Second battle 美しく輝く光【Ⅰ】
タンタンタンタン
暗い通路に複数の足音が響く
「どこかにいるはずだ!」
「探せ!」
「あっちだ!あっちで物音がしたぞ!」
「まずいことになった。」
その通路を通っていく白い服を着た研究員達を上から網目越しに見下ろす
あの巨大な虫を倒した後、飛鳥とともにアビディティの研究所まで来た。
飛鳥が一撃で、研究所の入り口を壊し、堂々と侵入した結果、研究所の中の研究員に追い掛け回される羽目になっている
今は、換気口に入り、狭い道をほふく前進で進んでいる
「なあ、なんで、飛鳥はそんなに強いの?」
小さな声で、飛鳥に聞いてみる
「え?私、そんなに強い?」
何それ?おいしいの?って感じの表情をしている
自覚ないのかな、、、
「だって、あの巨大な化け物を一撃でフッ飛ばしたりとか、問をぶち破ったりとかさ、普通の人じゃできないでしょ。」
「そんなことないと思うけど、、、って言うか、私がもとの世界にいたときに周りにいた人はみんな普通にできると思うけど。」
あなたの周りの人は戦闘民族ですか?
「いや、普通できないよ。相当鍛えてたとかさ、ないの?」
「ああ、それなら、私、小さいころおじいちゃんに、けんかのコツ教えてもらったよ。」
女の子にけんかのコツを教えるおじいちゃんって、どんな人ですか?
「えっと、けんかのコツ?」
「そう。力の入れ方とか、どこを殴るといいとかね。でも、そのせいで、クラスの女子をいじめた男の子を一撃で病院送りにしちゃって、大変だったな~。」
病院送り、、、だと、、、?
「それ、いつの話?」
「確か、高校生のときかな?不良校だったから、いじめっ子が多かったんだよね~。」
それでも、さっきのパンチはなくないか?
まあ、そんなに細かく気にしている場合じゃない
今はとにかく進まなければ
「で、どこの部屋にいけばいいのかわかる?」
一番詳しく知ってそうな飛鳥に聞く
研究所の位置を知っていたのは飛鳥だ
「えっと、、、確かもうすぐだった気が。」
すると、グオングオンと機械の動く音が聞こえてきた
「あ、この音は!そうそう、この音が聞こえてくる部屋に化け物を作り出す機械があるよ!」
音は進むにつれて、大きくなっていった