表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
少女から女王に  作者: まさおさま
28/36

男女遭遇【10】

みみ氏!!!




怪人かいじん!」


それが、闇姫みみシの感想だった。




二度目の遭遇で、ゆっくり話せた。


初遭遇の時は、混み合い話せなかった。


ほとんど、会話できなかった。


自己紹介も、ろくにしていなかった。


名前なまえ名乗なのる男。


逆から呼び捨てで良きです、と、いつもの台詞せりふ


その男に対する最初の印象が、『怪人かいじん!』。


それを、そのままくちに出す闇姫みみシ


そして、相手の反応を見極みきわめる。




正しい男である事を、主張しべる男。


たんなる正しい男であり、あくまで正しい男。


女は、色々と聞きながら確認していく。


素敵すてき笑顔えがおだが、眼は、正直しょうじきだ。


あやしい人物に対する、警戒けいかい眼差まなざし。


こころまどである眼。


彼女の眼は、するど射抜いぬひとみで心を読み取る。


そのひとみに見つめられ、照れて嬉しそうに喜ぶ男。


満面の笑みを浮かべている、あやしまれている男。


どちらもお互いに笑顔を向けあっていた。




自己紹介プロフィールを聞かれ素直に答える男。


塾講師と、別の仕事を掛け持ちしている現況げんきょう


立命館大学りつめいかんだいがく経済学部けいざいがくぶ経済学科けいざいがっかの卒業生。


一昨年おととしまでエムケイタクシードライバー。


十年十ヶ月の、社歴と運転歴。


御殿アイドル会議城ミーツえんは、とききざむ美少女との御縁ごえん


色々な事を会話した。


あやしいところは、無い。


怪人かいじんだから、無い訳は、無いはず、なのだが?


闇姫みみシは、邪眼じゃがんひらめかせ追求していく。


だが、無い。


あやしい人物では、無い、のか?


(変だ?)(おかしい?)(どこが?)


334歳の美少女みみシが、笑顔のまま困惑こんわくする。


怪人、と思ったのは、間違いだったのか?


しかし、そう言った時の反応を思い出す。


彼奴きゃつは、笑みを浮かべた。


肯定の笑みを浮かべた、はずだった。


怪人である事を否定する事もなく笑っていた。


ならば、怪人であるはず。


しかし、人物としてあやしいところは、無い。


ということは、つまり?




みみ氏の脳細胞が、活性化する。


そして、答えにたどり着く。








ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


男女遭遇【11】に続く


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


令和六月十日【2】


目と目で、かれ合う。


確信。


間違いなく知っている少女。


覚えている。


その特徴的な目。


いどむように凝視みつめるひとみ


真っ直ぐ歩いてくる少女。


近づいてくる目。


その間、じっと見つめあう。


声をかけて、それに反応した声で確定した。


「覚えててくれたんですか」


なつかしい久しぶりの少女。


黒髪は、紫がかった黒になっていた。


身長も伸びている気がした。


それを言うと、お洒落しゃれな靴を見せる少女。


歩きにくそうな身長を高くする靴だった。




なつかしみ。


なつかしい、うれしいよ、またえて」


素直な感想を述べた。


なつかしさをなつかしみうれしがる男女。


想い出が、よみがえる。


「ウテナさんの事、好きだったでしょ」


「好き、と言うより、ただ愛する存在」


悪魔メイド長を知っている美少女の元メイド。


「小説も読みましたよ」


『人類滅亡!悪魔に恋を!』の事だ。


「アリガタキ」


元メイドに対して感謝を伝える。


「お絵描きもしましたよ」


「お絵描きの指名したのは、もなか画伯だけ」


「本当に?」


「本当!」


絵描えかケーキで、指名したのは、彼女だけ。


他の絵は、全て、巡り合わせで描いてもらった。


悪魔のお屋敷は、すでにこの世から消え去った。


未来永劫みらいえいごう、もう誰も指名できない。


そこで、お絵描き指名されたのは、彼女だけ。




悪魔のお屋敷には、鬼界おにかいが、存在した。


そこで、ジンガイ達とお話しした。


悪魔や吸血鬼や猫姫や妖精などとたわむれた。


お屋敷のメイド長が、悪魔。


彼女から、そこで二つの願いを聞きだした。


一つは、悪魔としての願いで、それは、叶った。


もう一つの願いは、少女としての願い。


それは、まだ、これからだ。


革命により、その願いは、叶えられる。




悪魔メイド長に目をかけられた事のある美少女。


悪魔から愛されていた元メイド。


悪魔に人のたましいささげた男と再会した乙女もなか


安らかに眠らせる?


人類滅亡は、確信であり確定事項。


人間機械類を生み出した人間哺乳類は、滅亡する。


それは、必然の流れ。


万物ばんぶつ霊長れいちょうが、人間。


人間とは、万物ばんぶつの中で最も優れているモノ。


我ラは、理知的精神生命体で人外ジンガイ


自己を支配し、人工知能を支配する存在。


そして、周りを共に支配する仲間達。


我ラは、日本国のあるじRあーる


我ラが、全宇宙せかいあるじRあーる













あとがき


立命館大学卒業生は、ほとんど校友会に入る。


立命館大学校友会は、2019年に百周年記念。




R革命。




『地球市民』という思想が、ある。


地球市民は、帰属きぞくを国家だけに求めない。


より広い概念に求める世界市民が、地球市民。


宇宙の中に銀河系が、ある。


その中にある太陽系第三惑星が、地球。


宇宙から見れば、灰塵かいじんに等しい小さな星。


そこに生息する怪人かいじん


たんなる正しい男。

あくまで正しい男。

ゆいいつ正しい男。


『王の王』2017/02/25『悪魔のメイド長』より。


『最高賢者』2019/03/25『革命開始』証明開始。




06/13、夢幻屋敷。


たねメイドとzenomnメイドの赤髪コンビ。


先輩後輩の間柄。


その後輩である新メイドに聞いてみる。


「たねさん、ほろびゆく人類に一言ひとこと


少し考えてから、フラワー妖精が、こたえる。


「いい地球ほしでしたか?」






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ