第四話 自己紹介と初めての食事
それから数時間が経過して目が覚めた。
目が覚めると俺はベット上にいた「ここは?」
そうつぶやくと同時に扉が開き少女が入ってきた。
「お、目が覚めた?たいへんだったよー、
君がオークキングを倒したらそのまま倒れちゃってさ。
街にいた人たちを呼んでここまで運んで来てもらったんだよ。
治療は済んだけどまだ、体力が回復してないから今日は1日休むようにね!あと、服はボロボロになっていたからこっちで処分しておいて新しいものに替えといたよ。」
彼女はそう言うとこの宿の女将に目が覚めたことを報告して来るといい去ってしまった。
持っていた刀がどこにあるか確認したかったが、
横を見ると壁に立てかけるようにして置いてあった。鞘に仕舞われているのを見ると彼女が見つけておいてくれたのだろう。ひとまず俺は挨拶をするためベットから立ち上がり一階へと向かった。
少し迷いながらもロビーに出ると受付に女将さんが居た。
「泊めていただいてありがとうございます。
まだ宿を決めていなかったので助かりました。」
すると女将さんは
「いいのいいの!あの道が使えないと隣町からの物も人も全部来なくなっちゃうからねぇ…今日も安心して営業できてるよ。」
そうして宿の女将さんと談笑をしているうちに自分の腹が鳴った。
当然だ今日の朝方にこの世界に来てから何も食べてないのだ。
俺は顔を真っ赤にして俯いたが女将さんは気にした様子もなく微笑みながら
「少し早いけど夕食にしようかねぇ」
と言ってくれたのでお言葉に甘えお願いをした。
準備をするから食堂で待っていてと女将さんに言われロビーの横に併設されている食堂へ向かった。
食堂に入ってみると大きな絵画が壁にかけられていた。
都市の建物を描いた風景画のようだ。
大きめの窓があり外の景色もよく見えた。
もうすでに日は落ち始めつつあり、もうじき空が赤く染まるであろう。
そんな事を考えながら食堂の隅の席へと足を進めた。
そうして少し経つといい香りがして来た。
「はい、この宿名物の牝牛のシチューそれと黒パン。
黒パンは堅いからちぎってシチューに浸して食べるように。
あと、お変わりが欲しかったら言ってね。」
女将さんは俺に説明をすると忙しそうにキッチンへと戻っていった。
早速俺はスプーンでシチューをすくい一口飲んでみた。
見た目も味付けも地球のビーフシチューと比較しても遜色ない味だった。
黒パンも少し硬かったがとてもおいしく、2杯もおかわりをした。
そうして、人心地ついたころ、
「隣いいかしら?」
そいういって来たのは俺を助けに来てくれた例の少女だった。
「ふふっ、ビックリした?」
彼女はそう言いながら隣の席に座った。
「どうやら回復してきたみたいだけど、体の調子はどう?手足の痺れとかはない?」
「ありがとう。もう問題はないよ、スプーンも扱えるし十分歩けるからね」
俺は概ね回復して来た旨を伝えると、彼女は安心した様子を見せた。
彼女もお腹が減っていたらしくビーフシチューと黒パンを頼みガツガツと食べていた。
彼女の食事が一段落した後お互いに自己紹介をした。
彼女はアリシアと言うらしく年齢は同い歳の17歳だそうだ。
彼女も旅をしているらしく俺より3日ほど前にこの街についたそうだ。
自己紹介もそこそこに彼女が俺に聞いてきた。
「ケンジの使ってる武器って不思議なやつだよね、曲刀みたいだけど切れ味が異様に凄いし。なんなのそれ?」
俺はそこまで刀に詳しくないので、
「こいつは刀って言って俺の故郷に代々伝わる製法で作られた武器だよ詳しいことはよく分からないけど。」
と答えておいた
そうして夕食を取り終える頃には日も落ち空は暗くなっていた。
「じゃあ、私は部屋に戻るね!おやすみ!また明日!」
そういって去っていった。
俺もシャワーを浴びて寝ようと部屋に戻ろうとロビーに出た時に、
アイテムの換金がまだだった事に気が付いたが時間が時間なので明日持っていくことにして、
ベッドへ入った。