Second battle 美しく輝く光【Ⅲ】
「ねえ!どうしてこんなものを作るの?理由は?」
飛鳥が暗くなったモニターをガンガンとたたく
「で、どうするよ?こいつ。」
リオルが、光るそれのほうをにらむ
「とりあえず、あのうさんくさい科学者みたいなやつが、倒せないって言ってたし、どうやって逃げるか考えるべきじゃないか?」
「私も賛成です。」
ボヌールが手を軽く上げる
「んじゃ、とりあえず俺が、この柵向けて一発打ち込むから、みんなは下がってくれ。」
ガチャッと銃を柵に向けて構える
ヒューという音が聞こえる
青い光が、放たれる
ドンという衝撃音とともにかなりすごい衝撃波がでる
立ってるのもつらいほどの衝撃波
だが、光るそれはびくともしなかった
残念ながら柵に穴はあけられなかったみたいだ
「私がやります。」
飛鳥が、こぶしを構える
ガンという金属音が響く
「いったーー!」
飛鳥が手をぶんぶん振る
どうやら、かなり痛かったみたいだ
床に転げる
「大丈夫か?」
ちょっと、クスクスってなりそうになった
「心配してないでしょ?!いったーーい!」
軽くなみだ目になっていて、顔が赤くなっている
「ねえ、お姉ちゃん手をみせて。」
オルゼーが飛鳥に話しかける
ううと泣きそうになりながら、メリケンサックをつけた手を見せる
オルゼーが絆創膏を貼った
「あ、ありがとう。」
「うん。」
「あれ、もう痛くなくなったよ!」
「私の、絆創膏はね、どんな傷でも治せるんだってお母さんが言ってたの。」
「そうなんだ。」
オルゼーにそんな武器があったのか
というか、この世界は本当にいろんな武器があるんだな
そして、この柵をどうするか?
「壊れねえな。ちきしょー。」
リオルが頭を掻く。
「リオルさんの銃が効かないから、熱でも衝撃でも意味ないみたいですね。」
ボヌールが自らの武器を出してみて悩む
「どうすりゃいいんだよ!」
リオルが、ガンと柵をたたいた。
「残り10秒」
機械音声が部屋に響く
「やべ。」
全員が光るそれに注目する
9、8、7、6、5、4、3、2、1、
カウントは、あっという間に流れ、そして
0
グウィンという音がして、光るそれが一歩前へふみ出た
全員が構える
ヒュウーと言う音がした
リオルが、銃をチャージしているわけではないみたいだ
じゃあ、いったい、何の、、、?
と思った次の瞬間
ビリッという音がして、俺の真横に突風が吹いた
そして、ガラガラという音がして、柵が崩れた
えっ?何が起こったんだ?
そんな疑問が、頭に浮かび、ボーっとしてると、リオルが叫んだ
「はやく逃げるぞ!」
その声にハッとし、逃げる
そのとき、心の声が聞こえた気がした
「今の、、、ぼくは、、、何をしでかすか、、、分からない、、、だから、、、はやく、、、にげて!」
その後は、ひたすら出口に向かって走り続けた。
最近、鼻水が止まらないです。
花粉症かな?