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幸せの入手法  作者: clown
10/16

First crime 強欲 2


 「おっ、おぼえてやがれ~!」


 最後まで残っていたがたいのいい兵士がどっかの下っ端のセリフをはいて、町のほうにかけていった。


 「大丈夫でしたか?」


 黒髪の女の子にボヌールが聞きに行った。


 「ありがとうございました。さすがにあんなに多くの兵士に襲われたら、やられてしまうところでした。」


 女の子がニコッと笑ってこっちをみる。


 「私、飛鳥(アスカ)って言います。あなたたちは?」


 「私は、ボヌールといいます。」


 「俺はリオルだ。」


 「わたしは、オルゼーです。」


 「僕は、永井です。」


 なんか、こうして名前を並べてみると、自分だけスケールが小さい気がする、、、


 「なんで、あなた達は、この街の兵士達と戦ってたんですか?」


 飛鳥が不思議そうな顔をして聞く。


 「えっと、それはある町からこの町の事を聞いて、、、」


 と、詳しい事情を話そうとしたとき、どーんという音が遠くのほうから鳴り響いた。


 「なんだ?」


 リオルが音のしたほうを睨む。


 砂煙がたっていた。


 その中から、一匹の巨大なムカデが現れた。


 そのムカデはだんだんこっちに近づいてくる。


 「やばい。来るぞ!」


 リオルが銃を構え、ボヌールが剣を構える。


 そして、俺は手裏剣を手にもつ。


 ギュオオオオオオと奇声を発しながら、こっちに迫ってくる。


 「君、武器は?」


 飛鳥に聞く。


 「一応持ってます。」


 飛鳥は、メリケンサックを手に装着した。


 「武器ってそれ?」


 「もちろんです。」


 それじゃあ、あの魔物は倒せないだろ。と思ったがあえて言わない。


 町のほうからアナウンスが流れる。


 さっきのがたいのいい兵士の声だ。


 「あー。あー。おい!さっきの侵入者ども!きいてるか?お前らは、この町の兵士達を攻撃した。よって死刑だ!その魔物に食い尽くされちまいな!」


 おぼえてやがれとか言ってたときと比べて、全然声のトーンが違う。


 まあ、そんなことを気にしてる場合じゃない。


 今はこの魔物を倒さなければ。


 俺は、奇声を上げながら迫ってくる魔物のほうをにらみつけた。

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