毒舌ガールの妹はサラッと話す
神埼家 リビングにて神埼妹から姉を守ってほしいと言われ、少しの間黙りながら考えると俺はスマフォンヌゥを取り出し
「ヘイ、スリ?守るってなに?」
「先生、混乱したからと言ってスリを起動しないで下さい」
……この子神埼と同じ遺伝子継いでる?ツッコミが同じなんだけど…神埼家の両親スゲー
いや同じだよな。そりゃそうだ…親違う訳じゃないし…
頭がバグった所で神埼妹が話を続ける
「とりあえず自己紹介がまだでしたね。私は神埼未陽姉LOVEな優等生です」
姉LOVEって言ってる時点で優等生ではないかと思うが…その言葉を感知したのか少し睨まれる
「まぁ…知ってはいると思うが孤識先生でーす。妹が好きなだけの一般人です。あと信じる癖がない」
「妹好きなのですか…私と似た者同士ですね」
「ちゃうわ、LOVEと好きは違うだろ」
「まぁ…そう言うことにしときます」
……まぁいいや、本題と行こう
「それで…神埼を守れってどういうこっちゃねん」
「そうですね…順を追って説明しますと…何ヵ月前から姉に縁談がありまして、何度も断り続けたのですが一向に取り下げることなく…」
そのまま現在に至ると。な~るほどなしつこい男は嫌われるよ~。しかもやりたいこと分かりやす過ぎ
後ろ楯を得たいのか知らんけど一般人の俺で分かるって相当よ?
まぁだが今はストーカーのこともあるしなぁ
とりあえず言うか。神埼には悪いが妹なら大丈夫だろ。
俺のセンサーが言ってる
「あー…知っているか知らんが神埼はストーカーに狙われていてな…」
俺がそこまでいうと未陽口を開く
「あぁ、それ私です」
………なんて?えっ、今自白した?聞き間違いじゃなきゃ私ですって言ってなかった?
「えーと、はい?」
「いえ、そのストーカー、私です」
…めっちゃ重要なことサラッと言うやん…返して、俺の眠れなかった睡眠時間返してよー
おいおい、神埼になんて言えば良いんだよ。お前のストーカー実は妹ちゃんでした~。なんて言ったら間違いなく明日の新聞に男性の水死体が見出しに決定しちゃうよ
「……それ自分で言えよ」
「?はい」
シリアスな展開が一瞬にして崩れ去ったよ
この子…まさか…シリアスブレイカーなのか!?
…まぁおふざけもここまでにして聞きたいこときいて帰ろうゲームが私を待っている
「で、守ってほしいってその縁談相手からか?」
「そうですね」
「神埼の両親だって断ってるんだろう?なら今さら俺に何をしろと…」
「具体的には縁談なのでまだ成立した訳じゃありませんからもう済んでいるということが分かれば良いのです」
そこまで聞いて俺は一番当たってほしくない事に気づく
いや、そんなはずはない。…多分
「………まさか」
気まずそうな顔をする。お構い無しに未陽は
「そのまさかです」
つくづく俺のカンは当たるな。うん、心のそこからふぁっくゅー。
翌日
忌まわしい朝より気分が落ちる。昨日の神埼妹の話を聞いたことは別に良かったと思っているが…問題は解決方法だ
未だに納得はしていない。ちゃんと神埼に説明しただろうな
今日の俺のテンション150%減です。今日は適当に授業しよう……いつも適当か
「先生」
この陽キャの塊のようなコミュ力化け物の声の主の方を見ると五条がイケメンスマイルしながら話しかけてきた
「なんだ?陽キャのクソイケメン」
今日の俺は機嫌が悪ぃんだ今そのイケメンスマイルを見ると標識持ってぶん殴りたくなる……持てたいがな
「陽キャのクソイケメン……ふふっ」
「なにわろてんねん」
「いえ、今までそんなこと言う人居なかったので」
おう、今までいなかったってだけで友達はいたみたいな反応だな呪うぞ。
「あぁ、久しぶりに笑った。そんなことより聞きましたよ?」
「あ?なにを」
「神埼さんとの偽カップル」
ぐびゅっ…こいつまで情報リークされてんのかよ…てか知ってるなら変わりやがれ。
「それは無理ですよ」
俺の心を読んだように五条は言う
「それだと、ふゆちゃんは喜ばないし」
……こいつの言ってることは俺の考えることの先を言っているようでどうも鼻につく。
「とりあえず頑張って下さいね…ふゆちゃんのためにも」
ケッ、つくづく面倒な奴だ…そう思うと五条は背を向けて歩いていた
そういえば……いつもふゆちゃんだなんてあいつ言ってたか?まぁいいか。
放課後になり俺は神埼妹がちゃんと伝えただろうと思いながら部室に向かった。
扉を開けるといつもの神埼がいると思ったのだがそこには顔赤く発破寸前の神埼がうずくまりながら悶えていた。なにこの可愛い生物。
「あっ…先生…」
いつもより声の小さい神埼が俺に気づいたようで、まぁだよな。いきなり適当教師を彼氏役にするなんて常軌にいしている。
「あー、聞いてると思うが大丈夫か?神埼」
「は、はい大丈夫でしゅ」
おいおい、でしゅって言った。今でしゅって言った。可愛くなっちゃったねぇ…クソかわですわ。
俺が心のなかでほっこりしてると
「先生…たとえニセだとしても恋人のような行動をしなければならないと思います」
真っ赤にしながら冷静に言うか…器用だねぇ
「なのでまずは図書室に行きましょう」
………なぜぇ?




