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059 第12章 ポロクワ市 12ー1 街の見学

 平地に出てきたマリーネこと大谷の毎日は、再びまったりとしたものに変わっていきます。

 このあたりからテンションがかなり緩めとなります。

 ご注意ください

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 千晶から、この国の通貨について簡単な説明を受けるマリーネこと大谷。

 彼女の用事を横で見学する。


 59話 第12章 ポロクワ市


 12ー1 街の見学


 朝から千晶さんは乾燥させた草を布に包んでいる。

 そしてそれを隅に紋章の入った四角い革製の箱に入れた。それはベルトが付いていて、肩にかけて運べるようになっていた。

 

 何をしているんだろう。

 

 どうやら千晶さんは今日はどこかに出かける用事があるらしい。

 それで千晶さんは一緒に街に行ってみましょうという。

 

 「お昼にちょっと納品もあるし、一緒に街に行ってみない?」

 「えー。いいんですか?」

 「ええ。まだ喋れるようになってから、街に行ってないでしょう?」

 「はい。でも汚れてるからこれからでもいいなら準備します」

 「今日中に納めればいいから、そんなに急いでないわよ」

 「はーい」

 

 とにかく、私の体は汚れている。

 体を綺麗にしておかないとお洒落着が着れない。

 まさか汚い格好で一緒に行って千晶さんに恥をかかせる訳にはいかない。却下だ。

 

 体に大きなタオルを巻いて、(たらい)にお湯を入れて顔を洗い、頭も洗った。

 そして体を拭き、シャツを着て白い寝間着のワンピースに着替える。

 

 自分でお洒落な服を作ったので、どれがいいのか、見てもらおう。

 リュックに入っていた服の革袋を取り出す。

 全て洗濯してアイロンが掛けてある、お洒落着だ。

 

 びっくり顔の千晶。

 「どうしたの。こんなにも」

 「村で自分用に作ったんです」

 「これを全部、自分で作ったの? 随分手間がかかったでしょう」

 「はい。全部入れると一〇〇日くらいは」

 

 彼女は笑っていた。

 「そうよねぇ。このケープとか上着は、手がかかってそうだわ」

 やはり、見れば分かるのか……。


 「どちらも二〇日以上です」

 彼女はくすくす笑っている。

 かかりすぎだったのだろうか。


 いや、そもそもこれが、似合うのか、他の人が見たらどう思うのかは全く分からない。

 なにしろボッチで制作し続けたのだから。

 取り敢えず、全部広げた。

 

 若草色のブラウス。白いブラウス。白いスカート。お出かけワンピース。

 焦げ茶襟のブラウスに焦げ茶のスカート。

 そしてちょっと派手な赤の上下の服。

 あのちょっと派手な赤い上着や、紺色のスカート。濃紺のケープ。

 

 この髪の毛の色に対して、似合っているのか自信は皆無である。

 何しろ本当の女性、それも二〇代の女性の審美眼に適うのか、私には判らなかった。

 

 一回着てみる。

 まず、赤い上下を着た。実は初めて着るのである。

 これはスカートに特徴があって胸の下まであって一体化したスカートで胸の下に左右ボタンが付いている。

 上のブラウスはそれ程大きな特徴はないので白いスカーフを首に巻いた。

 彼女の目の反応は、コレは派手。と言っている。

 

 赤いブラウスを脱いで白いブラウス。赤いリボン。

 相変わらず、目立つらしい。

 

 結局、焦げ茶の襟のついた服にこげ茶のスカートを勧めてきた。

 片田舎なので、あまり派手なのは目立つからという。

 それでスカーフを首に巻く事にした。


 私は小さいポーチに小さい革袋とその中にあの魔犬の牙を入れた。スリングを付けて肩から掛ける。

 あの魔石を入れた大きいポーチは置いて行く事にした。

 これはお守りだが、街の方にいる動物を怖がらせて良い事は何も無いからだ。

 ベルトを巻いてダガーを左の腰に付ける。

 まあブロードソードは要らないだろう。街に行くのだから。

  

 村をでて街道に行く。千晶さんは手を上げた。そしてここを通る荷馬車を止めた。

 街に行く荷馬車の後ろに乗せてもらう。彼女が御者に、なにやら数枚のコインを渡していた。乗り合いタクシーみたいなものか。

 

  

 街に向かい、そこで千晶さんが用事を済ませるのを見て、買い物をするのを見ながら、どういうマナーなのか、観察する。

 

  荷馬車の中で千晶さんは私に言った。

 「街まで時間もあるから、丁度いいわ。まず今向かってる街の名前ね。ポロクワ市の街なので、そのままポロクワというの」

 「じゃ、まずはこの国のお金の単位を覚えましょうか」

 

 千晶は、一枚のコインを出した。

 「この国の単位。ふふっ。これがココリンギ中銅貨ね」

 手の上に乗せて私に見せる。

 「一ココリンギで大体はパン一個。食事はだいたいは四ココリンギ」

 

 「この下の単位は、普通は使わないのだけど覚えておくのは悪い事じゃないし。

 ペクリンギというの。これは納税する商人と徴税の役人しか使わないかな」

 「で一〇〇ペクリンギ小銅貨で一ココリンギ中銅貨ね」

 「なるほど。小さすぎて、使いにくいんですね。一円玉みたいなもの?」

 「そうそう」

 

 「五ココリンギで一デレリンギ。これは大銅貨ね」

 彼女は袋から1枚取り出してみせた。

 要するに五〇〇円玉という事か。

 

 「大銅貨一〇〇枚で小銀貨一枚。一リンギレ」

 さらに彼女は袋から出してみせる。

 

 「小銀貨一〇〇枚で中銀貨一枚。一リングレット」

 「二枚しか無いけど」

 彼女は中銀貨も見せてくれた。

 

 「一〇リングレットで大銀貨一枚。一リングル」

 「これは、普段持ち歩くものじゃないし、置いてきてるのよ」

 

 「次は大銀貨一〇枚で金貨一枚、一リグレ。これは金額が大きくて私も持ってないわ」

 千晶は肩をすくめた。

 

 「最後にその上がリグル。金貨一〇枚で、一リグル、これは白金のコイン」

 「もう、王家か大商人じゃないと、絶対に見ないと思う単位」

 「こんな感じよ」

 

 「随分あるんですね」

 

 「ふふっ。この国って、農業国家なのに、商業国家になったのよね。商売も盛んなのよ。

 それで商売の人たちがたくさんの単位を必要としたのよ」

 「わかりました」

 

 なるほどな。納得した。

 ここの物価がインフレもデフレもしていないなら、この通貨単位がある程度の事を教えてくれる。

 まず、特別なのがペクリンギコインだ。

 ここまで細かく税を計算するというのが、もう普通ではない。

 

 元の世界でも、王国の残る北欧の方の通貨が二五単位の国があった。

 王国の都合で細かい硬貨は出していない。売り買いする人たちはたしか一二以下は切り捨て。一三から切り上げだったか。

 損する場合も得する場合もあるという。二五で割った端数が一二以下になるかどうかが分かれ目という。

 一個しか買わずに、それが一二とかだったら、どうするんだと思ったが、基本的に一二以下の物を単品では売らないらしい。どーしても、という場合は二五のコインで一個、買う事になる。

 この場合は一個でも、二個でも、三個でも値段は同じ二五コインだ。

 

 何という大雑把な。とは思ったがずっと以前からそうだったという。

 

 その王国の税金管理を出来るだけ簡単にする為に二五,五〇,一〇〇,二五〇,五〇〇しか一般的なコインがない。後は金貨とかだろうか。

 よく覚えていないんだが、面白い単位の国だと思った。

 国民は王家の都合をごく当たり前に受け入れているし、そういう物らしい。

 

 だが、今、この異世界のこの国は徹底的に一円単位まで、計算している事になる。

 その事がこの国の事情を何か、物語っているのだ。

 

 おそらく、何か理由がある。

 

 

 さて、ココリンギは普段使いとしてはお小遣いレベル。

 

 おそらく、普通の人たちが普通に使うのはデレリンギだろう。

 商売で一番使われる単位に違いない。次の小銀貨との間が一〇〇も離れている。

 小売である程度まとまった金額になる取引で使われる単位に違いない。


 そう思う理由は途中の単位が無いほうが、払う方も受け取る方も簡単になるからだ。

 そう、ただひたすら枚数を数えるだけだ。

 

 かなり昔だが、元の世界でとある外国に旅行に行った時、お札を出して買おうとして、出来るだけ小銭も出して、受け取るお釣りが簡単になる様にしたら、逆に物凄い嫌がられた。

 勘弁してくれと、小銭を突っ返して寄越された。

 

 彼らは単位を二つ以上跨がる引き算と足し算が苦手だった。しかも私が小銭も出して、完全に混乱していた。

 元の世界の日本とは違うなと実感した瞬間だった。私の手元にうんざりする程の小銭が渡された。

 こちらのほうが、余程勘弁してくれと、思った。こうならない様に小銭を出したのに、だ。

 

 例えば一〇〇〇円で五五二円買うと四四八円がお釣りだ。

 更に五二円出して五〇〇円硬貨を一枚受け取るほうが出す方も受け取る方も楽だ。

 しかし、その国ではそうじゃなかった事に驚いた。

 

 例えレジが無くても日本では、その時渡すべきお釣りでまごつく人は商売人には居ない。読み書き算盤(そろばん)が満足に出来無い人はいないからだ。

 

 さて、その上の単位も一〇〇離れている。リンギレ。

 やや値段の張るものを普通の人が買う場合はここ迄だろうな。

 単位が二つで済む。ココリンギはおそらくそういう所の買い物では使わない。

 ぴったりな数字でやり取りしている事だろう。

 

 その上のリングレットとリングルは商人たちが商人同士の商いで使う単位かもしれない。

 そして大銀貨一〇枚で金貨か。リグレ。

 さらにその上の金貨一〇枚で白金。リグル。

 

 

 とういう事は。一ココリンギを一〇〇円とする。

 パン一個だというし、コレくらいだろう。一デレリンギが五〇〇円。

 一リンギレが五万。

 

 五〇〇万で中銀貨一リングレットか。で五〇〇〇万で大銀貨一リングル。大銅貨一〇万枚か。

 金貨一枚は五億か。

 そして白金貨は一枚五〇億……。

 

 なるほど。一生拝まない硬貨だろうな。

 

 金というのはありふれた金属という訳でもないのでまあ、この異世界でも貴重なのか。

 そして、この異世界でもプラチナのほうが、希少なのか。

 

 元の世界でもプラチナは産出量が極端に少ない金属で、希少金属の代名詞である。

 とはいえ、あまりに希少金属では通貨としては、本来失格だ。少ないとはいえ、それなりに多からず少なからず。だな。

 

 まあそれゆえにプラチナコインは、発行数量の極めて少ない、記念コインか投資対象コインだ。ただ景気によって価格の変動が金よりずっと大きい。

 理由はたしか白金を使う工業が上向きか下向きかで、変動するのだったな。

 

 とにかくプラチナは融点が高い。一七六八度Cもあって、高温が必要。

 鋳造が大変なので、硬貨を作るなら貴金属ゆえに酸化しないから粉にして粉末冶金(ふんまつやきん)(※末尾に雑学有り)だろうか。

 通貨の講座は大変有り難かった。

 

 そして、出来れば私はこの街で牙を売りに行きたい訳だ。


 「お金が無いから、私の持ってる物を売ってお金に変えたいんです」

 「どんな物を?」

 「えーと、濃紺色の魔犬の牙。四本セット」

 「! ど。どうしたの。こんなものを」


 それには答えず、訊いてみた。

 「どれくらいで売れますか」

 「交渉次第だけど……。商店だと安く買い叩かれるから、一本五か六リンギレかしら」

 まあ、商店の買取だと、そうなるんだろうな。それでも二〇以上にはなるのか。

 「判りました」

 

 「冒険者ギルドで私が売りましょうか? たぶんギルドなら一〇か一一になるわ。ギルドはそれを一五とかで外に売るのよ」

 

 「いえ、私が商店で売ってみるのも、勉強だと思うので」

 

 「商店で売るメリットもあるのよ。ギルドと比べたらかなり安いけど、すぐにお金が出るわ。それと、出処も問わないわ」

 そう言って、さらに続けた。

 「ギルドだとその牙の出処とかどこで倒したのか、誰の依頼か色々訊かれるし、ある程度の高額な物はすぐにはお金が出ないのよ。あとで受け取れるギルドの発行する代用通貨(トークン)になるの」

 千晶はそう言って荷馬車の外を眺める。

 

 「トークンってどういう事ですか」


 「冒険者がいちいち大金を持ち歩くと、そのほうがトラブルの種でしょ。だからお金を預かる銀行みたいな、金庫かな。そういう役目もあるのよ。でお金を引き出したい時にさっき言ったトークンを持って行って、引き出すのよ。それに階級があがると、そのトークンでお店の買い物ができるのよ。彼らは金額の請求を冒険者ギルドにするだけ。コインを持ち歩かないで買い物も出来るのがメリットね」


 「信用で買い物が出来るんですね。よく分かりました」

 そう言うと千晶はにこっとした。

 

 ……千晶さんの笑顔は時々、私をドキッとさせた。顔が赤くなっていなければいいのだが。

 

 そうか、ギルドは大金をそこで預かるわけか。

 なるほどな。ギルドハウスを守る腕利きがいるんだろうな。山賊や盗賊など相手にすらならないほどの。

 そしてその場で大金をやり取りしないのは、トラブルを避けるいい方法だ。

 人目につくと、その報酬の硬貨を巡って喧嘩や奪い合いも出かねない。

 トークンに金額とか持ち主の名前とか、刻んでやり取りするのだろう。


 階級上がった人はクレジットカードの様に使える物な訳だな。使い過ぎて凹んじゃってる場合もきっと、ギルドには取り決めがあるだろう。次の依頼報酬から差し引くとか。

 そしてその時の依頼報酬金額は、他の人には見えない。


 その時必要な少額だけ、コインで受け取って、後はトークンというのは十分有り得る。

 そうして見ると、結構合理的で文化度合いが十分高いというか、野蛮人に毛が生えました、みたいな世界ではないな。

 

 ……

 

 荷馬車の後ろに乗って、二人は街に向かう。

 

 荷馬車はかなりの速度で川沿いの道をどんどん南下。途中で小さい村を通り過ぎた。

 周りは何処も畑。太陽はもう真上だ。見えなくなった。

 

 東を見ると木々の向こうに水が見えた。大きい。

 

 千晶さんに訊いてみるか。

 私たちは進行方向の逆を向いている。右を指差して尋ねる。

 「あの水はなんですか? 海ですか?」

 「あーあれね。あれはこの国の東の国境手前の湖で、この国では一番大きい湖よ」

 「もしかして、村からは近いのですね」

 「ええ。村の東の道をずっと行くと湖岸に街があるわ」

 「今度行ってみます」

 「そうね。彼処は鍛冶と漁業と商業の街。昔はもう少し街が大きかったみたい」

 「見てみたいですね」

 彼女が微笑む。眩しすぎる。この笑顔を見ると首から上の血圧が上がりそうだ。

 

 ……


 荷車はごとごと揺れているが、かなりの速度である。きちんとした椅子がある訳ではない。

 私たち二人が座っているのは、ただの藁束である。


 そしてかなり大きな街に入って行く。

 片田舎の街だからと千晶さんは言ったが、十分大きい。

 

 門番は、やはりあの背の高い玉ねぎ色の短かめの髪で目のやや細い、凛々しい女性たちだ。

 みんなすごくよく似ている。かろうじて微妙な違いしか無い……。

 

 街の中に入ってしばらく進んで、いくつか角を曲がった。

 そして荷馬車は止まった。どうやら、ここまでという事らしい。

 

 降りた所が、千晶さんの行きたかった場所らしい。つまり彼女の目的地までわざわざ運んでくれた事になる。

 たぶんあの御者に渡したコインの額が問題だ。二人分だし、たっぷり弾んだのだろう。

 

 降りた真ん前に、大きな看板が付いているドアがある。看板の絵はよくわからない。

 葉っぱなのだろうか?

 

 彼女があの大きな革の四角い箱のベルトを肩に掛けて、中にはいっていく。

 

 「あらー、小鳥遊(たかなし)さん。いらっしゃい」

 中から挨拶の声が聞こえた。

 私も一緒に入る。

 

 彼女は四角い箱を開けて、そこの人と話をしている。

 奥からもう一人出てきて、箱の中の草や葉っぱの枚数を数え始めた。


 「いつも仕事が早くて助かるわぁ」

 事務の女性っぽい人がそんな事を言っている。

 「今回は、たまたまです。幸運だったんですよ。魔物が全然出てこない日があって」

 彼女は謙遜してそう言った。


 「あとはこれですね」

 彼女はその革の箱の一番下に木箱がありその木箱を事務の人に渡した。

 

 「何時もあなたは、他の人より全然早いから」

 そういって木箱を開けた。

 中にあったのは、何本かの小さい瓶。何かの液体。

 

 そうか。彼女の普段の仕事はこういう薬草や葉っぱ収集とあの液体作りで生計を立てているのか。

 それだけでイケるものなのだろうか。

 

 「じゃあ、依頼分の支払いはいつもの代用通貨に追加します? それとも別に作ってそれも預けますか?」

 「今は困ってないし、貯金でいいかな。別に作って私の口座に入れておいて下さい」

 「分かったわ。そうしておきます」

 「お願いします」

 千晶は軽く会釈した。

 

 壁には沢山の薬草採集依頼が貼ってある。

 治療剤納品とか書いてあるのも、見えた。要するにヒールポーションという事か?

 様々な依頼はあるが、とある治療剤の納品依頼は他とは桁が違った。

 

 たぶん、千晶さんが納品したのはコレだろう。なんとなく勘がそう教えていた……。

 

 これで用事は終わったらしい。

 治療師ギルドを出る。

 

 ……

 

 少し街角を歩く。

 様々な服を着た長身の男たちが行き交う。

 ここもあれだ。最初に行ったあの小さめの街と同じで人種どころか種族の違う人まで一杯だ。この国はどの街もそうなのか。

 

 背の高い男たちに交じって、色々な服を着た女性たち。

 ここには、あの背の高い玉ねぎ色の短かめの髪で目のやや細い女性が殆どいないようだ。

 何処でもいるという訳でもなさそうだ。

 

 

 つづく

 

 

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 大谷龍造の雑学ノート 豆知識 ─ 粉末冶金(やきん) ─

 

 粉末冶金とは、金属粉末を成型して焼結し、金属製品を造る製法である。

 実際の所、陶磁器の製法に近い。

 鋳造では融点・比重の組合せで均一な金属が作りだしにくい合金の製造によく使われる。

 つまり混ざりにくいものを混ぜた合金を作り出す方法である。

 

 粉末状態でよく混ぜてから焼き固める。

 ただし、作った後の加工が難しい場合が多く、後加工が少ない場合に向いている。

 

 湯沢の友人の雑学より

 ───────────────────────────

 

 徐々に、この異世界の事が分かって来たマリーネこと大谷。


 次回 古物商

 なんとか、魔獣のアイテムで資金作りをする事を考えていた。


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