044 第8章 季節の変わり 8ー7 再度武器作り
長雨が続き、何もやる事が無いマリーネこと大谷。
もう、武器もやろうと決めて、取り掛かります。
44話 第8章 季節の変わり
8ー7 再度武器作り
未だに雨は上がらない。もうこれは本当に雨季とかそういうものなのだろうか。
この時間を使ってソードの予備とダガーをあと三本、作る。
以前から予備は欲しいなと思っていた。
作る事にする。
ソードの方はきちんと、まず自分で自分用の雄型を作るところからやるか。
まず長さを決める。
今使っている村人が打ったブロードソードの長さで行くべきか。
もう少し長いので行くか、一般的なロングがいいのか?
かなり悩んだ。
そもそもこの六〇センチという、この長さは剣でいえばスモールサイズだ。
日本刀でいえばぎりぎり、脇差しサイズだろう。
ブロードソードではないのだろうが、刃の幅が広いので私はそう呼んでいるだけだ。
元の世界でもソードはどんどん長くなっていく傾向があり、長い物では刀身で一五〇センチ以上。
二〇〇センチの物もざらに存在する。
この異世界の人は死んでいた村人ですら身長は二メートルを楽に超えていた。
倉庫にあったロングソードを端から無視したのは私には長すぎたからだ。
あれは刀身だけで一八〇センチほど。たぶんグレートソードとかもっと長いんだろうという事は想像がついた。
当然、私には扱えない。
自分の身長がせめて一五〇か一五五センチあれば間違いなく剣の長さを延ばしただろう。
今の所、一二〇から一二五センチといった身長では思い切った長さに出来ない。
まず、長い剣になると腰につけられない。背中に背負う事となる。
剣帯はきちんと新規で作るのは、最低必要。さらに歩く時に引きずる事は出来ないので、私の身長サイズなら斜めに差せるようにしないといけない。
背中から抜いて、戻す時が問題なので簡単に剣帯を外してというか降ろして、剣を収めるという動作になる。
そうなると必然的に居合抜きが出来ない。抜刀術は使えないという事だ。
このデメリットに対して、メリットは刃渡りが二〇センチから三〇センチ程度、あるいは頑張って四〇センチ伸ばせる。
という微妙な半歩分から一歩のリーチの加算だ。
今の約六五センチの剣の刃渡りは四〇センチ程度だ。握りというか柄が二五センチ程度あるのでそうならざるを得ない。そのうち二センチは剣の鍔である。
多分村人にとってこれは片手のショートソードのような剣だったのだろう……。
この柄の長さでは大人は両手で握れない。
振り回しやすい手元のバランスと合わせて、それが一番しっくり来るに違いない。
私は力はあっても片手で剣を使うのには慣れていない。抜刀の時以外はほとんど両手だ。
……
さて、新しく作る剣の刃渡りを六〇センチ以上に出来るメリットが果たしてどれくらいあるのか。
まあ、これ以上短くする選択はないな。
……
今、刃渡り二六センチ強ほどのダガーがあって、これがベリーショートソードのようなダガーのような使い勝手を提供してくれている。元の世界の本来のダガーよりほんの若干だが長い。
まあ元の世界でも大昔には三〇センチ越えのダガーもあるにはあった。
この長さのために私にとっては返ってヴァーサタイルな使い勝手を提供してくれているのだ。
これはダガー本来の刃よりすこし刃の幅が広いので、ナイフにはならないが、武器としては使える。もうすこし刀身が細身の方が本来の用途である、突くのには向いている。
ダガー本来の用途は、投擲と細身を生かして鎧の隙間への突き。
鉄の鎧を着込む敵はまず普通の剣では倒せない。
打撃武器で打ち倒すのも早々容易ではないのだが、打撃武器で打ち合って相手に打ち込んで転ばせる。転んだ相手の鎧の隙間にダガーを打ち込んでトドメとする。それがダガーである。
あるいは投擲。あまり鎧を着込んでいない雑兵に投げつけて刺殺する。
そういう意味ではこの武器はダガーではないのかも知れない。
私が勝手にダガーだと思っているだけだ。
このダガーは同じ長さであと三つ作ろう。
問題は、私の身長が今後伸びてくれるかだな。
材料になる鉄鉱石は、沢山は掘ってこれない事が判ったので、今ある赤鉄鉱で剣を一本作って、後はとっておきたい。
何を作る事になるか分からないから残しておきたい訳だ。
つまり一発勝負で叩いて自分の今後の剣、または予備になる様にしたいわけだ。
さて。自分の身長が今後順調に伸びていくなら、間違いなく八五センチ前後あるいはそれ以上の剣を作って、刃渡りを最低でも六〇センチくらい確保したい。
もし。もし。自分がハーフリングとかの小人族系、またはドワーフの場合、残念ながら身長はほぼ頭打ちである。
今更なのだが、もしドワーフならもう少しは身長が伸びる可能性は僅かながらある。本当に僅かだが。
そういえば髭が生えなくても、異世界設定ではものによりけり、ドワーフ女性の可能性はあるのだった。
しかし、自分の力がいくら破天荒でも、筋肉は盛り盛り隆々ではない。
顔も大きくはないし。
大酒のみなのか? というと元の世界で大ジョッキで飲んでいた麦酒量も大酒からは程遠い。せいぜい三杯。
そしてこの村には、麦酒は無い。なのでこの体になってからは一滴も飲んでいないな。
手先が器用は、たぶん当たってるな。大工作業で道具も作れば、裁縫で服も縫った。うん。
金属大好き、鉱山大好きなのか? というとこれは違う気がする。
あの鉱山にときめいて、ざっくりざっくり掘るのに専念してしまい、時間を忘れたとかいうなら、ああ、ドワーフなんだ。さもありなんとか思うのだが。どうにも違う。
赤鉄鉱は余分にあっても困らないので掘れるなら欲しいが、無理にとはいってない……。
自分は意地汚いのか? 食事は一日一回。
それも大切に食べているつもりで、意地汚いという評価は相対的な物なので、他人がいないと比べようもない。
本当に今更だが、自分はたぶんドワーフや小人族ではない。という気がする。
ドワーフならば、既にほぼ大人の身長に近い所まで伸びてしまってる気がするのだ。
この低い身長で……。
小人族、あるいはハーフリングというのは、もっと背が低い。
七〇センチくらいから、よくて一〇〇センチどまり。平均身長八五センチくらいか。
まさに大人の身長の半分、というのがハーフリングの語源らしいからだ。
私が小人系ではない、何かの亜人か人間なら身長は伸びる、筈だ。
人間なら一六五センチくらいは最低でも行くだろう。
もし人間のような顔の亜人ならば、あの村人たちのようにスラッとした容姿に……。
と、信じたい。
今後、ぐんぐんと身長は伸びるという事に賭けて。
刃渡りだけでも八〇センチ級を作ってみるか。
日本刀でもそうなのだが、刃渡りが長い物が絶対いいという訳ではない。
自分で自在に扱えるかどうか、それこそ必殺の剣が使えるかどうかが問題なのだ。
……
特に日本刀の場合は居合斬りが出来るかは、重要であった。
お互いに剣を構えてからという死合いばかりではないからだ。
それゆえに、あえてやや短い刀身を好んだ剣術使いもいるという。逆に極端に長い刀身の刀剣を自在に使った名人も存在したと伝う。
短い刀身の刀剣は長い刀剣に対して不利だろうという事になるのだが、刀剣の鎬で相手の刀剣をぎりぎり、それこそ文字通りしのいで、踏み込んで相手に斬りこむ。
という剣術の神髄のような領域に達すると刀の長さより、剣筋の見切りと踏み込み、そして刀の速度と切れ味という事になる。
名人芸とか達人の世界かもしれない。
必要なのは自分の命を預けるに足る剣。というだけである。
……
柄を三〇センチとし、刃渡りは八五センチとする。鍔の部分があるので全体は一二〇センチとする。
バランスを刃先に置いて威力を出すか、中央か。はたまた手前か、迷う。
これをまず木で作ってみる。
私は体重がたぶん少ない。打撃武器ではない、斬撃を考慮した威力の高い剣にするか。バランス型か。
取り回し最優先か。ここは重要である。剣の性格をあらかた決めるからだ。
突殺は最後の手段と考えて刃の幅を広めに取る。刃を斬撃に振るなら先端の尖る細長い二等辺三角形。割れたり毀れたりしやすいのだが。
丈夫にするためにはやや厚くする必要があり、鍛造を頑張らなければならない。
考慮すべき点はいくつかあるが。
きちんと作りこむ柄は三〇センチとするが、これくらいあれば身長が伸びた時でも十分に両手剣として使えるからである。
タング、これは鍔の後ろの握りの中子の事だがこの部分に通常は穴をあけて握りを付ける。
ここで柄の方の重さを調整可能である。つまり柄のほうを軽くするならここの穴の数を増やすか、若干大きくする。
握りの後ろには通常、柄頭が付く。これはポンメルという。村の剣には付いて無かった。
このポンメルより手前で一二〇センチとなる。ダガー三本と合わせて、これは鉄鉱石を溶かすのをかなり頑張る必要があるな……。
取り敢えず木から三つ切り出す。
長さ一二〇センチくらい。これは私の身長そのものくらいだ。身長よりやや短いか。
先端をやや重くしたものとそのままのもの、やや先端を削った物を振って確かめる。
先端を軽くしたやつを振ってみる。ブロードの長い版という事になる。
ぶんぶん振り回す。長いので、やや切っ先がぶれる感じがする。
バランス型、つまり無加工の棒を振ってみる。
ぶんぶん振り回す。私には長いが昔の竹刀とか木刀を思い出す。
やはり長いのは速度が落ちる。練習が今以上に必要だ。
切っ先が重いようにするには加工がいるな。
これはちょっと鍛冶屋の倉庫にしまった、あの砕けたダガーの刃を木に括り付ける。ちょっと重くなった。
ぶんぶん振り回す。長い上に先端が重く、速度を出すのは容易ではない。
しかし、ぶれているようには感じない。威力も上がるのだ。バランス型か、これかのどっちかだ。
かなり悩む。竹刀と同じバランス型にしておけよと頭の中で囁く声がする一方で、威力求めるなら先端重い奴だと囁く声もする。
悩む。かなり悩む。
実際の所、剣の性格を決めるのは柄の重さである。極論だが。
これによりバランスが決定づけられるからである。
そして刀身の長さとのバランスで使い勝手もほぼ決まる。
かなり考えて、剣先の重い剣を造る事にした。
これは、理由がある。
今使っている剣の取り回しと剣速によって敵を倒す時、リーチ不足を半歩、一歩分踏み込むのと踏み込まずともリーチが届き若干遅くなるのより、現状の剣で行けばいいのだ。
長い剣の速度がいくら早くなっても今の短いブロードを超える事はない。
そして純粋に威力が欲しい場合は決定的に違ってくる。
私の練習次第だが、重くても速度が上がればバランス型やリーチの短い現状のブロードの威力を越える。
ただし、長いので取り回しは悪い。というだけである。
方針は決まった。剣先が重いほうを作る。あとはどの程度重くするか、である。
刃は薄くは出来ない。折れてしまうからだ。両刃でなおかつ鋭角な刃をつけて八〇センチクラスを作るとなると相当な厚みが必要だ。
たぶん、私の出鱈目な腕力でしか扱えないかも知れない。
しかし。そんな事は問題では無い。
問題なのは赤鉄鉱が足りるのか? だろう。
もう一つ。この長さの刀身を叩く事になる。鞴も私一人で。
やれるだろうか。
まずダガー三本を叩いて、それからか。
鍛冶屋の倉庫に行く。まず、やれるだけの鉄鉱石が残っているかだが、以前に叩いた実績では私が予想したよりは使わなかった。つまり鉱石の中に含まれる鉄が多かったのである。
今回の三本のダガーはブロード+ダガー一本分の鉄で行ける。
またしても、鉄鉱石を叩き、叩いて鉄塊を作って更にそれを溶かして作る。
まだ炭は十分ある。問題ない。
問題は長い剣だ。
私が思うに、たぶんブロード三本分くらいの鉄が必要になる。
そして丈夫にするには、鍛造を頑張る必要がある。真ん中を作って、刃の左右に同じ形の刀身を重ねて鍛造して鍛接する。
相当に時間も掛かりそうだ。
しかし。これが出来れば、普段はブロードで、大物相手にこの長い剣が使えそうなのだ。
……
……
つづく
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大谷龍造の雑学ノート 豆知識 ─ ダガー ─
ダガーの歴史もまた古い。
ダガーとは諸刃の対人専用、金属製武器で刃渡りはほぼ四〇センチ以下である。断面は菱形。
ダガーというのは古代ローマ帝国時代に遡る。
その当時、属州つまりは征服された地方にダキア地方というのがあり、ここの住民のトラキア系ダキア人が使用していた事に由来する。
彼らはこの武器を主として投擲に用いて戦い、或いはこの短い刀身で、刃を交えた。
このダキア人とローマ人の混血が今のルーマニア人の祖先であるとされている。
現代ダガーは短刀、つまりサイズは一尺三〇センチ以下のサイズで大体が二〇センチから二五センチが主流であるが、中世ヨーロッパではどんどん肥大化して平均でも四〇センチに達している。
これは既に脇差しのサイズ。脇差しは刃渡りが一尺つまり三〇センチ以上で二尺、つまり六〇センチ未満と決まっていたので完全に脇差しである。
この長いダガーは中世ヨーロッパにおいては鎧が進化して鉄のプレートメイルを着こむ様になった、重装騎兵に対して用いられるようになる。
相手を何とかして地面に打倒して、鎧の隙間から長いダガーを差し込んで相手の命を奪ったのである。
華々しく剣技で打ち合って、等というものではない。極めて地味な奪命である。
この重装騎兵へのトドメ専用にダガーはさらに進化していく。
それがスティレットと呼ばれる武器で、既に刃は無い。
先端が四角錘、または三角錐の長い長い錐である。
あるいは刃が平べったく全長が三五センチから四〇センチという物も存在した。これは錐では差す場所が適切でないと相手が死なないから、平たい刃を差し込んで確実にトドメとしたものである。
なお、どのスティレットも、通常の剣と同じく、ガードと柄は付いている。
使い方は通常のダガーと一緒で、この武器で相手がチェインメイルだろうがプレートメイルだろうが、隙間に刺しこんで奪命したのである。
なお達人になると鎧の上から貫通させて刺殺したと伝う。
このスティレットのやや小型のものは騎士やその従者も多く持ち歩いた。
ラテン語で『ミセリコルデ』と呼ばれる武器で、これは戦場で致命的な重傷を負った者、それは敵だけではなく味方をも、この武器でとどめを刺す。
ミセリコルデとは、『慈悲の短剣』という意味である。
この時代にはまともな医療が無い。その為に一思いに死なせてやる事が、相手へのせめてもの礼儀であり慈悲でもあった。
重装騎士の時代が終わるとダガーは終わりかというと、そうではない。
利き手にレイピア等の軽量剣を、もう片方にダガーを持ち、ダガーで相手の剣を受け止めたり払ったりしながら、利き手の剣を縦横無尽に相手に繰り出す二刀流剣術が生み出される。
この防御専用に進化したダガーはパリーイングダガーと言い、このダガーの変化形に、相手の剣をダガーの刃の峰で挟んで、捻って破壊する事に特化した『ソードブレイカー』が生み出されていく。
そして銃の時代でもこのダガーはしぶとく生き残る。
取り回しが容易く携帯にも向くため、連射の効かない銃を持つ兵士たちの補助武器となり、さらにこれが進化するとライフルに取り付けられた、銃剣となるのである。
さらに進むと、もはや本来の軍事的刺殺武器としては個人的な装備として用いられるのに留まり、もっぱら鑑賞とコレクションアイテムになって、先祖返りするのである。
つまり大昔のやや小さいダガーが好まれる。
対人殺傷で始まった小型の剣としてのダガーの役目は一八〇〇年以上の時を経て、昔のような投げる武器や鑑賞コレクションとなるのであった。
ダガーのような諸刃の剣は一つの刀身に二つの刃を付けるという構造上、狭い場所に付けざるをえない。
その結果、鋭角に刃を付け辛いため切れ味を確保した刃物が作りづらいという欠点がある。
切れ味を確保しつつ諸刃にするなら刀身の表面にかなり緩い角度を付けたベタ研ぎの刃となる。
これは研磨により消耗も早く、また刃が大きく毀れやすい欠点もあった。
その為に幅の広い刀身や分厚い刀身となって、大型化して使いにくくなる。
しかしそれを逆手に取った大型のナイフもこれまた存在する。ナイフとはいえ、極めて大型である。
また通常ナイフには付けられない鍔が付いている。
戦闘用だからである。片刃または両刃だが真っ直ぐな刀身ではなく、緩くカーブするものや大きく曲がったものなど、その形状からダガーではなく、戦闘ナイフと称せられる。
反った刀身を相手に当てて、そのまま刀身を滑らせる事で、相手を斬る事に特化した物であって、形状からいって殆どの場合、刺殺は出来ない。
ダガーは殆どの場合左右対称であるため、観賞用の武器にもなった。
観賞用ダガーは極めて装飾に富んでいて、もはやダガーの機能は失っている物も多いが、ナイフとしての機能を付与され維持されている物も多い。
湯沢の友人の雑学より
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大谷龍造の雑学ノート 豆知識 ─ ドワーフ ─
ドワーフというのは、元々は伝説上の小人だ。神話に登場する。日本語では矮小な人、と訳される。
ただし、ここで矮小というのは西洋の背が高い人々から見た時の基準だ。
故に、身長は一二〇センチから伸びてもせいぜい一三〇センチが限界。
これが北欧の古代ゲルマン神話になるともっと酷い。
太古の巨人、ユミルから生まれた蛆虫に、神々が人の姿と知性を与えたという。
闇の妖精、ドヴェルグである。これが今でいうドワーフだ。
姿はとても小さいとされた。ちなみに太陽の光を浴びると石になるか、弾け飛んで砕け散って死ぬとされていた。
なので彼らはずっと洞窟や山中の鉱山に棲んだと云う。
しばしば神々と対立もする。しかし神々に魔力のある武器や宝などを作った存在でもあった。
よく知られているドワーフ族のイメージは、これまたJRRトールキンの書いた”中つ国”によってほぼ固定化された。ここに登場するドワーフはエッセンスを古代ゲルマン神話に求めている。
この作品登場以降、発表されるファンタジー物、異世界物に出てくるドワーフは、ほぼコレになった。
ドワーフ族のテンプレートになったのだ。
ドワーフはとにかく長命で長い髭が生える。男女ともに髭が生え、髪の毛も長く伸びる。矮躰で力が強い。
性格は意地汚く、金属と酒が大好き、エルフとは極めて仲が悪く、手先が器用で、細工、鍛冶、鉱夫を得意とする。
植物や動物を愛でるという事は苦手であり、多種族との友好も苦手。唯一、小人族と比較的仲良くしたという。
そしてとにかく金属加工に秀でていて金属の扱いに関して、人間は彼らの足元にも及ばないというのがドワーフだ。
このあたりは古代ゲルマン神話に依っている。
女性には髭が生えないとする異世界設定も多数ある。
これは男女の区別を髭の有無と他に何か特徴を持たせた異世界設定の共通点である。
背が短く筋力が強く、大酒飲み、鍛冶が得意で長命種族である事はほぼ全ての異世界設定で共通である。
湯沢の友人の雑学より
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どうやら本人にとっては大掛かりな鍛造になりそうな予感。