表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
解けない魔法  作者: ともるん
64/183

館風呂

「疲れたろう。ゆっくり休むといい」


 カインがそう言い、ヘンリーとともに魔導士の館の前で出迎えてくれた。


 エズラは荷物とお土産を持ってクリスに続いて中に入った。


「そうそう、ジャンがびっくりするものがあるんだ」


 ヘンリーはそう言ってクリスを台所奥まで誘導した。


「けっこう大変だったぜ。ダン先生凄いな」と言いながら。


「見よ! これぞ魔導士の館風呂だ!」


 台所横の物置部屋だった扉を開けると、中は浴室に改造されていた。


「えっ……」


「すごいだろ。これで俺たちも快適生活ができるようになった。ジャンとエズラが到着するまでに俺が魔法で水を満たしたんだ」


 ヘンリーが自慢げに語った。


「カイン先生とヘンリーと三人で改装したんだ。浴槽も作った。小さい小窓もあそこに」


 エズラに言われてクリスも気づいた。


 外の景色が少し見えた。


「すごいね。わぁ……」


 クリスの喜びようにエズラとヘンリーは満足した。


「とりあえず入ってみたら?」


「えっ、でも……」


「いいから、いいから」


 ヘンリーに背中を押されてクリスはとりあえず中へ入ったが、すぐに出てきた。


「水なんだけど……」


「あっ……」


 結局、エズラやヘンリーでは時間がかかるということで、カインが水をお湯に変えてくれた。


「あの……初めに先生が入ってくれませんか?」


 クリスは自分が一番年下なので、それが妥当だと思った。


「……わかった」


 カインは弟子たちの気持ちが嬉しかった。



「……はぁ」


 カインは風呂にゆっくりつかるのは何年ぶりだろう、と思った。


 普段はシャワーくらいだ。


 カラカラカラ……


「……?……」


 カインが風呂に入ってると小窓からマギーが覗いてきた。


「やだ! 先生入ってたの? クリスかと思った」


「ばか! のぞくな!」


「残念ながら、くもってて、見えませ~ん」


「じゃあ、なんで私だとわかった?」


「だって、銀髪だもの。……ところで、お背中でも流しましょうか?」


 カラカラカラ……


 小窓はカインによって閉められた。


「いや~ん、カイン先生のケチ!」


「……」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ