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春風戦華  作者: 地球儀
23/35

其の弐拾参:過去(四)

足の速いチーターを連想させる、しなやかな体付きをしたこの男からすんなり逃げ切る己が想像できない。

近付いてくるレオンから距離を取ろうと後ろ足でじりじり後じさりするのだが、如何せん身長差がある分、歩幅にもその影響が出てくる。追いやった鼠を弄び、甚振りを嬉々として愉しむ猫が如く、薄い唇に嗜虐の色を乗せる男。嬲りかかろうと迫ってくる敵に対し焦燥感が湧かないわけがない。

徐々に伶子との差は縮まってくるが、背を向けたら最後、僅か数秒で捕われてしまうだろう。相手から目を逸らさぬまま思考を巡らせて、彼の背後にある出入口以外からの脱出方法を模索するが、消去せざるを得ないものばかりだ。

錆び付いた窓ガラスの鍵。鎖と南京錠で雁字搦めに封鎖された裏口。割れた窓ガラスも幾つかあるが、どれも小規模なものばかりで、いくら伶子が小柄な体躯といえど、潜り抜けるには限度がある。通り抜けられる空間を作ろうにも、手の届く範囲に用いれそうな道具がない。否、あったとしてもそれを実行する時間がどこにあるというのか。

(やっぱ強行突破しかないか……!)

こめかみを冷や汗で濡らしながら得物である鍵の付いたリングを装着する。前に進もうとも、後退しようとも、目の前の敵に捕われる可能性はどのみち高いのだ。ならば悪あがきをするまでと意を決し、地面を蹴る。

しかし突き出した拳はいとも簡単に避けられ、それどころか手首を掴まれてしまった。

「っの!」

拘束された右手をどうにか解放させようと腕を振るうものの、そう簡単に引き剥がせない。伶子の力が及ばない所為もあるだろうが、それ以上にレオンの握力が強い。相手の熱と共に、締め付ける力が徐々に増してくる。

それならばと、舌打ちを一つ吐き捨てて拘束されていない左手の鍵でレオンの手首を突き刺した。

薄い皮膚の下で肉が食い込む感触。効果は覿面だったようで、呻き声を漏らしたレオンの指から力が抜け、その一瞬を逃さず右手を振り払う。後は一目散に出口へと駆け抜けるだけだ。

外に出したら裏手に周り、レオンの姿がなくなるまで身を隠す。廃工場に火を放つのは“UNKNOWN”に協力的なグループの手を借りながらの方が良いかもしれない。“Ash”に辛酸を嘗めさせられ報復を夢見ている集団は他にもあるはずだ。

外までの距離、二歩。あともう少しというところではあったのだが――――

「そう簡単に逃すかよ」

襟の後ろを掴まれて引き寄せられる。首が絞まり、喉に窮屈感を覚えたその一瞬後には臀部に痛みがはしった。そのまま肩を強く押されて薄汚れた地面に縫い付けられる。

「どけよ、てめぇ!」

抵抗しようと必死に身を捩る伶子だが、対する男は割れた唇の間から真っ赤な舌を覗かせて、ペロリと上唇を舐める。嘲笑を浮かべるその表情は、まさしく獲物を捕らえた獣そのものだ。

「“UNKNOWN”の溜まり場に“Ash”が出入りし始めた矢先に火事。曲がりなりにもルールを重んじるグループと薬物売買の疑いのあるところとじゃ、間違いなく“Ash”が疑われるな。ここで起こった出来事を隠滅させる為、手っ取り早く建物ごと証拠を燃やして放火の罪を俺達に擦り付ける。……随分狡賢いこと考えたもんだ」

(くそっ、バレた!)

舌打ちする伶子の顔を覗き込みながらレオンはくつくつと喉を鳴らす。

「大人しくしときゃ、痛い思いしなくて済むぜ」

そう言って男は片手を伶子の肩から離し、ジーンズの尻ポケットを探り始めた。

「あ、クソ!この態勢じゃ掴み難い」

自分から意識を逸らした今が好機だとばかりに、左手を恐る恐る持ち上げて、指に挟んでいた鍵の先を歯で緩く噛み、引き剥がす。

「実はお前で試してみたいことが――――」

――――ブスッ……!

カツンと透明な球体がレオンの手の内から転がり落ちた気がしたが、今そんなものはどうでもいい。目を剥く敵に、してやったりとほくそ笑む。

左手の人差し指と中指に挟んでいた鍵、そこだけ尖端に仕掛けを施していたのだ。一見他の物と変わらないが、悪戯心でこの一つだけアイスピック並に鋭く尖らせ、その上から見分けが付き難い蓋を被せていた。

例え胸に刺しても心臓に達することはないが、瞠目する男の表情に、僅かながらも溜飲が下がった気持ちを味わう。現に今、レオンの左手首から赤い血筋が流れ、伶子のパーカーに斑点を作っていた。

少なからず肩を掴む指圧は緩んだが、それでも離されたわけではなかったのでもう一度、肉の感触が残る得物を引き抜いて再度突き刺そうとしたときだった。

重い痛みが右頬にはしる。あまりの強烈さに奥歯がぐらついた。視線を斜めにずらせば、血の付着した、硬く握り締められた男の拳が見えた。

鼻の奥で錆び付いた鉄の臭いがする。痛みのあまり眦に涙が滲んだ。

「……やーめた」

間延びした、わざとらしく振る舞った声。無邪気な子ども染みた口調ではあったが、音に含まれた凍てつきそうな冷ややかさに、思わず身が硬直する。口の端に笑みを刷いているのに、目が笑っていない。

「あと数年くらいは余裕があんだし、頑張れば他にも見つかるよな」

「な、に……?」

「いーや、こっちの話」

しかし「でも」と接続詞が続けられる。

「ここに来てから俺の嗜虐心を擽る女、抱いてないんだよ。けど……お前なら愉しめそうだ」

左手一つで両手首を纏め上げられる。

それが地獄と思える時間の始まりだった。

――――まさしく凌辱としか表現仕様のない行為。体を暴かれ、まさぐられ、無理矢理こじ開かれた。痛覚しか感じないその行動に、幾筋もの涙を頬やこめかみに伝わらせ……揺さ振られながら願ったのはただ一つ。

「ゆ、るし……助け、て。もぉ……やぁあっ!」

この自尊心を傷付ける所作からの解放だった。



カーテンを締め切った暗い室内。スタンドライトだけを点し、机に向かって一心にシャープペンシルを突き動かす。

ガリガリガリガリ……

紙と黒鉛が互いを削り合う。音が止むのはページを捲るときと読解に耽るときのみ。しかし殆ど反射的に脳裏に公式を導き出しているので、ペンシルを書き綴る動作は滅多に止まない。

バタンと、階下で人の気配がした。父親か義母が勤務先の病院から戻ってきたのだろう。前者なら背広を掛けに真っ先に自室へ向かうのだが……どうやら後者らしい。

「伶子ちゃん、開けて!最近ろくなもの食べてないんでしょう?!」

ガチャガチャとドアノブがけたたましい音を立てる。振り返らずとも、広江がどうにかして扉を開けようと悪戦苦闘しているのが目に浮かぶ。元々設置されていた鍵だけではない。内側に幾つも南京錠を取り付けたので、それらが厚い建具と衝突しあってガツガツ悲鳴を上げる。

「お願い、開けて!あなたいつまでそうしているつもり?!今日がいつだか気付いてる?!」

大して広江の言葉を重要視せずいつもどおり聞き流していたのだが、ふと無意識に手が止まった。

胸の奥に氷の欠片を落とされ、そこから凍てつくような寒さが広がっていく。指の隙間からペンシルが転がり、二の腕が粟立つ。堪らず耳を塞ごうと両手を持ち上げるが、それよりも早く広江の言葉が耳に入ってしまった。

「昨日洗濯物干したときにおかしいと思ったけど……あなたまさか、今も半袖着てるんじゃないの?」

図星だ。そういえば今日が何日なのか……いや、広江の口ぶりからして半袖を着用しているのはもはや異常な月だというのか。

「もう十月なのよ?」

「――――!」

咄嗟に机の上を薙ぎ払う。派手な音を立て物が散らばる最中、伶子の喉から明瞭を得ない叫び声が迸る。

「伶子ちゃん?!」

ドアの向こうに立つ広江の声が酷く遠い。

不意に得体の知れない吐き気が込み上げてくる。眩暈で立ち眩み、膝から崩れ落ちる。

「う、うぅげええぇえぇぇぇ!」

鼻から抜ける胃液の臭い。舌に広がる酸味を帯びた味。瞼の裏側では赤、青、緑、紫などの閃光が刹那に色を変えて瞬いている。

胃から迫り上げてくるものが咽頭を撫でるのを感じながら、伶子は意識を失った。



意識を取り戻した要因は全身を取り巻く痛覚だった。額の奥底、頬、口腔内、鎖骨、腕、手首、背中、……何より酷いのが下肢。まるで引き裂かれそうなまでにひりついている。あまりに酷い痛みに呻き声を上げた。

『“キー”!大丈夫?』

どうやらベッドに横たわっているらしい。朧げな視界を眦を眇めることで凝視し、数秒かけて輪郭に陰影を付けていく。

見慣れない天井や壁紙から、ここが自分の家でないことを把握する。心配そうに眉尻を下げて伶子の顔を覗き込む二人のどちらかの部屋だろうが、挑発的に声を張り上げ、嬉々として得物を振り回す姿を見慣れているだけに、彼女達が誰なのか、判断するのに時間を要した。

『“ドンキ”……“ジャージ”……』

己の喉から漏れた声の掠れにギョッと目を瞠る。

(一体何が?)

首筋に触れようと布団剥いだ際、手首に締め付けられたような痛みがはしった。顔を顰めながらそちらを見遣れば、白い包帯が巻き付けられている。

それを目にした瞬間、伶子の霞みがかった脳が活性化した。廃工場の中で起こった出来事が目まぐるしく蘇る。

『ぃやぁっ!やだやだやだやめて!離してーっ!』

『“キー”!落ち着いて!』

『“ドンキ”、そのまま体押さえてろ』

慌ててペットボトルを手に取った“ジャージ”が中身を伶子にぶちまける。

突然水を浴びせられたショックで錯乱が解けたらしく、濡れた髪を頬に張り付かせて驚愕の表情を浮かべる伶子はポカンと口を開いたまま、ゆっくりと両眼を瞬かせた。その瞳に先程滲ませていた狂気の色は乗っていない。

『……ご、めん』

茫然とした面持ちではあるが、発狂は鳴りを潜めたらしい。それにホッと息を吐いて“ドンキ”は緩く首を横に振った。

『あんたの状態見たら嫌でも想像がつく。……レオンが?』

告げられた名詞。されど彼女が問い質したいことを理解するには充分過ぎた。

固く閉じた瞼の裏側に映る、軽薄な笑みを浮かべた男。吊り上げた口角に愉悦を宿して、腰を揺らし舌舐めずりをしながら、頬から垂れ落ちる汗を伶子の肌に撒き散らして、凌辱した。

砂や泥、埃に塗れた汚く硬い地面の上に転がされた所為で、背には細かな擦り傷。両手首には男の左手で拘束されていた痣。泣き喚き、身を捩って抵抗するのが煩わしかったようで、顔と腹を中心に何度も拳が体にめり込んだのを記憶している。

暴力と鬼畜行為。――――伶子のプライドを圧し折るには充分過ぎた。

『“ブーツ”達を運び出して一時間経ってもあんたから連絡なかったから、また廃工場に戻ったんだ。……そしたら傷だらけのあんたが一人で倒れてた』

『……じゃああそこはあのままってこと?』

“ドンキ”は困惑の面持ちで“ジャージ”と顔を見合わせる。二人してどう言えば良いのかと逡巡している様子だ。

『何もかもなくなってた』

『……?』

『転がってた注射器や白い粉だけじゃなくて、窓の破片やあたしらが賭け事に使ってたカード、それどころかあそこが工場として使われてた頃から放置されてた用具とか木材とか、そんなもんまで全部』

割れた窓ガラスはそのままではあったが、薄汚れた地面に破片一つ落ちていなかったのだと聞かされ、驚愕のあまり言葉を失う。十中ハ九かの人物が関わっているのだろうが、それでも一人では無理だ。

『まさか“Ash”が何人か戻ってきて……』

途中から気を失っていたので確証はないが、レオンだけでなく他の男にまで触れられていたらと思うと……気が狂いそうだ。

夢であってほしい。けれども全身に至る傷と痛みが現実なのだと嘲笑う。

『レオン以外は間違いなく全員、ポリにパクられたよ。“マネー”が確認してる』

正直、気休めにしかならなかったが小さく胸を撫で下ろす。同時に疑問が首を擡げた。

『“ブーツ”達は?』

『あんたの指示通り、薬物中毒者の更正施設に預けてきた。“マネー”が付き添ってる。……後はもう、本人達の努力に任すしかないよ』

小さく首肯すると額に翳される手があった。ひんやりとして気持ち良い。ずっと縋っていたかったが、それ以上に体を洗いたかった。未だにレオンに触られているような不快感が纏わり付いており、気持ちが悪い。

(そういえば“ドンキ”の部屋は足の踏み場もないくらい汚かったっけ。ここは“ジャージ”の家……?)

『ねぇ、シャワー浴びたいんだけど……』

『服着替えさせたときに体拭いたから我慢しな。つーか満足に起き上がれる状態でもないでしょうが』

リーダーの言葉に唇を噛み締める。反論できなかったこともだがそれ以上に、惨めな目に晒された全身を検分され、揚句に始末までさせてしまったことが恥ずかしくて、悔しい。

『熱が下がるまでここにいていいから』

部屋の主だろう“ジャージ”の優しさに絆されかけるが、そうも言ってられない。問題は山積みだ。

薬物に手を染めた“Ash”が警察に捕まったことで、未成年が使用したとしてこの地がメディアに取り上げられるのは想像に難くない。同じく不良グループとして交流のあったところは芋づる式に世間に曝され、いずれ“UNKNOWN”もその魔手にかかるだろう。何せ“Ash”の逮捕と同時に数名施設に収容されたのだから、弥が上にも警察の世話になるのは目に見えている。

『……“キー”、あんたレオンにされたこと、被害届出す?』

眉宇を顰め、苦渋の表情でベッドに寝そべる自分を見下ろす“ドンキ”。静かにそれを見つめ返して、やがて伶子は首を横に振った。

これ以上誰かに凌辱を受けた事実を知られるのは堪え難かった。警察に話せば嫌でも親、学校に情報が行き渡る。同級生や近所の耳に入るのも時間の問題だろう。……考えるだけで再び発狂しそうになる。

しかしそんなことはあくまで建前、些細な予測でしかないのかもしれない。本当に畏れているのは――――報復だ。

仮にレオンが捕まり、時を置いていつか保釈されれば……あの傍若無人で唯我独尊な男のこと。檻の中で生活するというだけで矯正されるとは到底思えない。

(また同じ目に遭うくらいなら……死んだ方がマシだ)

『“キー”。この計画を練ったあんたが一番分かってると思うけど、こうなった以上、“UNKNOWN”は事実上解散するしかない』

『……うん』

“UNKNOWN”の根拠地としていた廃工場では、想定していた中でも尤も遭ってほしくなかった出来事が執り行われていた。最悪の場合はグループの解散も視野に入れていたのだが……いざその宣告を耳に入れたら胸が軋むほどの寂寥と痛みを覚えた。

伶子を含め、肉体的にも精神的にも“UNKNOWN”は“Ash”に辛酸を嘗めさせられたのだ。

『……だからあんたはもう“UNKNOWN”じゃない』

グループのリーダーとして先頭を切っていた少女は静かにそう告げたわけだが、伶子はその言葉に引っ掛かりを感じた。

『ちょっと待って。その言い方……まるで私一人抜けるみたいだ』

『正確にはあたしと“ジャージ”、“マネー”を除く全員だ』

真剣な光を宿した眼差し。薄っすら水の膜を張った真っ直ぐな双眸に嘘は見受けられない。『冗談を言うな』と笑い飛ばしたいのに、有無を言わさぬ雰囲気に圧倒され、それが適わない。

目線を逆の方向に向けてもう一人の少女も見遣るが、彼女も覚悟を決めた表情をしていた。

『私等、これ以上あんたを巻き込まないって決めたんだ』

『頭に昇ってた血が下がった今でこそ冷静に分かる。あんたに依存し過ぎてた。計画の最後、廃工場を燃やす予定だったけど、あいつらに罪を擦り付けるつもりだったとはいえ、もう少しであんたを事実上の放火犯にさせるところだった』

『だから!私は最初から承知の上だった!計画企てた私が、尻尾巻いて逃げれるはず、ないでしょ?!』

滞りなく喋りたいのに掠れて上手く声が出ない。それが酷くもどかしい。

『……“キー”。あんたには本当、感謝してる。頭の切れるあんたが“UNKNOWN”に入ってくれたお陰で、美味しい思いも、楽しい思いもさせてもらった。だから報いたいんだよ』

『警察はこれから色々嗅ぎ回ってくる。私等、もうあんたに迷惑かけたくないんだ』

『それは実行する前から覚悟してた!“ドンキ”が本当にいいのかって訊いて、私はいいって承諾したでしょうが!』

痛みのはしる体に鞭打ち上半身を起こす。胸の奥が、頭が、喉が熱い。燃え尽きて炭と化してしまいそうなまでに。それは与えられた激痛の所為か、二人の勝手な判断に憤っているからか……寧ろ伶子自身が無力だと感じているからかもしれない。

『警察は馬鹿じゃないし、鼻も効く。私等といたらそれこそ根掘り葉掘り探られる』

『あんたは充分すぎるくらい“UNKNOWN”尽くしてくれた。だから次は、ポリの目が絶対あんたに向かないよう、あたしらが奮闘する番なんだ』

『………』

唇を噛み締めていた“ドンキ”のその箇所から赤い色が滲む。グループのリーダーだった分、その思いは人一倍だったに違いない。断腸の思いとはまさにこのことだ。

『……分かった』

蚊の鳴くような声で呟く。聞き取り辛い発音は掠れだけでなく、震えを隠し切れなかったからだ。

二人の目を真っ直ぐに見るのは到底できなかった。

『……熱が下がったらさよならだ。“キー”』

『大丈夫。あんたはあたしらとつるまなくっても一人で充分強いんだから』

みるみる内に眦に雫が溜まり、程なく決壊したかのように涙が迸った。

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