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また、さ。ここで。

作者: 南野彰




僕は気付いてもきっと何もできなくて。

君は気付いても僕には何もできない。



近くに居たいのに、遠ざけて、隠して、笑う。



なにがそんなに楽しいの?

嘘の笑顔なんて、すぐに解るよ。



僕はそう言ってやる。

君も僕にそう言うだろう。




なんども、なんども、

その繰り返しに疲れた君はとうとう手を離してしまったね。


僕に猶予も選択も残さずに。



でも、君が決めてやった事なら僕は嬉しい。

君がそう「したい」って、思ってそうしたなら、僕はそれを受け入れるよ。





ありがとう。

沢山の、「楽しい」と「幸せ」と「逃避」を赦してくれて。

僕は、救われた。




君は、どうか解らないけど。





きっと、

また会えると思うんだ。

神様も、運命も信じない質だけど、今回はそれに賭けても良いよね。



けじめはつける。

これから、つける。





お互いに甘えてばかりで

傷を舐めあうだけで、馴れ合っているだけで。

しなきゃならないことを何もできなかった。


もっと、強くなりたいって

ひとりでも大丈夫なように、



今は背を向けよう。

泣かないから、泣かないで。





また、僕らは出会う。









信じても良いよね。

今はまだ、頼りなくて情けなくて今にも消えかけそうな弱々しい炎だけれど。



だって、ぼくたちは運命の人同士なんだから。

誕生日大百科に載っていたもんね。



君が嬉しそうに話したのを僕は忘れていないよ。






だから、大丈夫。

今はちょっと離れるだけだから。




また、会えるから。








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― 新着の感想 ―
[一言] 初めまして。詩のようだな? と感じつつ、読ませて頂きました。誰かを思って綴られた内容が結構好みでした。  今は離れていても、また交わる道がある……この感じが良いなと思いました。それでは失礼致…
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