他の人間から見て俺は男だ。女顔・中性的だとは言われるが断じて男である!
『いいじゃん。女顔』
『よくない!男にナンパされる気持ちがわかるか・・・
つか、心を読むな!』
『ごめん、だって、私は嬉しいし♪』
そうですね。鏡華は女ですものね。
意識を共有してはいるが全くプライベートがないと言う訳ではない。心を読もうとしなければ、すべて伝わることはない。
俺の名前は神野 侠星。男子高校生だ。極々普通の学生で、普通よりちょっと裕福な家庭だ。
『普通じゃないでしょ~』
くっそ~ そうだよ!そうですよ。言ってみたかっただけじゃん!俺は普通じゃない。
鏡華がいる。
鏡華を認識したのは3歳のときだったと思う。名前は俺がつけた。
鏡華は気に入ってくれた。
そんな3歳児にして名前を付けた俺は最初から普通じゃなかったんだろう。
同世代の子供たちとは遊ばなかった。鏡華がいたらそれでよかった。
両親はやっぱり心配していた。だからといって、病院に連れてかれると言うことはなかった。そこは感謝している。
この事は俺の両親は知らない。鏡華ことを言っては駄目だと分かっていた。そんなことを言ったら、鏡華が消されてしまう。俺にとってはなくてはならない存在。2人で神野 侠星が成り立っている。どちらかがかけたら駄目だ。
鍵を閉めて学校へ向かう
「『いってきます』」
「うぅ~ん 朝は気持ちいいねぇ」
『うぅ~私は寝ていたいよ』
『まだ寝るのかよ・・・つか、寝れるだろいつでも』
『そうだけど・・・
侠星と同じに過ごしたいの。運命共同体でしょ。』
『お前言ってて、恥ずかしくない?』
『恥ずかしくないもん!』
『侠星とずっと一緒だからね。』
『あぁ』
「はよ~ 侠星ちゃん!今日も綺麗だね」
「あぁ!侠ちゃんじゃねぇ!あと綺麗とか言うな!!沙希」
「ごめん。ごめん。冗談だよ。朝から怖いよ。」
こいつは、叶野 沙希
同じクラスで、幼馴染だ。
《天は二物を与えず》という言葉があるが、こいつには当てはまらない。
俺より頭1つ分低いが女子では高く、手足はすらりと長く、赤茶色の腰に届く長い髪を背中に流している。長い睫毛と大きな黒い瞳。まぁ、美少女ってやつ。
そして、全国模試1位、成績は常にオール5。頭脳明晰、容姿端麗。男子・女子ともに知らぬものはいない、人気者である。
「はぁ~、俺が女扱いされるのいやだって知ってんだろ。
たく、気をつけろよ。」
「うん。ごめん。」
「俺も朝から怒鳴って悪かった。」
頭を撫でながら、言った。
沙希の顔が赤い。
何でこいつ赤くなってんだ?熱でもあるのか?
『侠星って鈍感・・・』
『なんか言ったか?鏡華』
『なんでも~沙希が可哀想なだけ~』
はぁ?訳がわからん。
「侠星、侠星!」
「うぉ!」
「もう~、侠星ってぼ~としてること多いよね。学校行こう。遅刻しちゃう」
「あぁ わかってる。」
こうして俺達の日常は始まる。
沙希side
あっ!侠ちゃんだ。
「はよ~ 侠ちゃん!今日も綺麗だねぇ。」
「あぁ!侠ちゃんじゃねぇ!あと綺麗とか言うな!!沙希」
「ごめん。ごめん。朝から怖いよ。」
侠ちゃんに怒られた・・・
前まではちゃん付けで呼んでも怒らなかったのに、
神野 侠星
身長は高く、痩せ型だ。思いのほか筋肉はしっかりついている。
肩に届くすこし長めな黒髪。左目はグリーン、右目はブルーのオッドアイだ。何でも外国の血が入っているらしい。普段は黒のカラコンで隠している。
侠ちゃんは綺麗だ。男の子なのに女性に引けをとらない。女顔だ。本人はめちゃめちゃ気にしている。
だから、女扱いしたり、顔のことを言うと怒る。
「はぁ~、俺が女扱いされるのいやだって知ってんだろ。たく、気をつけろよ。」
「うん。ごめん。」
「俺も朝から怒鳴って悪かった。」
頭を撫でられた。顔が一気に熱くなる。
侠ちゃんは平気でそういうことをする。はぁ~女心わかってないよ。
そこが侠ちゃんらしいげど
「侠星、侠星」
聞いてない。昔からこういうことがある。
「侠星、侠星!」
あっ、戻ってきた。
「もう~、侠星ってぼ~としてること多いよね。学校行こう。遅刻しちゃう」
「あぁ わかってる。」
さぁ、今日も一日頑張りますかぁ!
第1話です。うぅ~短い・・・
文章力がないですが頑張っていきます!!よろしくお願いします!