First clime 強欲 3
こっちに迫ってくる巨大な虫をにらみつけると、その虫の上に人が乗っているのが分かった。
さっきの兵士だ。
「ハハハ!こいつは我が国が開発した薬によって巨大化された虫だ。そう!そのお嬢ちゃんの言うとおり。わが国がここら辺の町の近くに巨大な虫を放ったんだ!つぶすためにな!さあ、やっちまえ!」
巨大な虫をたたく。
すると、虫は反り返りながら、ものすごい奇声を上げる。
そして、スピードを増して迫ってくる。
リオルが銃を構え、放つ。
見事に命中
しかし、虫はまったくひるまずに突っ込んできた。
「くそっ。当たったはずだが、、、」
リオルがチッと舌打ちをする。
「ここは、私に任せてください。」
飛鳥がリオルの前に立つ。
「ちょ、、、」
ちょっと、と言おうとしたリオルだったが、彼女の目を見て、何かを悟る。
「ハッ!こいつに銃なんて効くかよ!今、負けを認め、謝るなら、見逃すことを考えなくもないぞ。さっさと降伏しちまいな!」
兵士は、腕を組みドヤ顔をしている。
「フウ」
飛鳥が深く息を吸い込む。
「しばらく、稽古を受けてなかったから、多少腕がなまってるかも知れないけど、、、」
手をグーにして、肘を引く。
「降伏しねーのか。まあ、いい。死ね!」
巨大な虫が奇声を上げ、こちらに飛びかかってくる。
「ハッ!!」
まっすぐに、飛鳥の腕が伸びる。
見事に巨大な虫に当たった。
そして、巨大な虫は吹っ飛んだ。
きれいな放物線を描きながら、数メートル離れたところに落ちる。
多分、あの兵士は、、、無事ではないだろう。
そして、飛鳥がこちらを向きにっこりと笑う。
「あの、もしよかったら、この国の研究所をつぶしにいきませんか?あなた達もこの国のやってることをしってきたんでしょ?」
「あ、はい。お願いします。」
彼女の繰り出したパンチによる光景に、恐怖をかんじたため、敬語になった自分がいた。
遅くなってすみませんでした。これからもよろしくお願いします。