270 第20章 第三王都とベルベラディ 20-56 ベルベラディの街と宿とギルド仮本部
朝食を頂いて、細工ギルド仮本部、そして鍛冶ギルド仮本部と行く予定で、宿を出発。
270話第20章第三王都とベルベラディ20-56ベルベラディの街と宿とギルド仮本部
270 第20章 第三王都とベルベラディ 20-56 ベルベラディの街と宿とギルド仮本部
270話 第20章 第三王都とベルベラディ
20-56 ベルベラディの街と宿とギルド仮本部
翌日。
起きてやるのは、ストレッチから。
いいベッドだった。大きさは二メートル六〇くらいか。横幅は二メートル程。
そして布団は羽毛らしい。流石に高級宿である。
柔軟体操をしてから、何時もの服に着替える。
まず、水場で顔を洗う。
それから空手と護身術。二本のダガーで謎格闘技のルーティーン。
ただ、剣は抜刀だけにした。
再度水場に行って顔を洗い、そこにあるタオルで体の汗も拭きとる。
まずは着替えよう。
今日は焦げ茶のスカート。若草色のブラウス。首には階級章。
あとはハーフブーツだな。
朝食はまだだった。
カーテンを開けて明かりを取り入れる。さっと部屋が明るくなる。
外を見ると、中央の通りはもう荷馬車や箱馬車が通る。
まだ日が上がる前なのだが。
どうも、箱馬車が多いな。こんな朝っぱらから。
やはり、輸送船問題か……。
造船で、相当揺れているのは確かだな。
だいぶ待っていると扉にノックがあり、昨日の男性がトレイに乗せた朝食を運んできた。
一瞬、粥だろうか? と考えたが、違った。
長いパンとスープ、シチュー。薄切り肉。あとは肉団子に甘酢餡掛け。
これに生果汁の入ったグラスと水。
手を合わせる。
「いただきます」
長いパンはコッペパンをさらに長くしたようなパンで、一次発酵だけさせてある。
二次発酵まではしていないので、この大きさとなるとかなりの粉を使っている。これをナイフで切ってシチューに漬けて食べるというものだ。
シチューは複雑な味だった。色んな形の野菜が入っている。根菜だろうか。
スープは黄金色。何の肉なのか。味が出ている。
肉団子が何故甘酢餡掛けと判断できたかと言えば、匂いからして甘酢だと分かったからで、かなり酸っぱい。
ここの食事は、夕食もそうだったが、料理人は酸っぱい味が好みなのか。
このお酢は、ただ醗酵し過ぎましたというのとは違う。
たぶん、バルサミコ酢のように、煮詰めているのだろう。
全て食べる。果汁までやや酸っぱい味が口に残り、水で流した。
「ごちそうさまでした」
手を合わせる。少しお辞儀。
食事を食べおえても、ここはお茶がでたりしない。
オプションなのだろうか。
不思議だ。第三王都の宿は、丁寧に毎度毎度、紅茶とお菓子まで出して来たのに。
もしかして、私が冒険者だからか。商人が泊まる場合とで扱いが違うのか。
まあ、それはあり得るな。
ただ、マカマでは私は冒険者でありながら、お嬢様扱いだったし、第三王都の最初の宿では、私は商人扱いだった。
そして、大人の姿ならここで、麦酒でも出るのかもしれない。
ま、それはしょうがない。
そうだ。硬貨を確認しておこう。思った通り、デレリンギ硬貨が少ない。
何しろ、運んでもらうのも、宿も全てデレリンギ硬貨で支払っているからだ。
ポーチには一五デレリンギしかない。また、ここで五〇デレリンギをポーチに移す。
これで、当面は大丈夫だろう。
少し落ち着いた所で、リュックを背負って出発。
忘れてはいけないのは、階級章と小さいポーチ。
ブロードソードと両腰にダガー。リュックの後ろに鉄剣。
よし。
入り口で、ボスティックを探し、鍵を預ける。
「ボスティック殿。私は、これから、細工ギルド、本部に、行きます。出来れば、細工ギルド、本部が、どの方向か、教えて頂けると、助かります」
「ヴィンセント様は、ベルベラディは初めてですか」
「はい」
「中央通りを北に歩いて、少し行くと左右に大きな建物があります。そこには、ほとんどのギルド本部が集まっています。冒険者ギルドだけは訓練場所の関係で中央にはありません。北東の壁の近くに広い場所があり、そこに大きな建物が見えるはずです。そこが冒険者ギルドの本部です」
「ありがとうございます。夕方には戻ります」
「はい。いってらっしゃい。ヴィンセント様」
中央通りはこの宿の前にある石畳の広い道なのだ。多数の箱馬車と荷馬車が行き交う。
私は歩道を北に向かう。
程なくして、やや横幅が大きい建物が固まって建ってる区画に出た。
どうやら、ここだな。
商会の大きな建物や、高級宿もあるが、商業ギルドの本部がまず手前にある。その先にあるのは……。
一つずつ見ていく。
裁縫ギルド本部。一般技術者ギルド本部。木工ギルド本部。漁業ギルド本部。
……
鉱山ギルド本部。鍛冶ギルド本部。陶芸ギルド本部。細工ギルド本部。
やっと見つけた。
背の高い亜人たちが多数出入りする中、私がそこに行くと露骨に変な顔をされるのだ。
下手に摘まみだされないようにするには、細工標章を手に持って顔の前に掲げて通る。
これが一番だろう。
大きな扉は開いていた。
「そこの小さな職人。何用だ」
茶色の短い髪のがっちりした身体付きの亜人が私の前に立ちはだかる。
男は上から私を睨みつけた。
やれやれ。
「マリーネ・ヴィンセントと申します。独立職人、承認、申請の、ために、マスターに会いに来ました」
「待たられい。その前に、其方の代用通貨と標章を見せられたい」
仕方ないな。
ポーチから細工の代用通貨を取り出す。首から掛けていた標章も外して渡す。
「工房名がないな。何処に所属だ」
男は標章を見ながら、代用通貨を裏返して表情が変わった。
「何だ、これは!」
「第三王都、第二商業ギルド監査官様の、許諾を、得ております」
男は、代用通貨の裏を見るや、顔がぶるぶると震えていた。
「本来ならば、申請してから、会う許可が出るまでは、中に通せないが、貴殿の場合、会う前の審査は必要ないようだ。ついて来たまえ」
そういって、男は代用通貨と標章を持ったまま、奥に向かう。
やれやれ。名乗りもしないし、標章と代用通貨を返してもくれないぞ。この男は。
ついていくと、奥の方に大きな扉。
「レゴンバーニ様。独立職人承認申請をしに来た者がおります」
「シュールト? 通しなさい」
「はっ」
「ヴィンセント殿。ギルドマスターのレゴンバーニ様がお会いになられる。失礼のないように」
男は私に独立標章と代用通貨を返して寄越した。そして男は一歩後ろに下がった。
私は部屋の中に入る。中にいたのは女性だった
身長は二メートルにぎりぎり足りなさそうだ。長い栗色の髪の毛。
紫の服は、あの時リルドランケン師匠が着ていたものとよく似ていた。やはりあれは以前のギルドマスター時の服だったのだ。
肩の部分に金糸のモール。飾りもついている。そして紫の帽子のような物。これにも金糸の飾り付きだ。
そして彼女はスカートではなく、長ズボンに革靴だった。
「お初にお目にかかります。マリーネ・ヴィンセントと、申します」
「随分と小さい職人さんね。私が細工ギルドの仮マスター、シャルティア・レゴンバーニよ。それで、承認申請といってたけど、あなたは何処の工房出身かしら」
「私は、リルドランケン師匠様の、下で学び、独立試験は、リットワース師匠様が、行いました」
彼女の目が一瞬、大きく見開かれたが、すぐに真顔に戻った。
私はリュックを降ろして、二人の書状を渡す。封印はもうないが。
私は標章と代用通貨も、提出した。
彼女は暫く代用通貨の裏を見て、それから書状に目を通していた。
……
「相当、特別な事が第三王都で起きたようね。それにしても。リルドランケン殿がまだ細工工房をやっていた事が驚きね。確かに会費は納めてはいるけど。それにリットワース殿が親方として貴女の独立試験を行なった訳ね」
「はい」
「書状にある細工物を見せていただけるかしら」
私はリュックに入れてきた、二つの箱を差し出した。
まず、彼女は銀細工の方の箱を開けた。
それはかなり繊細に作られた、銀細工の鳥。
「なるほど。これね」
彼女は暫くそれを眺めていた。
それから彼女は一回ため息をついた。
「リルドランケン殿は、まだ感覚が第一王都なのかしらね。全部銀なのよね? これ」
「はい」
彼女は目を細めて、銀細工を眺めている。
「これを扱える商会は、そうそうないわ。純銀ではないとはいえ、金額もかなりのものになるわね」
彼女はそれから、もう一つの箱を開けた。
「独立試験の題材が、これなのね。錫細工の魚」
「はい」
彼女は暫く、魚の細工を眺めていた。
それから軽く溜息をついた。
「もう、これを試験に出す工房は無いかもしれないわね。あ、いえ。だからダメと言う事じゃないわよ。申請書類を用意しますから、そこに署名して頂戴」
彼女は、細工物を二つとも箱に仕舞って私に返した。
それから、標章と代用通貨もだ。
彼女が出して来た書類は二枚。両方に私は署名した。マリーネ・ヴィンセントと。
彼女は自分の名前を署名したうえで一枚を丸め、リボンを掛けて封印をした。
「マリーネ・ヴィンセント殿。貴女の名前は細工ギルドの本部に登録されました。これから、あなたは自分で人を雇う形の工房を開く時には、ここに来てください」
彼女は事務的に私に丸めた皮紙を渡しながらそう言った。
「それと、さっきの作品二つは、貴女の銘と紋章を入れれば、どこでも販売して構いません。納税は必ず、する必要があります」
「はい。それは、鍛冶と、同じで、商会に、売り上げの、場合は、五分。個人には、二分で、いいのですか」、
「そうね。貴女は鍛冶もやっているの?」
「これから、独立、申請に、行きます」
「なかなか珍しいわね。貴女は既に知っているはずですけど、リットワース殿も両方持っているわね。でも、両方の工房を別々に開いて職人を其々集める事は出来ないのよ。個人で色々な物を作るのならいいけど」
「はい。了承、しております。マスター様」
彼女はふっと笑った顔をした。
「ああ、そうそう、この書類に、貴女の署名と貴女の紋章を書いてくれるかしら。それは登録されるものだから、気を付けてね」
「はい」
署名はマリーネ・ヴィンセントと。で、紋章は◇の中にMとVを重ねたものだ。
少し大きめに書いた。
「出来ました」
「では、これは今後、商業ギルドのほうに通達されます。商会の方の価格表に載る事もあるかもしれないわね」
「職人価格、と言う事、ですか」
「そうよ。そこは貴女の頑張り次第ね。それから、正式に独立職人として登録されると、ギルドに会費を払う必要があります。貴女の場合は、もう七節は九日しかないし、それはいいわ。第八節の分を納めて欲しいのよ」
「幾らなのでしょう」
「一節季で一一二デレリンギ。一年間一括なら九リンギレよ」
「それなら、代用通貨に、入っている、金額で、支払えます。八節と、九節、まとめて、支払います」
「そう。今年分ね。分かったわ」
彼女は一度立ち上がり、皮紙を持ってきた。
私は代用通貨を渡した。
「ここに署名して頂戴」
私は言われた場所に署名。彼女も署名し、更に私の代用通貨に書かれている神聖文字を写し取った。
それから別の皮紙を一枚出し、そこにも彼女は署名した。
「これも署名して」
「はい。これは、何でしょう」
「会費を納付済みという証書よ。年末に税金を払う時に、監査に出して頂戴」
「はい」
うーん。色々、細かいな。
「それと。貴女のその標章と代用通貨。紋章が入ってないわね。新たに紋章を登録するのですから、貴女のにも入っていないといけないのよ。これから刻みますから、書類に署名してもらえるかしら」
彼女の出して来た書類に、もう一度紋章と自分の名前だ。
「さあ、これで、全部終わりよ。紋章入り標章と代用通貨は明後日には出来て来てるはずだから、朝でも昼でもいいから来て頂戴。今持っているのと交換よ。あとは年末に翌年の年会費の支払いをするのだけど、それは支部でもいいのよ。貴女の売り上げに関わらず、これは毎年かかる経費。作品作りを頑張ってね」
「ありがとうございました」
私は深いお辞儀である。
箱と書類をリュックに仕舞い、背負い直す。
「その剣も、貴女が作ったの?」
「はい。鍛冶もやって、のんびり、暮らしたいと、思います」
「そう。その。大きな工房に入った方が、貴女の腕が生かせるとは思うけど、まあ、貴女の生き方ですからね。それじゃね」
「はい。失礼します」
廊下を抜けて、細工ギルド本部の扉を開けて外に出る。
これで一つはクリアだ。
独立細工職人になった。ようやく。
次だな。鍛冶ギルド本部は手前にある。陶芸ギルド本部を越えて、その次の建物だ。
まず、鍛冶師の標章だな。首に掛ける。
扉の前はもう人が一杯だ。荒くれっぽい顔の人が多いな。
鍛冶屋はみんなこういう人々なのか。
ここのマスターはどういう名前だったか……
えーと。
眉間に右手の人差し指を当てる。
……
ああ。思い出した。
デメットリオ・エスケリンネという人だ。この名前から言って男性だな。
細工のマスターはまさかの女性だったな。
ケニヤルケス親方はもう会って、話してあるのだから、それ程面倒なことにはならないだろう。
またしても標章を指で掴んで顔の上にあげて、入り口に向かう。
周りの荒くれ男たちは、私の剣が足に当たって、やっと私に気が付くという感じだ。
どうにかして、中に入る。
「ヴィンセントと言います。独立職人、承認申請を、出しに、来ました」
かなり頑張って、大声。
一瞬、男たちの声が消えた。
そして、あちこちで笑い声が一斉に上がり、騒々しさは先ほどの数倍になった。
私の方を指差して笑っている大男が大勢いる。
「静かに! 静かに!」
それを上回る大声。
「来たのは、マリーネ・ヴィンセント殿か!」
凄い大声だった・
「はい」
負けずに大声で答える。
「エスケリンネ鍛冶ギルドマスターから、ヴィンセントという名前を持つ、背の低い女性が来たら中に通すように言われている! こちらに来なさい!」
凄い大声だな。
みんな、耳がやられてしまってるんだろうか。
まあ、鍛冶ではハンマーでガンガンやるから、難聴になっていたとしても、判らないではない。
「ベークマン! どうした!」
奥からやはり、大声。
「マスター! ヴィンセント殿が来ました!」
「よーし、こっちに通せ!」
ベークマンと呼ばれた男が私を手招きした。
奥に行けばいいのだな。
奥の扉を開けると、そこには机の前に座っている大男がいた。
彼はわたしを見ると立ち上がった。
二メートル一〇は超えているだろう、がっちりした身体。
焼けた肌。髪の毛は焦げ茶で、やや天然パーマなのか、ウェーブが掛かっていた。顔もがっちりした感じだ。
「やあ。随分かかったな。すぐに来るのかと思ったのだが」
マスターらしき男の声量は普通になっていた。
どうやら、あの大声はあそこのホールで大勢の鍛冶屋の耳に入るようにか。
なるほど。
まず、リュックを降ろす。
それから、右手を胸に手を当てる。
「マリーネ・ヴィンセントと申します。この程は、独立職人、承認の儀に、つきまして、マスター様に御目通りをしたく、参上いたしました」
「ははは。そんなに畏まらなくていい。ヴィンセント殿」
私は深いお辞儀だ。
「ケニヤルケス殿が来て、君が作った刃物を置いていった。それは、彼の工房で売るようなものなのか、やや疑義があるとはいえ、君の腕はよく分かった。鍛冶標章と代用通貨を出したまえ」
「はい」
私は、標章を首から外して、彼に渡す。それから代用通貨をポーチから取り出した。
「この標章は、ケニヤルケス工房の名前が入っているから、それは今後は無くなる。代用通貨もそうだな。独立試験の実施と承認はケニヤルケス殿の名前になる。その辺りを踏まえて、これは作り直しになる。大至急作らせる。君の署名が必要だ」
そういって彼は皮紙を出して来た。
「この二枚に、署名したまえ」
そういって彼はもう、名前の入っていない標章と代用通貨を出して来た。
「既に、出来る所まではやってあるのだ。君が来たら最後の仕上げとして、君の名前と、代用通貨に神聖文字だな。あと、標章には君の紋章が入る」
更に彼は皮紙を出して来た。
「これにも、署名と君の紋章を書きたまえ」
私は署名した。あとは紋章は……。
「あの。細工の方も、独立をしました。紋章は、同じで、いいですか」
「ああ。勿論だ。というか同じにしておかないと、色々面倒なことになる。細工の方で登録した紋章があるなら、ここでもそれを書きたまえ」
「はい」
大きな◇の中にMと重なるようにVだ。
「出来ました」
「ああ。それでいい。これで君は鍛冶ギルドの正式な独立職人として、登録される」
そういって彼は書類を回収した。
標章と代用通貨は返された。
「流石に明日には出来ない。明後日には出来てるから、朝に来たまえ。その標章と交換だ」
「はい」
「それとだな。細工の方で独立したのなら分かると思うが、鍛冶ギルドも会員費が必要だ。これは細工と同じ金額だ。どうするかね」
「今、ここで、年末までの、分を、支払います」
「ああ。それがいい。八節と九節の分だな。二二四デレリンギだ」
私は代用通貨を渡した。
「代用通貨で支払います」
「よし。書類に署名してくれ」
彼は三枚の皮紙を出した。
そこにマリーネ・ヴィンセントと。彼は自分の名前をいれてから、私の代用通貨の裏にある神聖文字を写し取った。
「よし。これを持ち帰って、年末には、鍛冶ギルド支部に出したまえ。君が会員費を支払った事を証明する書面だ。無くすなよ」
「これで、終わりでしょうか。簡易審査が、あると、伺って、いたのですが」
「はっはっはっはっ。君の刃物はクラテルバース殿に預けた。ボウフト・オッズム・クラテルバース殿だ。彼は刀匠だ。彼に見て貰っている。彼の意見をよく聴くように」
「はい」
「じゃあ、明後日、またな」
「では、失礼いたします」
深いお辞儀。
リュックを背負い直して、外に出る。
これで、今日やることは終わった。あとは、その工房に行けばいい。
お昼になったくらいの時間だった。二つの太陽は丁度真上だった。
つづく
細工ギルドの仮本部で手続きをすると、どうやら、標章と代用通貨は作り直しらしい。
鍛冶の仮本部でも同様である。
あとはこれが出来上がったら、正式な独立職人になるようだ。
次回予告ベルベラディの街と鍛冶工房
余った時間を使って、言われた鍛冶屋の工房に行くことにしたマリーネこと大谷。
その距離があるので、乗り物を頼んでみたのだが。