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幸せの入手法  作者: clown
9/16

First crime 強欲 1

 アビディティに向かうために少年がいた町を出て、砂漠の中を数キロ東に進む。


 すると、建物が見えた。


 それは、威圧感のある大きなレンガの壁だった。


 ゴゴゴという効果音が聞こえてきそうだ。


 「どうやら、ここみたいだな。」


 リオルが壁の上のほうを見上げて言う。


 「どうやって入りますか?」


 ボヌールが聞く。


 確かに、そこには壁があるだけで、入り口がなかった。


 どうやって入るか考えながらあたりを見渡すと、リオルが何かを手に持っていた。


 大きなハンマーだった。


 リオルの武器なのだろう。


 リオルがおおきく振りかぶる。


 そして壁にたたきつける。


 丑三つ時に、五寸釘をたたきつけるように。←え?


 大きな音をたてて、壁が崩れる。


 ガラガラガッシャーンとはならなかったが、というかなるわけないし、あんな効果音がほんとに流れると思っているの?ばかなの?


 壁が崩れると同時に、十人くらいの武装した人(兵士だと思うけど、まだ分からないから言わない)が駆けつけてきた。


 「お前ら!何者だ!」

 「何をしにきた!」

 「このまま何も答えないならば敵とみなす!われわれアビディティの兵士は全力を持ってお前らを排除する!」


 兵士A、B、Cみたいな人たちが、計算されていたかのように、それぞれに言う。


 「俺たちは、ここから西に数十キロ行ったところにある町から来たもんだ。」


 あの町の名前をまだ僕たちは知らないので、俺はとりあえず、位置を説明してあの町を伝えようと、、、あーもう面倒くさい!


 すると、兵士たちが突然笑い出した。


 「ハッハッハッ!お前たちはウィザーから来たのか。あのすごく貧乏な町から。それで、お前たちは何をしに来たんだ?チップがほしいのか?壁を壊したやつになんかやらんけどな!八ッハッハッ!」


 一番がたいがよさそうな兵士が前に出てきていった。


 これには我慢できず、リオルが殴りかかろうとすると、


 「ふざけんな!」


 と、後ろから大きな声が響いた。


 聞いたことのない声だった。


 「あんたたちが悪いんだろーが!あんたたちが、あんなでかい化け物を作って、放ったんだろうが!」


 後ろを見ると、黒髪のストレートで、今風な格好をした大和撫子って感じの女の子がたっていた。


 怒りつつも泣きそうな顔をしていた。


 兵士は、その言葉を聞き、フンと鼻で笑った。


 「悪いが、おじょーちゃん。どこにそんな証拠があるって言うんだい?」


 すると、その女の子は、さっと、ポケットから写真を取り出した。


 「これは、私のインスタントカメラで撮ったあの化け物の背中の表皮の写真。」


 こちらに見せ付けてきた。


 そこには、あの化け物の表皮に白い紋章が描かれていた。


 「この紋章はあなたたちの国の紋章でしょ?」


 兵士たちが顔をしかめる。


 「うっ、うるせー!そんなの偽造だ!俺たちを、陥れようってんだな!そうはいかねーぜ!おい!」


 がたいのいい兵士が、一人の兵士を自分の元に呼ぶ。


 そしてにやりと笑う。

 

 「お前らへの攻撃許可が王から下った!処分させてもらうぜ!」


 数人の兵士が、剣を持って飛び掛ってきた。


 俺は、善心がはたらいたため、ノーキルでクリアするために風で吹き飛ばす作戦を取ることにした。


 つまり、手裏剣をアイテムボックスから取り出した。


 ぐるぐると回すと同時に大きな風が巻き起こる。


 それと同時に、兵士が一気に吹っ飛んだ。


 「なん、、、だとぉ、、、!」


 がたいのいい兵士が、風を必死でこらえながら、驚愕の表情をしている。


 とかいってるが、実は、目線は後ろの女の子が穿いていたスカートのほうに重点的に目がいってたりする。が、それは秘密だ。


 え?男のロマン?残念ながら、女の子はちゃんと抑えていた。


 あと少しなんだけどな~。


 捲れろ、捲れろと、どんどん力を増していく。


 もちろん、風の方向は、兵士のほうに向けてる。しかし、反動で、風が女の子の方にも行く。


 って、俺落ち着けよ!


 気がつけば、目の前には一番がたいのいい男しかいなかった。


 他の兵士は全員吹っ飛んだのだ。


 下心って怖いな~と俺は思った。

bibukoさんの「呪いのすすめ」って曲をニコ動で見るといいよ。


途中で途切れたのには理由があった。親フラというね。


下心ごめんなさい。

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