099 第15章 トドマの港町 15ー6 トドマの山の鉱山案内3
粘土の採集現場で挨拶した後は、窯の見学。
そして鍛冶ギルドの作業場へ。
99話 第15章 トドマの港町
15ー6 トドマの山の鉱山案内3
粘土を掘っている現場にもギルドの護衛が来ている。
屋根のついたやや大きい建物が塀に囲まれ、近くにあるが、あれが雨避けと寝泊まりに使う為の物らしい。
現場から少し離れた場所に立っていた。その理由はすぐわかった。井戸である。
簡易な井戸が掘られている。こんな場所でも井戸を掘るのか、とは思ったが、恐らく粘土を掘る事業が重要なのに違いない。
ここにいた警護のリーダーは、スランという、ズルシン隊長よりは若く見える男性だった。
「よぉ、スラン。やってるな。この辺は魔物の状況はどうだ」
「支部長殿。御足労戴き、真に……」
ヨニアクルスは右手を上げてそれを遮って言った。
「挨拶はいい。状況を簡潔に頼む」
「はっ。この数日は私が担当した限り、異常はありません。夕方になって森の奥で何か、普段は聞かない獣の鳴き声が数件、以上であります」
どうやら、このスランという人物は軍隊か傭兵部隊にでも居た経験があるのではなかろうか。そんな風に思った。
「よろしい。報告ご苦労。これから、警邏の輪番に入る新しい人員を連れて来ている。マリーネ・ヴィンセント殿だ」
そう言って私を指さした。
ここは、挨拶しておくべきだな。第一印象は重要だ。
まずは軽く会釈。上を向いて、右手を胸に軽く当てて、挨拶だ。
「ご紹介に預かりました、マリーネ・ヴィンセントと言います。以後、よろしくお願いいたします」
にっこり営業スマイルである。そしてお辞儀。
ヨニアクルスがまた笑っている。
「と、まあ、背は小さい礼儀正しい少女だが、腕前は一級品だ。銀三階級になる。警邏でしぶとい魔物が出たら、彼女に任せるんだ。いいな」
スランと呼ばれた男が、目を丸くしている。
「では、この少女が、いや、失礼。この方が、例の」
「そうだ。噂の新人という事だ。ここの事を教えてやってくれ」
「はっ。了解しました」
「じゃあ、ヴィンセント殿には他も見せるので、また後で頼む」
粘土採集作業を観察する時間はなかった。
やや、山道を降りていく。
降りていく途中でもう、煙が立ち上って見える。炭焼きの窯から煙が出ているのだ。
見えてきたのは炭焼工房だった。工房と言っても、ここはもう村の様相である。
いくつもの窯と、居住施設、大きな食堂、井戸、大きな平屋の倉庫。
樵ギルドの炭焼工房に行けば、ここは王国の警備隊が常に三人組で二グループが交代で見張りである。
ここは交代で炭焼きである。これも大変だ。常に窯を見張っていないといけない。
一つの炭焼き窯に六人が付いていた。
この窯が八つほどもあり、炭を焼いている。
ここには、冒険者ギルドのメンバーはいない。王国の警備隊が全て見ているからだ。
ヨニアクルスが私をここに連れて来た理由は多分、こういうのがあるというのを教えるためだろう。
この炭焼きと製材だけで一つの村を構成している。となれば、村の維持管理の人員もいるだろう。
どうやら、ここだけでも八〇人ほどが共同住宅に住んでいるようだった。
ヨニアクルスは、樵ギルドの事務所で話があると言って、建物のほうに行ってしまった。
とりあえず、彼が来るまで、周りの様子を見る。
木材を製材するのは製材専門がいる。ここで製材までやって木工ギルドに出荷という事らしい。
ここには常に一〇人以上の人がいて、切ったり、板にしたり、柱を作っている人もいるが、木材は乾燥が必要である。
湿気たまま、中途半端に乾燥した状態で板や柱を切り出しても、酷く反ってしまうだけだ。
乾燥させる為の大きな平屋の屋根の下に沢山の木材が平置きされていた。風通しの良い場所で、一八節月は放置するらしい。二季節分つまり七七〇日から七八〇日である。元の世界なら二年に相当する。
これで水分の多い木材を乾燥させると中身も詰まる訳だ。
出来上がった材料や柱などの木材はトドマの港で、船に乗せて南に運ばれて行くとの事である。
木を切った後、其処に植林するのも、彼らの重要な役目である。
どんどん伐採したら、禿山になってしまうから、必ず植林が行われる。
この植林要員は一二人。四人で三組。若木の手入れや管理も行う。
この時も、魔獣に襲われないか、監視しつつ護衛しなければならない。
この人々は、更に下生えも刈り取る仕事があり、護衛任務の冒険者が一緒に行く事になっている。つまり森の中で、いきなり魔獣に遭遇する事がまま有るのだ。
植えて、下生えの監視をして下生えの伐採するのはほぼ並行して行われる。
護衛任務が有るために、冒険者ギルドから、そんなにたくさんは人を出せないから、出来るだけ、同時に出来るものは同時にやってもらうという姿勢である。
此処の人員は、実は山の麓にもいて、苗木を育てている。
この苗木を育てる人たちも樵ギルド所属である。
この樵ギルドの人々は、凡そ、鉱山ギルドの休みとは重ならない日を見て、鉱山ギルドの用意している施設を共有で使う。
それはお風呂や飲食の為の食堂など。ここに彼らが出てきた時には、遊女も仕事をする。
鉱山ギルドの人たちと違い、彼らが遊ぶのは有料であるらしい。
ヨニアクルスは話が終わったらしく、戻ってきた。
この村の南西へ。
すぐ近くにまた窯がいくつもあった。
これは陶器を焼いている陶芸工房ギルドの窯。
粘土がないと陶器ができない。
粘土の出土する場所から、この窯まで運んできており、護衛任務は必要である。
さっきのスランたちの所から、ここに運んでくるのだ。
陶芸工房ギルドの工房周辺には、ここも三人組の王国の警備隊が立っていた。
ここでは粘土から陶器以外には煉瓦を焼いていた。
まあ、煉瓦は窯を作るにも必要だしな。
そこで、ふと気が付いた。石造りの様な事はしないのだろうか。
そういえば、ギルドの概要にも石大工とか石切り職人のギルドはなかった。
このあたりでは、大規模に砂岩や花崗岩とか、無いのかもしれないな。
そう言われて見れば、建物は木造とモルタルに煉瓦との混合だ。石造りの家が無い。
街の塀だけが石造りだが、あれはどこからか、運んできているのか。
色々と謎な部分もあるが、この王国が少なくとも石造りを推奨していない感じなのは判った。
ヨニアクルスは私を連れて、最後の目的地に向かう。
道路は広く、往来がかなりある事が分かる道である。
最後の場所も特に離れてはいない。まあ離して置くメリットは全くないからだろう。
鍛冶工房は、鉱山からでる鉄鉱石を直接買い付けて、ここで鋳鉄を作成している。
鋳鉄を作る部門と、製品を作るための炉のある工房は別になっている。
鋳鉄の炉だけでも一六もある。大きな平屋の建物が四つ。一つの平屋の建物に煙突が四つ。
ここで鉄鉱石を還元して鋳鉄を作っているのだ。この鉄の多くは出荷されて行く。
それとは別に、王国の警備隊が厳重に見守りしている平屋が二つある。
こっちは、銅、銀、錫、亜鉛、鉛等を取り出して、塊を作っている王国直属の作業員たちの炉である。
瀝青炭も取れるらしく、大きな倉庫に置かれている。
ここは鉱山からの人の出入りも激しい。沢山の鉱石が倉庫に運び込まれて行く。
そこを通り抜けて、少し先に行くと鍛冶の音が聞こえてくる。
ヨニアクルスは、この先は暑いからと布で顔を拭いているが、この先にある事務所に顔を出すという。
あちこちでハンマーで鉄塊を叩いている音がする中、更に奥に行くとようやく集合住宅と大きな食堂、事務所が見えてきた。
「ザウアー。いるかい」
相変わらず、フランクなヨニアクルスである。
「おお、ラギッド。どうしたんだ。珍しいな」
そう言うと、かなりの大柄な男が出てきた。野太い声だった。
赤銅色の肌、四角い顔、刈り上げた短い頭髪。そして短いあご髭。眼の色は薄い青。二メートルを軽く超える大柄なからだ。たくましい筋肉と太い腕。
巨漢という言葉が似合う男だった。
「やあ。今日は、新人の紹介でね。あちこち見せて来たんだ。ここが最後さ」
「ほう」
「こっちのお嬢さんが、これから山の警邏の輪番に入る。何かと世話になるかもしれないんで、ね」
大男は、豪快に笑った。
それから真顔になると、ヨニアクルスに顔を寄せた。
「大丈夫か。ラギッド。いくら人手が足りないと言っても、こんなちびっこに頼るのか。お前の所は」
「ザウアー。このお嬢さんは、銀三階級だぞ。監査官様のお墨付きだ」
大男はその大きな顔を破顔一笑。それから再び豪快に笑いだした。
「そうか、そうか。その子が例の子か。そうか、そうか」
「ちゃんと紹介しておこう。ザウアー、彼女はマリーネ・ヴィンセント嬢だ」
ヨニアクルスは、私を指さしてそう言った。
「儂はザウアー・クラウトニルト。ここの鍛冶ギルドの連帯責任者だ」
そう言って大男は両手を腰に当てた。
私は小さく会釈してから、右手を胸に当てて、大男を見上げた。
「ご紹介に預かりました、マリーネ・ヴィンセントです。クラウトニルト様、今後とも、よろしくお願いいたします」
そう言って、深いお辞儀をした。
「おい、聞いたか、ラギッド。クラウトニルト様、だと」
大男は顔が歪むかのような笑い顔で、支部長の背中を二度、三度、平手で叩いた。
「揶揄うなよ。彼女は礼儀正しいんだ。これから武器とかの世話もよろしく頼むよ」
「ああ、わかった。礼儀正しいお嬢さん、これからよろしくな」
大男がそう言って馬鹿でかい手を差しだして来た。私も右手を出して握手する。
この巨漢の男の掌は、タコだらけで、長い間ハンマーを握っていた事が伺い知れた。
「ザウアー、彼女を少し案内してやってくれよ」
「ああ、わかった。おーい、ホアンス。こっちこい」
野太い声が大声になるとものすごい迫力だ。
やはり赤銅色した肌の男がやってきた。
ホアンスと呼ばれた男はザウアーとほぼ同じだが、顔はやや童顔だった。
体躯も、ザウアーほどには大きくはない。
「ホアンス、ここを隅々まで案内してやるんだ。失礼の無い様にな」
巨漢のザウアーがそう言うと、ホアンスは頷いた。
「お嬢さん、こっちへ」
「私はヴィンセントと言います」
「分かりました。ヴィンセントさん、今から鍛冶工房を案内します。私の事はホアンスと呼んでください」
ホアンスに案内され、まずは鋳鉄の窯がある平屋に行く。
建物の中は完全に汗ばむ暑さだ。空気が既に相当に熱を持っている。
入ると、ここは鉄鉱石を扱っていない。
見ていると、瀝青炭を使っている!
炉が四つあるが、全て瀝青炭を蒸し焼きしている。
まず、瀝青炭を蒸してタールを取り除いて、コークスを作る。つまり骸炭である。
石炭は約一二〇〇度Cで二〇時間ほど蒸し焼きする必要がある。
最後に一三〇〇度Cまで温度を上げて乾留させるのだ。
この工程で副産物としてタール分や硫黄分、ピッチ、硫酸、アンモニア等が出る。
これによって、木炭とは比べる事の出来ない高温度を得られる。
瀝青炭程度の品質で石炭一〇〇に対して、重量比二〇程の骸炭が得られ、残りは灰と副産物である。
副産物のタール等をどうしてるのかは、分からないがこの鉱山ではこの部分の文明度はあの村の比ではない。
これがあるなら、鋳鉄も質の良い物が作れるはずである。
還元の必要な場所に木炭を用いても、他に熱量が必要な部分を全てコークスで賄えるのだ。
この炉を見学した後、隣の平屋に移動。
こちらが鉄鉱石を入れて鋳鉄を作る炉だ。
同時に三つに火が入っている。
鋳鉄を作る方は、還元炉は壊さない様に再利用可能な形で横に煙突のついたサイロの様な形である。
炉をこのようにするには中の構造に少し工夫が必要である。
そして、木炭と骸炭が大量に必要である。
崩す事なく鋳鉄を作り出す還元炉は、上から材料を入れていき、下から溶けた鋳鉄が得られる一般的な物だ。
あの村にあったものは効率が良くないが、大量に作る訳でないのなら、あれでも出来るというに過ぎない。
この炉で一回作ると、掃除と材料の積み直しでかなりの時間がかかるので、輪番で使うのだろう。それに、ずっと連続で使うと煉瓦が痛むのが早い。
本来は完全に冷えるまで休ませる必要がある。
風はどうしてるのか、見てみると一つには人が付いていた。
一つは道具から風が出ている。
どうやら風は、専任の魔法師ギルドから風の精霊使いを雇うか、魔道具で風が出続けるものを買うか、となる。
鞴も有るのだが、私が作ったものとは異なり、足で踏むような物である。
機械式で回すとかになっていないのだな。水車小屋があれば、風を水車で作り出せる。河川の近くなら、それでやるべきだな。
ホアンスは、私を鍛冶製品を作っている工房のほうに連れて行った。
ここでは私がいた村よりはずっと気圧が高く、空気が濃い。
それで、村の方の鍛治が最初は失敗していたのだろう。
やっと判った気がする。
この高い気圧と空気の濃さで慣れていたら、あの村の酸素の薄さは大変だったろう。さらに気圧はこことはだいぶ違う。
水の沸騰温度が違うのだ。
ここだと水は一〇〇度Cでは沸騰しない。加圧されているからだ。
あの村では一〇〇度Cでほぼ沸騰していた。あの高度で一気圧だったわけだ。
ここなら気圧はずっと高い。
私がやるとしたら、其処は注意が必要だが、鋳鉄を買えるなら、買ったほうがいいだろう。
叩いて一本作りたかったが、鍛治ギルドでもない人間に触らせてもらえるとも思えない。おそらく部外者立入禁止であろう。
多くの鍛冶氏が、何か叩いている。ここでの鞴は、全て足踏み式を使っていた。
そして、ここは王国の警備隊が三人組が二グループ、常に交代で警護していて、実は冒険者ギルドの出る幕が何処にもない。
此処の若い者たちも、樵ギルドの休みの日ではない時に、鉱山ギルドのほうに、休日の遊びをしに行く若者が多い。
鍛治ギルドでは、休みは凡そ五日やって一日ある。
総勢で何人いるのか、分からなかったが、鋳鉄を作る方に相当の人員がいるようだった。
一応すべて見て回り、ホアンスに連れられて、私は事務所に戻った。
「おかえり、ヴィンセント君」
ヨニアクルスがザウアーと何かを話していた所に戻った。
「ただいま戻りました。ヨニアクルス支部長様」
私は返事を返した。
「どうだったね。ここは」
「とても、勉強に、なりました。すぐに、でも、一本、叩きたい、くらい、です」
そう言うとザウアーが笑った。
「おい、おい。このお嬢さんは鍛冶もやるってのかい」
「私は、自分の、武器は、自分で、叩いて、作った、物を、使って、います」
そう言って腰のブロードソードを抜いて柄を彼のほうに向けて見せた。
ザウアーがそれを受け取って見ている。
彼の眼が細くなった。
「……こいつぁ。信じられん。こんなに丁寧に綺麗に叩くやつが居るのか。これは……」
「鉄鉱石から、低温還元で、叩いた、ので、あまり、鉄の、質は、良く、ありません。それで、一回、溶かして、叩く、方で、頑張りました。私の、体格も、考えて、刃を、鋭角に、付ける、方向で、作って、あります」
そう言うと、ザウアーの目がまるで信じられない物でも見ているかのようになった。
「こいつを鉄鉱石から独りで作ったってのかい。師匠は誰だったんだ」
「すみません。刀匠は、亡くなって、いて、私は、習う、事が、出来ません、でしたので、見よう見まねで、叩きました」
そう言うとザウアーが無言だ。
……
「おい、ラギッド。こいつが本当にお嬢さんが作ったもんなら、このお嬢さんは鍛冶の方が向いてるかもしれんぞ」
そう言いながら、ヨニアクルスの背中を平手で数度叩いた。
「おいおい、待ってくれよ。彼女はうちの期待の新人だぞ。引っこ抜くのは勘弁してくれよ」
どうやら、時間さえ取れれば鍛冶ギルドに入る事は、出来そうな気がして来た。
つづく
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大谷龍造の雑学ノート 豆知識 ─ モルタル ─
モルタルとはセメントと砂の混合物の事である。
セメントとは一般的には、水や液剤などにより水和や重合し硬化する粉体を指す。
これらにはアスファルト、膠、樹脂、石膏、石灰等や、これらを組み合わせた接着剤全般である。
骨材にモルタル、又はセメントを加えるとコンクリートとなる。
水酸化カルシウムとポゾラン(火山土や軽石)や人工ポゾラン(焼成した粘土、陶器片など)を混合すると水硬性を有するようになる事が古代において発見された。
この発見がいつ頃なのかは不明である。少なくとも三〇〇〇年以上、恐らくはもっと前の事である。
凝灰岩を粉砕して出来た粉を加えた水硬性セメントが古代ギリシャやローマでは水中工事や道路工事にも用いられた。
古代ローマの神殿や公衆浴場などにもこのコンクリートが使われた。
また、ローマ水道にも水硬性セメントが多用されている。
古代ギリシャ並びに古代ローマ帝国で使われた、古代コンクリートは現代の一般的な物とは異なり、凝灰岩つまり火山灰を主成分として不要になった煉瓦や陶器の破片を細かく砕いた物を混ぜ込み用いた物である。
これはジオポリマー反応によって結合、ケイ酸ポリマーを形成するため、強度が長い間保たれる。
現代のコンクリートはアルカリ性反応によって結合させている為に、中に二酸化炭素が入りこむ事で中性化する。こうなると一気に強度を失っていく。海岸近くでは塩害でも強度を失う。更に中に入れた鉄筋が錆びる事で脆くなって行く。
これに対してジオポリマー反応を用いた古代コンクリートは骨材に火山灰を使う事で、二酸化炭素や塩害に強くなる事が分かっている。
古代人はそうした知識は持ち得なかったであろうが、ギリシャやローマ近くのエーゲ海では火山島が点在し、凝灰岩が豊富に入手可能であったため、この凝灰岩を用いた物と思われる。
古代エジプトのピラミッドの内部に用いられている、消石灰や焼き石膏を用いたコンクリート、つまり気硬性セメントで作った物よりも古代ローマの建築物の方が丈夫に出来ている事も判っている。
この技術は古代ヒッタイト文明にもあったともいわれている。
湯沢の友人の雑学より
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最後は鍛冶ギルドの窯を見学し、作業場も案内して貰ったのである。
鍛冶ギルドの責任者はマリーネこと大谷のブロードソードを一目見て、その金属の叩かれ具合に並々ならぬ物を見抜いていた。
これで、マリーネこと大谷は、現場への顔通しはほぼ終わった。
次回 山での警邏任務
マリーネこと大谷は、初めてこの鉱山村の共同食堂での夕食を馳走になる。
そして、冒険者ギルドのリーダーたちに会うのだった。




